お中元のマナーは知っておいて損はない!
贈る時期からお礼の仕方まで解説

お中元のマナーは知っておいて損はない!贈る時期からお礼の仕方まで解説

「お中元ってなんとなく贈っているけれど、正しいマナーを知らないな」
「お中元を頂いたときのお礼のマナーを知りたい」
このように感じるときはありませんか?

この記事を読めば、正しいお中元のマナーがわかります。マナーをきちんと理解しておくと、お中元を贈るときだけでなく、受け取ったときも慌てずに対応できますよ。

いまさら人に聞けないお中元のマナーですが、しっかり理解しておいて損はありません。お中元を贈る前に、改めてお中元のマナーを見直してみましょう。

お中元を贈るときに知っておきたいマナー

ここでは、お中元を贈るときに知っておきたいマナーについて紹介します。せっかく感謝の気持ちを込めておくるお中元で、相手に不快な思いをさせてしまうのは残念です。気持ちのよいお付き合いができるよう、基本的なマナーを確認していきましょう。

お中元につけるのし紙の水引は紅白蝶結び

使用する水引は、紅白蝶結びが基本です。蝶結びは、「何度あってもよいとされる祝い事」に使用されます。一方、紅白結び切りは「何度も繰り返すことのないように」との思いが込められており、結婚祝いやお見舞いに使用されます。

お中元やお歳暮は一度きりではなく、長いお付き合いを見越して贈るものです。結び切りを選択すると失礼にあたってしまうので注意しましょう。

お中元を贈る時期は地域によって違う

お中元を贈る時期は、地域によって違いがあります。知らずにお中元を贈ると、失礼にあたる場合もあるので注意が必要です。

お中元を贈る時期を、地域別にみてみましょう。

地域 時期
北海道 7月15日~8月15日頃
東北・関東 7月初旬~7月15日
東海・関西・中国・四国 7月中旬~8月15日
九州 8月1日~8月15日

上記で記載している時期は、あくまでも一般的なものです。北陸や沖縄では、さらに住んでいる地域によってお中元を贈る時期が違う例もあるので、心配な方はいつ贈ればよいか相手に尋ねてみるとよいでしょう。

お中元の相場は平均3,000円~5,000円

お中元の相場は、一般的に3,000円〜5,000円といわれています。あまりに高額すぎる品物を贈ってしまうと、かえって負担をかけてしまう恐れがあるので注意しましょう。

3,000円〜5,000円の間であれば、ジュースやお菓子、フルーツ、麺類など、さまざまな商品が選べます。贈る相手の喜ぶ顔を思い浮かべつつ、楽しんで贈り物を選びましょう。

相手を思い浮かべつつお中元ならではの品物を選ぶ

お中元の贈り物を選ぶときは、贈る相手を思い浮かべて喜んでもらえそうな商品を選びましょう。たとえば、お酒が好きな方ならビールやおつまみ、小さなお子様のいる家庭ならジュースやお菓子が喜ばれます。夏の贈り物なので、お中元ならではのゼリーやアイス、そうめんなどの涼し気な贈り物を選ぶのもひとつの案です。

とはいえ、どのような商品が喜ばれるかわからないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。お中元の品物選びに迷ったかたは、ぜひお中元の選び方について詳しく書いた記事がありますので、ぜひそちらもご一読ください。

お中元を受け取るときに知っておきたいマナー

つづいて、お中元を受け取ったときに知っておきたいマナーについて紹介します。感謝の気持ちを込めて贈っていただいたお中元なので、心をこめて感謝したいものです。もらったときに慌てずにすむように、正しいマナーを学んでおきましょう。

電話でお礼を伝える場合は早めに連絡

お中元のお礼を電話で伝える場合は、なるべく早めに連絡しましょう。本来は、お中元を受け取ったら直筆でお礼状を書き気持ちを伝えるのがマナーです。しかし、時代の変化に伴い、電話でお礼を伝えてもよい傾向になりつつあります。

ただし、職場の取引先などであれば、お礼状をだしたほうが好印象になる場合もあります。相手との関係性を考えて、どちらにするかを決めましょう。

お礼状を送るときの書き方

正式なお礼状の書き方は、「縦書き」が基本です。はがきでも封書でも、どちらでも問題ありません。ただし、はがきの場合はほかの人に見られても大丈夫な内容にしておく必要があります。

夏の季節に合わせた絵葉書や切手などを利用してみると、お礼状書きも楽しめます。お礼状を送るときはマナーも意識しながら書きましょう。

お返しは基本的になしでも大丈夫

お中元は「日頃の感謝を込めて贈る品」なので、基本的にはお礼を伝えればお返しをしなくても大丈夫です。ただし、何もしないのはマナー違反になるので、お礼だけは必ず伝えましょう。

お礼状ではなくなにか品物をお返ししたいと思った場合には、お中元として贈り物をしても問題ありません。お中元の時期を過ぎてしまったときは、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈っても大丈夫です。

お中元のマナーについてのよくある質問

ここからは、お中元のマナーについてよくある質問に回答します。もしものときに慌ててしまわないよう「こんなときはどうすればよいのか」を把握しておきましょう。

お中元の時期が過ぎてしまったらどうすればいい?

贈る時期は地域によって違う」でお伝えしたように、お中元は地域によって贈る時期が異なります。もし贈る時期が過ぎてしまった場合は、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈りましょう。この際、目上の方へ贈るときは、表書きを「暑中伺い」「残暑伺い」とするのがマナーです。

暑中見舞い・残暑見舞いを贈る時期は、下記の通りです。

表書き 時期
暑中伺い 梅雨明け~8月7日ごろ
残暑伺い 8月7日ごろ~8月31日

暑中見舞いや残暑見舞いも、贈る時期が決まっています。「お中元の時期は過ぎてしまったが、感謝の気持ちを伝えたい」と考えているときは、上記の時期を参考に表書きを変えて贈り物をしましょう。

喪中のときはどうすればいい?

相手、自分どちらが喪中の場合でもお中元は贈れます。なぜなら、相手への感謝の気持ちを込めて贈る品物なので、喪中でも問題ないからです。

気になる場合は、相手に問い合わせてみると安心です。いずれにしても、お互いが不快な気持ちにならなければ、お中元のやり取りを行うのは問題ありません。

贈ってはいけない品物はあるの?

お中元には、贈ってはいけない品物があります。正確には、お中元に限らずお歳暮でも贈らないほうがよいとされている品物です。

お中元やお歳暮で避けたほうがよい品物は、下記の通りです。

  • 足で踏みつけるもの・・・靴やスリッパ、靴下など
  • 数字の4や9の語呂に関係するもの・・・クシなど
  • 刃物類・・・包丁、ハサミなど
  • 手切れを意味するもの・・・ハンカチなど

マナー違反にならないように、贈る品物には気を付けましょう。

お中元を辞めたいときはどうすればいい?

お中元やお歳暮は、最低でも3年間は贈り続けるのがマナーです。引越しや転職などで関係性が薄くなってしまった相手でも、3年間は贈り物を続けたほうがよいでしょう。

3年未満で辞めたい場合には、お中元をやめてお歳暮のみを贈るようにしてください。これは、お中元よりもお歳暮の方を重視している方が多いためです。

ただし、突然お付き合いをやめるのではなく、挨拶状に辞退する旨を記載したり、暑中見舞いのハガキをだしたりと失礼のないように対応しましょう。

お中元はマナーを理解して気持ちのよいお付き合いをしよう

お中元のマナーをまとめます。

  • お中元を贈るときは、地域によって時期が異なるので気を付ける
  • お中元の「のし紙」に使う水引は紅白蝶結びが基本
  • お中元を受け取ったときは、お礼の連絡を必ずする

お中元のマナーは、それほど難しいものではありません。お中元に適した贈り物や贈り方に困ったときは、贈る相手やお店の人に相談してみるのもよいでしょう。

お中元は、相手への感謝の気持ちをあらわす贈り物です。マナーを重んじたお中元を通して、気持ちのよいお付き合いをしましょう。

あわせて読みたい

ページの上部へ