五大シャトーの一つであるシャトー・オー・メドックの2000年ヴィンテージです。1855年、メドック地区にあるシャトーの中から格付けを決める際に、このシャトー・オー・ブリオンだけが特別にメドック以外のグラーヴ地区から1級に選ばれた、という所からも当時のオー・ブリオンが高く評価されていたことがうかがえます。オー・ブリオンは1935年にニューヨークの銀行家クラレンス・ディロン氏に購入され、現在はそのひ孫にあたるロベール殿下がオーナーを務めています。支配人はジャン・フィリップ・デルマスが務めています。 オー・ブリオンはボルドー市内のすぐ南に位置するペサックのシャトーです。畑で栽培されているのは、メルロー45%、カベルネ・ソーヴィニヨン44%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド1%。クローンの選別に早くから注意を払っており、1975年にはINRA(フランス国立農学研究所)と連携し、クローンの栽培・研究を行ってきました。現在は実験も含め500種以上のクローンを栽培しています。自然酵母で発酵を行っていますが、醗酵時の温度管理のため1961年にボルドーで初めてステンレスの醗酵槽を採用しました。醗酵後にそれぞれのタンクを注意深く試飲し、先を見据えながらグラン・ヴァンとセカンドラベルのキュヴェに選別していきます。その後マロラクティック醗酵を行い、年によりますがグラン・ヴァンは新樽にて20か月熟成されます。2000 年ヴィンテージはWS94点、WA99+点と非常に高い評価を得ております。香り高く繊細で、柔らかみに富んでおります。