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食育のヒント 8月 ギナタアン・カラバサ

ギナタアンカラバサ

梅雨明けも早かった今年の夏は、予想どおりの猛暑。そんな時は暑い国の料理に学べ!というわけです。

東南アジアの料理といえば辛いものも多く、小さなお子さんがいる家ではなかなかそうした料理には挑戦しにくいもの。でもそんな東南アジアの中でも、フィリピンに関していえば、辛い料理は多くはありません。タイやベトナムなどの料理に比べて日本ではあまり広く知られてはいませんが、日本人の舌にあう料理もたくさん。たとえばアドボ。

フィリピンの人たちにとっては日本の肉じゃがのような存在で、どの家でも作るお惣菜です。私が初めてアドボを食べたのは、年下のフィリピン人男性が作って職場に持ってきてくれた、そうもう20年以上も前のこと。鶏手羽元で作ったアドボは作り方も材料もシンプルながら、ご飯にぴったりのおいしさで、すぐに彼に作り方をきいて家で再現してみました。基本は酢醤油ににんにくとベイリーフを加えたものに、しばらく肉を浸しておき、そのまま火にかけて煮て、肉が柔らかくなったら最後は照りをつけるように煮汁を飛ばします。それだけ。

アドボのおいしさに目覚めたのがきっかけで、その後、フィリピンを訪れるたびに、フィリピン料理をあれこれ食べては家に帰って再現してみることでレパートリーも増えました。

以前あるパーティで作ったら、フィリピンに長く暮らしていたという日本人が「懐かしいです!」と声をかけてくれたのが南瓜を使ったこんな料理。ギナタアン・カラバサ。南瓜といえば煮物、天ぷら、ソテーだけではなく、こんな食べ方もたまにはいかがでしょう?ココナッツミルクと南瓜の甘さが優しく広がり、小さなお子さんも好きになるかもしれませんよ。

#119 ギナタアン・カラバサ(フィリピン風えびと南瓜のココナッツミルク煮)
材料(4人分)

えび 20尾
玉葱 1/2個
にんにく 1かけ
かぼちゃ 1/4個
ココナッツミルク(400g入) 1缶
干し蝦 大さじ1
いんげん 12本
油適量
ナムプラー 大さじ1/2
塩、胡椒各適量

作り方

1 鍋に油とつぶしたにんにくを入れて弱火で香りをたてる。

2 みじん切りにした玉葱を1に加え、炒める。

3 強火でえびを炒め、色が変わったら一口大に切ったかぼちゃとココナッツミルク、干蝦を加えて弱火で煮る。

4 かぼちゃが柔らかくなる少し前に3cm長さに切ったいんげんを加え、柔らかくなったら、ナムプラーと塩胡椒で味を調える。

サカイ 優佳子

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。

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