食育のヒント 10月 ゴジベリーの蜂蜜レモン漬け
ゴジベリー(クコの実)
先日、NHKのあさイチという番組で、ゴジベリーの家庭での簡単な活用法を紹介させていただきました。
スーパーフードとして注目を浴びているゴジベリーとは、実は枸杞の実のこと。杏仁豆腐に飾られていることも多い赤い乾燥果実といえば、思い当たる人も多いのではないでしょうか(でも中国では杏仁豆腐自体がそれほどポピュラーなスイーツではないし、枸杞の実が飾られているのも見たことがないとは北京に留学中の娘の話)。鮮やかな色が料理の見た目を引き立てるので、常備してスープに浮かべたり炒めものに加えたりと使ってきましたが、とくにこの食材について深く考えたことはありませんでした。人気に火がついたのはニューヨーク。とはいえ、もともとニューヨーカーが食べていた食材ではなく、私が知る限りでは伝統的に食べているのは中国。というわけで、中国のサイトでその使い方や効能などを調べてみました。
漢方的には、肝臓腎臓によく、したがって目によいとされているゴジベリー。ただ、エネルギッシュなタイプの人や、発熱、下痢などの症状のある人は食べない方がよいとされ、さらには食べ過ぎると目が紅く腫れて視界がぼやけるなどの副作用が出る人もいるので注意と多くのサイトに書かれていました。成人で1日20~30g程度が適量だそうです。スーパーフードと飛びつきたくなる人もいるかもしれませんが、取りすぎには気をつけたいですね。また、ゴジベリーは湿気を吸いやすく、虫が発生したりカビたりするので少量ずつ購入するのがよいでしょう。
番組では醤油やマヨネーズに加えて、作り置き調味料として使う方法をお伝えしましたが、実は私のイチオシは蜂蜜レモン漬けでした。そのまま食べてもいいし、ヨーグルトのトッピングとしても。また、オリーブオイルと塩と共に千切りにんじんを和えてキャロットラペにすると彩りも美しく美味。豚肉をソテーした仕上げにフライパンにこれと醤油を入れてジュッといわせるのもオススメです。ぜひお試しくださいね。
#157 ゴジベリーの蜂蜜レモン漬け
材料
レモン 1個
ゴジベリー 大さじ3
蜂蜜 大さじ6
作り方
1. 国産レモンの薄切りとゴジベリーを保存容器に入れたら、蜂蜜をひたひたに加えます。
2. しばらくするとレモンの水分と蜂蜜が混ざってサラサラとした液体になり、濃いめの赤だったゴジベリーは朱色に変わります。冷蔵庫に入れておけば2週間程度は全く問題なく保ちます。
サカイ 優佳子
サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
関連リンク
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(https://profu.link/u/yukakosakai)
サカイ優佳子の 楽しく 美味しく 未来を創る
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著書
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「超快腸!ドライマンゴーをヨーグルトでもどすだけ!!」
(主婦の友社) -
「乾物マジックレシピ」
(山と渓谷社) -
「毎日食べたい乾物ヨーグルトレシピ決定版」
(世界文化社) -
「ヨーグルトでもどす魔法の乾物レシピ 」(主婦の友生活シリーズ)
DRYandPEACE・佐藤 秀美 監修(主婦の友社) -
「乾物Every Day」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「米粉食堂へようこそ」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「いそがしママの楽しい食卓レシピ」
サカイ優佳子著(サンマーク出版)
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「感じる食育 楽しい食育」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「世界の料理」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(ポプラディア情報館)
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「しぜんをたべよう!げんきなカラダをつくるたべものたち」
サカイ優佳子他 監修(農山漁村文化協会) -
「米粉ランチ―パスタに、チヂミに、どんぶりになる米粉のレシピ40」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(農山漁村文化協会)