食育のヒント 6月 浅漬けの基本
浅漬けは保存容器でシャカシャカッと
気温が上がってくると、浅漬けが美味しく感じられます。
お店で売っている浅漬けを買ってくるのもいいですが、家にある野菜をあれこれ適当に組み合わせて作れば、無駄なくおトクな上に、長く保存するために必要とされる添加物を加える必要もないので、安心して食べることができます。塩分調整ができるのもいいところ。
漬物といえば重しをして、と、なんとなく面倒に思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、私の作り方は保存容器に野菜と調味料を入れて蓋をしたら、何度かシャカシャカっと振って、冷蔵庫に入れて一晩おくだけで完成です。密閉できる容器を使ってくださいね。シャカシャカッの時にうっかりこぼれてしまうと悲惨なので。
自家製浅漬けに是非とも入れたいのは生姜、茗荷、大葉。大葉は色が落ちやすいので、食べる時に刻んでたっぷりトッピングしてもいいでしょう。季節によって柚子の皮の薄切りを加えて作ることもあります。
基本の分量は、野菜の重量合計250gとして、塩小さじ1、酢小さじ1、昆布3cm角、鷹の爪1本。食べる時に好みで醤油をかけるとすれば、塩は小さじ2/3くらいまで減らしても大丈夫。酢を入れると、呼び水になって漬かりやすく、保存性もアップしてくれます。
保存容器でシャカシャカッを習慣にして、冷蔵庫の中に中途半端に残っている野菜を食べきることにしましょう。是非試してみてくださいね。
#177 浅漬けの基本
材料
キャベツ 100g
蕪 100g
茗荷 1個(15g程度)
新生姜 30g
大葉 2枚
A[塩 小さじ1、酢 小さじ1、昆布 3cm角1枚、鷹の爪 1本]
(野菜は好みで選んでください)
作り方
1. キャベツはざく切り、蕪は薄切り、茗荷、新生姜は斜め薄切り、大葉は千切りにする。
2. 1を密閉できる蓋つき保存容器に、Aとともに入れて蓋をしたら、シャカシャカッと全体が混ざるようによく振る。
3. 冷蔵庫に入れて7~8時間おく。
※冷蔵庫で3~4日は保存できます。
サカイ 優佳子
サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
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著書
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「超快腸!ドライマンゴーをヨーグルトでもどすだけ!!」
(主婦の友社) -
「乾物マジックレシピ」
(山と渓谷社) -
「毎日食べたい乾物ヨーグルトレシピ決定版」
(世界文化社) -
「ヨーグルトでもどす魔法の乾物レシピ 」(主婦の友生活シリーズ)
DRYandPEACE・佐藤 秀美 監修(主婦の友社) -
「乾物Every Day」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
-
「米粉食堂へようこそ」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「いそがしママの楽しい食卓レシピ」
サカイ優佳子著(サンマーク出版)
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「感じる食育 楽しい食育」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「世界の料理」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(ポプラディア情報館)
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「しぜんをたべよう!げんきなカラダをつくるたべものたち」
サカイ優佳子他 監修(農山漁村文化協会) -
「米粉ランチ―パスタに、チヂミに、どんぶりになる米粉のレシピ40」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(農山漁村文化協会)