食育のヒント 6月 ドライフルーツと青菜の白和え
常温保存可能な豆腐が便利!
今年1月、日本でも常温保存可能な豆腐の販売が解禁されました。「日本でも」と書いたのは、海外ではすでに随分前から無菌充填豆腐が常温で販売されてきていたからです。海外に長く住んでいた経験のある人たちからは「日本でもやっと販売になったのですね」という声が聞かれるほど。
そんな常温保存可能な豆腐を、先日買い求めてみました。特に匂いが強いといったこともなく、
普通に美味しくいただけます。空気を遮断する包装材を使っており、保存料や防腐剤などの食品
添加物なしで半年あまり保存できるので、あと一品足りない!というときにも便利。そして、もしもの時の備蓄としてもぜひ揃えておきたい食材です。残念ながら今はまだ普通のスーパーには置か
れておらず、6個以上からの郵送での販売のみなのですが。
乾物を使った防災食について、このところ重点的に研究しています。そんな中気づいたのが、乾物を豆腐に混ぜてその水分で乾物を戻すと考えれば、白和えを作るときの「豆腐の水切り」のプロセスを省略できるということ。お醤油や砂糖もちろんのこと、練りゴマも常温保存可能です。と
いうわけで、作ってみたのがドライフルーツと乾燥ほうれん草の白和え。講座で試食していただくと、すこぶる評判が良いレシピです。
ぜひお試しいただければと思います。もちろん、普通の市販の豆腐でも美味しく作れます。
#189 ドライフルーツと青菜の白和え

材料(2人分程度)
豆腐 150g(水を捨てる。水切りは不要)
好みのドライフルーツ 50g
茹でたほうれん草 (3cm
長さに切って)50g、(乾燥ほうれん草を使う場合は5g)
白練りゴマ 大さじ2
醤油 大さじ1/
2
砂糖 小さじ1(ドライフルーツに砂糖が使われている場合は加減する)
作り方
1. ドライフルーツは大きいものは食べやすい大きさに切り(ちぎっても良い)、豆腐と混ぜて
20分ほど置く(乾燥ほうれん草を使う場合はこの段階で一緒に混ぜる)。
2. 調味料類と茹でたほうれん草を1に混ぜたら器に盛る。
※写真は、マンゴー、クランベリー、柿チップスを使っています。
サカイ 優佳子
サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
関連リンク
サカイ優佳子のホームページなどはこちら
(https://profu.link/u/yukakosakai)
サカイ優佳子の 楽しく 美味しく 未来を創る
(https://www.reservestock.jp/subscribe/113493)
著書
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「超快腸!ドライマンゴーをヨーグルトでもどすだけ!!」
(主婦の友社) -
「乾物マジックレシピ」
(山と渓谷社) -
「毎日食べたい乾物ヨーグルトレシピ決定版」
(世界文化社) -
-
「ヨーグルトでもどす魔法の乾物レシピ 」(主婦の友生活シリーズ)
DRYandPEACE・佐藤 秀美 監修(主婦の友社) -
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「乾物Every Day」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
-
「米粉食堂へようこそ」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
-
「いそがしママの楽しい食卓レシピ」
サカイ優佳子著(サンマーク出版)
-
「感じる食育 楽しい食育」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「世界の料理」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(ポプラディア情報館)
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「しぜんをたべよう!げんきなカラダをつくるたべものたち」
サカイ優佳子他 監修(農山漁村文化協会) -
「米粉ランチ―パスタに、チヂミに、どんぶりになる米粉のレシピ40」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(農山漁村文化協会)