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  • サカイ優佳子のオススメ!

食育のヒント 1月 自家製ポン酢

お鍋の季節には、自家製ポン酢で

冬になると、お鍋の登場回数が増えますね。お鍋用に市販のポン酢を用意している人も多いかもしれませんが、自分で作るポン酢の味は格別。そして、柑橘さえ手に入れば大した手間はかかりません。

我が家の庭には一本の柚子の木があります。柑橘は表年と裏年があると言われますが、ありがたいことに毎年使い切るのが大変なほど実をつけてくれます。

お鍋の時には、醤油と柚子汁を合わせただけでも美味しいと思って食べていましたが、数年前、昆布や鰹節と合わせてしばらく寝かせてみたら、格段に美味しい自家製ポン酢になりました。「もっと早く作ってみればよかった!」と思ったものです。

ところで、「ポン酢」という名称は、元々オランダ語で果汁を意味する「pons(ポンス)」という言葉からきており、酢の当て字をしてできたと最近になって知りました。醤油を加えるのは、だからポン酢ではなく、ポン酢醤油と呼ぶべきなのだそう。

また、「関西では(ポン酢を)料理や好みに応じて使い分けるのが一般的」で、各家庭に何本もポン酢があるのが普通だということも、最近になって知りました(12/10/2011 日経電子版「関西人はなぜポン酢が好きなのか」)。関東人である私にとっては驚きです。

そんなポン酢、自家製であれば、味の調整もきくので、酸っぱい柑橘類が手に入りやすい時期に一度作ってみてはいかがでしょうか。私自身も、市販のポン酢を甘すぎるように感じてきたことから、自作してみようと思ったのです。

下のレシピは、だから甘さ控えめになっています。甘い味が好きな人は、みりんを80mlくらいまで増やしてもいいかもしれません。2日ほどで使い始めてもいいのですが、長くおくほどまろやかな美味しさになります。私は半年ほどおいてから使うこともあるんですよ。

今年は自家製ポン酢で、お鍋を楽しんでみてくださいね!

#220 自家製ポン酢
材料

みりん 50ml
醤油 200ml
ゆず果汁 200ml 
だし昆布 5cm角
鰹節 10g

作り方

1. みりんは小鍋に入れて煮立たせて、アルコールを飛ばす。

2. 1の粗熱が取れたら、他の材料とともに清潔な容器に入れて混ぜる。

3. 最低2日、できれば2週間、冷蔵庫の野菜室などで熟成させる。

※ ゆず以外にも、スダチやカボスなどでも美味しくできます。

サカイ 優佳子

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。

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