食育のヒント 8月 豚肉と半干しきゅうりの炒め物
半干しきゅうりで、ポリッポリ炒めもの
ふだんは、野菜を干して乾物にすることを教えてもいる私ですが、野菜を完全には乾かさずに食べることもします。長期保存はできませんが、水分が抜ける分、多少は長持ちします。
でも何より、
1)旨味が凝縮すること
2)炒めた時に水分がでないこと
3)歯切れの良い食感が楽しめること
が半干し野菜のメリットと思います。
夏になると必ず作る半干し野菜の一つが、きゅうりです。
日本ではきゅうりに火を通して食べることはあまりないかもしれませんが、中国では熱々の汁物に入っていたり、炒めたり、と加熱して使うことも多いのです。一般的には、きゅうりを切ったあと、塩をしてしばらくおいてからぎゅっと水気を絞って使うようです。でも半干しにしてあれば、塩を使わずにそのまま使うことができます。
きゅうりは縦半分に切り、種を取り除きます。種の部分を残しておくと乾きにくいためです。私は、取り除いた種の部分はその時におやつがわりに?食べてしまいます。あとは、使うときの形状に切って、ざるや網などの上に重ならないように広げて半日から1日ほど干します。屋外である必要はなく、家の中でも大丈夫です。
半干しにしたきゅうりは、炒め物にしてみてください。ポリッポリの食感に驚くと思いますよ!
#227 豚肉と半干しきゅうりの炒め物
材料
豚細切れ肉 80g
米粉(なければ小麦粉) 小さじ1/2
半干しきゅうり 一口大に切る 1本分
油 適量
酒 大さじ1/2
塩・胡椒 各適量
作り方
1. 豚肉に米粉をふる。
2. 鍋に油を熱して1を炒め、色が変わりかけたらきゅうりを入れて酒をふり、炒める。
3. 2に火が通ったら、塩胡椒で味を調える。
※具材の1%程度が美味しく感じる塩分。おおよその目安が欲しければ干し上がったきゅうりの重さを計れば計算できます。
サカイ 優佳子
サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
関連リンク
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サカイ優佳子の 楽しく 美味しく 未来を創る
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著書
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「超快腸!ドライマンゴーをヨーグルトでもどすだけ!!」
(主婦の友社) -
「乾物マジックレシピ」
(山と渓谷社) -
「毎日食べたい乾物ヨーグルトレシピ決定版」
(世界文化社) -
「ヨーグルトでもどす魔法の乾物レシピ 」(主婦の友生活シリーズ)
DRYandPEACE・佐藤 秀美 監修(主婦の友社) -
「乾物Every Day」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
-
「米粉食堂へようこそ」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
-
「いそがしママの楽しい食卓レシピ」
サカイ優佳子著(サンマーク出版)
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「感じる食育 楽しい食育」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「世界の料理」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(ポプラディア情報館)
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「しぜんをたべよう!げんきなカラダをつくるたべものたち」
サカイ優佳子他 監修(農山漁村文化協会) -
「米粉ランチ―パスタに、チヂミに、どんぶりになる米粉のレシピ40」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(農山漁村文化協会)