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食育のヒント 9月 野菜たっぷりのごまダレ

ごまの旬はいつ? どこから輸入している?

ごまの旬がいつかと問われて答えられる人はあまりいないのではないでしょうか。
私も、つい最近まで知りませんでした。9月、10月なのだそうです。
国産のゴマは0.1%、あとは輸入に頼っています。なので、国産のごまの収穫風景を目にすることはまずなく、意識のしようもないということかもしれません。

もう十年ほども前のことになりますが、広島に仕事で出かけた際に偶然お目にかかったふりかけメーカーの社長さんが、「ごまの輸入の確保には本当に困っている」とお話されていたのが印象に残っています。その会社では、パラグアイからゴマを輸入されていると伺い、驚きました。

ごまの輸入先は、南米やアフリカの国が中心で約30ヵ国にものぼるのだそうです。ごまは中国からというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、中国はむしろ世界最大のごまの輸入国。2021年の日本の輸入相手国はというと、ナイジェリアが約35%、ついでタンザニア、パラグアイがそれぞれ10%程度という具合です。
伊藤忠商事の胡麻担当の方が、食品新聞社の2022年7月7日の記事で、「黒ごまの主産地であるミャンマーでは、クーデターの影響で農民が避難している」、「白ごまの主産地の一つであるエチオピアも、民族紛争が依然として続き、ごまの作付け、収穫への影響が懸念される」といったカントリーリスクを挙げています。例年、状況によって輸入国を変えているところが多いようです。
我が家のごまの原産国を見たら、黒がパラグアイ、白がボリビアでした。印刷部分ではなく、別枠で印字してあります。時期によって原産国が変わるからということなのでしょう。

ごまはいつでもあるのが当たり前というイメージで、特に食材として意識することは少ないと思いますが、商社マンたちの必死の努力で必要分を確保しているのが現状なのかもしれません。
世界中から食材を輸入している私たち。大事に美味しく食べなくてはと改めて思ったごま事情でした。

#228 野菜たっぷりのごまダレ
材料

白すりごま 大さじ3
玉ねぎ 1/4個
にんじん 1/4個
ニンニク 1/2個
油・酢・醤油 各50ml
砂糖 大さじ2
白ねりごま 大さじ1

作り方

1. 玉ねぎ、にんじん、ニンニクはすりおろす。

2. その他の全ての材料を合わせてよく混ぜる。

※冷蔵庫で1週間程度保ちます。
サラダドレッシングとして使う他、しゃぶしゃぶのタレなどにも。

サカイ 優佳子

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。

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