食育のヒント 10月 カボチャの米粉ブレッド
かぼちゃフレークで簡単料理
かぼちゃフレーク、使ったことはありますか?
以前は、北海道物産展などでなければ手に入りにくかったのですが、最近は関東でも扱う店が増えています。
製造工程で加熱されているため、水で溶くだけでも使えるのでとても便利です。
パンやお菓子を作るときや、ニョッキ、ポタージュ、サラダ、コロッケなどが、かぼちゃを蒸して潰してという手間なく、時短で作れるのが嬉しいところです。
かぼちゃ100%なので、離乳食にも安心して使うことができ、またもしもの時の備蓄にも向いているし、高齢者のソフト食用にも使いやすいと思います。
野菜をパウダーに加工することは、農家にとってもメリットがあります。
できすぎてしまった、形が悪い、また旬の時期で値崩れするなどを避ける手段として役に立ちます。利益を年間通して平準化することにも寄与します。また、都会などの消費地から遠いことで、地理的に不利な農家にとっては、加工してから売ることでその不利を解消することができ、利益に繋がります。食品ロスの削減にもなるわけです。
そんなかぼちゃパウダーを使って、ズッキーニブレッドならぬ、かぼちゃブレッドを米粉で作ってみました。ハロウィーンにいかがでしょうか。スパイスがアクセントになっていて、ちょっと大人の味に仕上がっています。
#229 カボチャの米粉ブレッド
材料
A { かぼちゃフレーク 25g、米粉 80g、ベーキングパウダー 小さじ1/2、きび砂糖 25g、シナモンパウダー 小さじ 1、カルダモンパウダー 小さじ1/2 }
B { 卵 1個、油 50ml、蜂蜜 大さじ1、生姜のすりおろし 小さじ1/2、牛乳 100ml }
かぼちゃの種 10g
レーズン 40g
作り方
1. Aをボウルに入れてよく混ぜる。
2. Bを1に加えてさらに混ぜる。
3. かぼちゃの種とレーズンを2に加えたら、耐熱容器に入れて180度に予熱したオーブンで40分ほど焼く。
※ 1と2をフードプロセッサーで混ぜると、卵がよく攪拌される分、ふんわり柔らかめに仕上がります。
サカイ 優佳子
サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
関連リンク
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(https://profu.link/u/yukakosakai)
サカイ優佳子の 楽しく 美味しく 未来を創る
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著書
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「超快腸!ドライマンゴーをヨーグルトでもどすだけ!!」
(主婦の友社) -
「乾物マジックレシピ」
(山と渓谷社) -
「毎日食べたい乾物ヨーグルトレシピ決定版」
(世界文化社) -
「ヨーグルトでもどす魔法の乾物レシピ 」(主婦の友生活シリーズ)
DRYandPEACE・佐藤 秀美 監修(主婦の友社) -
「乾物Every Day」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
-
「米粉食堂へようこそ」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
-
「いそがしママの楽しい食卓レシピ」
サカイ優佳子著(サンマーク出版)
-
「感じる食育 楽しい食育」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「世界の料理」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(ポプラディア情報館)
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「しぜんをたべよう!げんきなカラダをつくるたべものたち」
サカイ優佳子他 監修(農山漁村文化協会) -
「米粉ランチ―パスタに、チヂミに、どんぶりになる米粉のレシピ40」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(農山漁村文化協会)