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  • サカイ優佳子のオススメ!

食育のヒント 8月 シンプル・ガスパチョ

暑い国の料理に学ぶ夏の食!

今年も暑い夏がきました。こういう時こそ、暑い国の人たちの知恵も取り入れつつ、おいしくカラダを整えたいもの。

暑い時期のインドを旅したとき、屋台でよく売られていたのはライムジュース。生のライムをしぼって塩をちょっとふって出してくれました。照りつける太陽の下の生き返るようなおいしさ。その後我が家の夏の冷蔵庫の常備品になったのは、ライム(あるいはレモン)の薄切りとミントの葉をいれた水。量も適当。たったこれだけのことなのですが、ミントの清涼感とレモンの酸味とで、ただの冷水よりずっとリフレッシュします。

タイからはテンモーパン。スイカジュースです。スイカは、その90%以上は水分ながらビタミンやミネラルを豊富に含み、「天然のスポーツドリンク」といわれるほど。種をとって適当に刻んだスイカを少々の氷と一緒にミキサーにかけるだけ。旬のスイカは甘いので、砂糖を加えなくてもこれだけでおいしいのです。

エスニック好きな人には、インドネシアのサンバルを。サンバルは唐辛子ペーストと紹介されることが多いのですが、ペーストとはいえないものも含め多くの種類があります。私が作るのは、Colo Colo Sambalと呼ばれるものに近いのですが、スラウェシ島で出会ったものを基本にアレンジした自己流です。トマト、シャロット(紫玉葱で代用)、青唐辛子、にんにくを細かく刻み、ライム汁(なければレモン汁)をかけたら、フィッシュソース(ナムプラー)少々で味を調えるだけ。焼いたり蒸したり揚げたりした魚にたっぷりかけて食べるのがおすすめです。

メキシコのサルサもぜひ。トマト、玉葱、香菜、ハラペーニョペッパー(なければ青唐辛子)、にんにくを細かく刻み、オリーブオイルとライム汁(なければレモン)、塩で味を調えます。市販のトルティーヤチップスを添えて食べるだけでなく、ポークソテーや鶏の唐揚げのソースにも使えます。普段の料理が簡単にメキシコ風に早変わりするので、多めに作っておいて損はありません。

そして最後にご紹介するのがスペインの冷たいスープ、ガスパチョ。我が家では夏の間多めに作って冷蔵庫に入れておくことが多いです。今回はシンプルなレシピを下にご紹介していますが、ここにたとえばマンゴーや桃、すいか、キウィなどのフルーツを刻んで加えるのもおすすめです。フルーツはサルサにも加えてみてくださいね。甘みが加わってまた印象が替わり、まろやかな風味になります。

暑い時には、時間をかけて料理をしたくないのはどの国の人も同じ。世界の料理の知恵を取り入れつつ、今年の夏はたっぷりの野菜と果物で元気に過ごせますように!

#143 シンプル・ガスパチョ
材料

トマト 6個
きゅうり 1本
玉葱 1個
赤パプリカ、黄パプリカ 各1個
にんにく 1かけ
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ3
白ワインビネガー 大さじ3
塩、コショー各少々

作り方

1. トマト、きゅうり、玉葱、赤、黄パプリカすべてを3mm角に刻む。
2. にんにくはガーリックプレスでつぶすか、細かく刻む。
3. 1、2にオリーブオイル、白ワインビネガーをあわせ、塩、コショーで調味する。
4. 冷蔵庫で1時間以上冷やす。

サカイ 優佳子

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。

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