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  • サカイ優佳子のオススメ!

食育のヒント 7月 ズッキーニのチーズグラタン

「我が家の定番!」をもつ楽しみ

木や宿根の花たちが毎年同じ時期に花を咲かせてくれることで季節を感じるように、店でズッキーニをみかけると夏だなと感じます。一年中、ほとんどの野菜が手に入る日本ですが、日本に入ってきたのが遅いからか、ズッキーニは夏にならないと滅多にみかけません。

初めて食べた時は、縦に長い薄切りにしてオリーブオイルでソテーして塩胡椒で食べたのを今も憶えています。形は似ていても、きゅうりの瓜っぽい食感とは違って柔らかい質感のある歯ごたえが新鮮でした。生でも食べられると知ったのはその後。フランス料理の本の中に、フランボワーズビネガー(ラズベリーのお酢)を使ったサラダのレシピがあり、試してたこともありました。

ちょっと意外な楽しみ方に糠漬けがあります。フランスの田舎に住んでいた時、マルシェで売っているきゅうりは大きくてスカスカして味がなく、糠漬けにしても水っぽいだけ。そんな時、安くたくさん売られているズッキーニを漬けてみたら、よほど日本の胡瓜の糠漬けに近いのです。大喜びでズッキーニの糠漬けを作っていました。
今回ご紹介するズッキーニのチーズグラタンも、雑誌の企画でズッキーニの料理を考えた時から作り続けている我が家の定番。もう15年以上になります。お客様にお出ししたことも数知れず。ベジタリアンのインド人ばかりが来てくれた時に作ったこともあったな。友人のワインの専門家も「それ以来、家でもよく作っています」と言ってくれたな。そしてもちろん家族にも毎夏作ってきたな。

いろいろな料理に使うけれど、我が家でのズッキーニの定番料理といえばやはりコレ。この一皿を巡って、それを食べてくれた人のいろいろな顔や楽しかった情景が浮かびます。料理は五感で味わうもの。さらには、いろいろな想い出の味つけも加わって、私にはより一層愛着があり、美味しく感じられる一皿なのです。

#118 ズッキーニのチーズグラタン
材料

ズッキーニ 2本
バター 大さじ2
シュレッドチーズ 100g
パルミジャーノレッジャーノのすりおろし 50g
生クリーム 大さじ3
塩、胡椒 各少々

作り方

1 ズッキーニはざく切りにし、フードプロセッサーで皮ごとみじん切りにする。

2 フライパンにバターを溶かして中火で1を炒め、しんなりしてきたらシュレッドチーズ、パルミジャーノレッジャーノ、生クリームを加えて混ぜる。

3 全体がなじんだら塩胡椒で味を調え、耐熱皿に入れて200度のオーブンで20分ほど焼き色がつくまで焼く。

サカイ 優佳子

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。

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