ギフトや手土産にも、特別なおやつにも!春爛漫の桜スイーツ

3月のキーワード:桜スイーツ、桜餅、ホワイトデー、春ギフト
春は、新しい出会いの季節。卒業や入学、入社、異動、お子さんの卒園入園など、節目を迎える方も多い時期です。
3月14日にはワイトデーもあり、実は、クリスマスと同じくらい、お菓子屋さんが
忙しい時期でもあります。
3月も半ばを過ぎると、桜だよりが聞こえてきて、今年の開花はいつになるかと
気になりますね。お菓子売り場にも、桜を使った洋菓子、和菓子が数多く並びます。毎年、約1か月間ほどの期間限定ですが、「桜」という花に対する日本人の思い入れの強さを物語るかのようです。
桜が花開くのを心待ちにする気持ちの表れで、ちょっと早めに、桜スイーツで
お花見気分を楽しむのもいいですね。もちろん、いよいよお花見シーズンとなったら、
持ち歩きしやすいお菓子を持参して、爛漫の花の下で楽しむというのも、最高のシチュエーションです。
お花見の席で、皆でシェアして召し上がれ

■お菓子について
〈ガトー・ド・ボワイヤージュ〉
とろけるシブースト・櫻 (1台) ⋯1,080円
「ガトー・ド・ボワイヤージュ」のスペシャリテといえば、シブースト。原形となったのは、1840年頃、パリの菓子職人シブースト氏が考案したアントルメです。
1971年、パリの菓子店で修業をしていた現ブールミッシュの店主である吉田菊次郎氏が、古い文献を探りシブースト氏の作品を取り上げ再現。これが当時パリで賞賛され、「タルト・シブースト」と称されるようになりました。
そんな「ガトー・ド・ボワイヤージュ」には、パリ時代のレシピをもとにしたクラシックなタイプのシブーストと、より現代的にアレンジした、とろけるようにやわらかでふんわりした「とろけるシブースト」の2種類があります。
「とろけるシブースト」は、専用の丸い容器に入っていて、冷凍で販売しているため、持ち歩きが長めでも安心。
春限定の味となる「シブースト・櫻」は、ぽこぽこと丸く絞られた桜風味のふんわりクリームと、桜の花びらをかたどったチョコレートプレート、桜の花で、見た目も可愛らしく仕上げられています。
ほんのりピンクのクリームには、桜葉のミンチをブレンドしてあり、どこか懐かしい、桜餅のような香りが広がります。
土台のクレームブリュレとの間には、甘酸っぱい木苺ジャムをサンド。表面には苺パウダーを振って仕上げています。
桜と苺、そして木苺は、全て同じ「バラ科」の植物で、香りの共通要素があり、相性のいい組み合わせなのです。
■お店の紹介
「ガトー・ド・ボワイヤージュ」とは、フランス語で日持ちする焼き菓子(旅行用のお菓子)という意味。1日でも長く焼きたてのおいしさとをというパティシエの思いから生まれた、素朴で温かみのある焼き菓子をそろえた、横浜・馬車道に本店をもつ専門店。
■こんな時におすすめ!
蓋をあけると、まるで桜の花が咲き誇るかのように、ぱっと華やかなケーキ。
容器入りで、切り分けずにスプーンでそのままいただくこともできるので、お花見の席に持っていくと喜ばれそう。
少し遠方に持っていく時も、持ち運んでいる間に、冷凍されたものがちょうどよく解凍されるので、お勧めです。
手土産にも、ほっこりおやつタイムにも

■お菓子について
〈菓匠雅庵〉
「桜餅」(1個) ⋯206円 [写真の商品]
「桜道明寺」(1個) ⋯206円
桜餅は、東日本は焼き皮で餡をくるんだタイプで、西日本は道明寺粉を使ったタイプとよく言われます。
どちらがお好みですか?
迷う方に嬉しいのが、両方を販売している「雅庵」。
「桜餅」は、もっちりとした焼き皮の中に、とろりとやわらかなこし餡。中には、ほっくり炊いた大粒の白手亡豆が混ぜ込まれています。
「桜道明寺」は、粒々の道明寺の中に、しっかりめのこし餡。
どちらも、樽で塩漬けにした薫り高い桜葉に包まれ、ほんのり感じられる塩気が餡の甘さとあいまって、なんとも味わい深いこと。
やっぱり選べない!と、どちらも買って帰ってしまいそうです。
■お店の紹介
2004年2月、東京・中目黒にて開店。数々の勲章を獲得した新進気鋭の和菓子職人、皆川典雅氏が「本当に美味しいものを作りたい」という想いで、すべてにこだわり抜いた和菓子を生み出しています。
和菓子の伝統を守りながら、従来のセオリーと異なる素材を使ったり、独自の発想で素材を組み合わせたりして、新しい創作和菓子作りにも励んでいます。
■こんな時におすすめ!
日本人にとって、郷愁を掻き立てられる、懐かしい香りの桜餅。
ご年配の方にはもちろん、若い方への手土産にもお勧めしたい、年代を問わず愛される味です。
たまにはゆったりとした気持で急須を使って煎茶を淹れて、素敵な和皿にのせておやつにいただくと、気持ちもほっこり安らぎます。
女子会のデザートに、ちょっと特別な気分で召し上がれ

■お菓子について
〈柿の木坂 キャトル〉
桜とあまおうのミルフィーユ
(1個) ⋯681円
桜の花の形をしたパイで、刻んだ塩漬けの桜葉がほんのり香る苺クリームと、フレッシュの苺をサンドした、愛らしい姿のミルフィーユ。
上から見ると、ハーフカットされた苺が花びらのように広がって、まるで赤い花がぱっと咲いたよう。
■お店の紹介
柿の木坂本店は、1997年、目黒・駒沢通り沿いにオープン。フードショーにも店内厨房を備えていて、パティシエが仕上げたばかりのケーキが店頭に並ぶ様子を見ることができます。
■こんな時におすすめ!
桜と苺という、春の王道素材の組み合わせで、華やかで心浮き立つお菓子です。
女子会スイーツとしても、自分へのご褒美としてもぴったり。
さりげなく心に残る、王道ギフトとして

■お菓子について
〈文明堂東京〉
さくらカステラ(5切入) ⋯675円
伝統のカステラに、桜の花を練り込んでアレンジした、春限定アイテム。
あらかじめ5切れにカットされているので、箱を開けたらその場ですぐに食べられて、手間要らずです。
同じく人気定番商品の「カステラ巻」にも、季節限定さくらバージョンがあります。
■お店の紹介
1900年に長崎で創業し、1922年に東京に出店したカステラ専門店。昭和30年代より「カステラは一番、電話は二番」のTVCMで知られるようになりました。
「三笠山」やカステラ巻をはじめとする和洋菓子が揃います。
■こんな時におすすめ!
老舗の定番の味は、目上の方への差し上げ物にするにも、安心感がありますね。
その中でも、季節限定の桜味というちょっとした珍しさが、相手の方の心に残りそうです。

平岩 理緒
『TVチャンピオン』デパ地下選手権で優勝。
独自の視点で、都内はもとより、日本全国のデパ地下を闊歩する、デパ地下研究家として知られる。
特にスイーツへの造詣と愛情深く、スイーツ好きのためのコミュニティサイト「幸せのケーキ共和国」を主宰。
サイト:幸せのケーキ共和国(http://shiawasenocake.net/)