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  • 平岩理緒のオススメ!

6月は和菓子月間!「どら焼き」あれこれ勢揃い!

6月のキーワード:どら焼き、和菓子の日、おやつ、手土産

6月16日は「和菓子の日」です。全国和菓子協会が1979年に制定した記念日ですが、もともと、平安時代から続く健康招福を願う行事「嘉祥の祝(かじょうのぎ)」にちなんでいます。
そんな日本古来の伝統に思いを馳せながら、今月は、色々な和菓子を食べ比べてみませんか?

おなじみの「どら焼き」は、形が打楽器の銅鑼(どら)に似ていることから名付けられたと言われるお菓子です。あるいは、源義経に仕えた武蔵坊弁慶が、傷を負った際に世話になった民家へのお礼として、熱した銅鑼に小麦粉を水で溶いた生地を引き、丸く焼いて餡を包み、振舞ったのが起源だという伝説もあります。
一方、関西圏を中心に、奈良県にある「三笠山」の形に似ていることから、「三笠」や「三笠山」と名付けている店も見られます。

いずれにしても、大人も子供も大好きなどら焼き。2枚の皮で餡を挟むというシンプルな構成ですが、お店によって様々なこだわりや違いがあり、食べ比べてみると発見があります。
それでは、「東急フードショー」で手に入るどら焼きバリエーションを、ちょっと珍しいタイプを中心にご紹介!今の時期だけの限定品もあるので、お見逃しなく。

名店の季節限定品を、差のつく手土産として

■お菓子について

〈文明堂東京〉
夏みかん三笠山(1個) ⋯173円

王道人気の「三笠山」と別に、季節ごとに登場する期間限定のどら焼き。今の季節は、初夏にぴったりのさわやかな「夏みかん」味です。
どら焼生地で挟んでいるのは、なめらかな白餡に、国産の夏みかんを使用した夏みかんピューレを入れて練り上げた、香りのよい餡。
ほのかな酸味が、白餡の甘さとバランスよくマッチしています。
夏みかんの次は、6月下旬頃に藻塩を使った三笠山に変わるそうです。

■お店の紹介

1900年に長崎で創業し、1922年に東京に出店したカステラ専門店。昭和30年代より「カステラは一番、電話は二番」のTVCMで知られるようになりました。
「三笠山」やカステラ巻をはじめとする和洋菓子が揃います。

■こんな時におすすめ!

おなじみの有名ブランド「文明堂」の銘菓「三笠山」ですが、その季節限定味があるというのが意外。 目上の方に差し上げても喜ばれますし、気の利いた手土産として注目されそうです。 夏みかん色のパッケージも華やかで目を引きます。

洋菓子党にも喜ばれる、モダンな和菓子として

■お菓子について

〈宗家 源 吉兆庵〉
粒餡おやき つくよみ(1個) ⋯173円

とら模様に焼き上げた黒糖風味の生地で、つややかに炊き上げた北海道産小豆使用の粒餡を挟んでいます。
「ツクヨミ」は、日本神話に登場する、月の神様の名と言われています。そう言われてみると、とら模様の生地が、満月に群雲のかかった様子のようにも見えますね。
全面が焼き色の他のどら焼きに比べて、生地がふんわりしっとりと、少しやわらかめ。中にほくほくした食感を残す粒餡を包み込んだ、食感の対比が楽しめます。
大きすぎず、食べきるのにちょうどよいサイズなのもポイントです。

■お店の紹介

本店は銀座にあり、和菓子とともに日本の文化をもっと多くの人々にお伝えしたい、という想いから、海外の都市にも多数出店。シンガポールや台湾、香港、クアラルンプール、ニューヨークやロンドン、ハワイ、ロサンゼルスなどに支店を持つ、グローバルな和菓子ブランドです。
「源」は、和菓子の原点。「吉兆」は喜びの兆し。「庵」は人が集う場所を意味するという店名。伝統的な製法を守りながら、日々変化する人々の嗜好に合った和菓子づくりを目指しています。
岡山県において、代表銘菓「陸乃宝珠」で使うマスカット・オブ・アレキサンドリアの自社農園も運営しています。

■こんな時におすすめ!

王道の「ザ・どら焼き」に比べ、少しモダンな雰囲気なので、普段、あまり和菓子を召し上がらない若い女性やお子様にも食べやすい一品です。
製造から9日間と少し日持ちが長めなので、早めに買っておく必要がある時にも重宝します。

「ハチ公」マーク&食感で、渋谷感をアピール!

■お菓子について

〈銀座あけぼの〉
東横ハチ公焼き印付 もちどら (1個) ⋯130円

〈銀座あけぼの〉を代表する人気銘菓の一つ「もちどら」。生地に餅粉や山芋を加えることで、独特のもっちりした食感が生み出される、オリジナルのどら焼きです。
そんな「もちどら」を、渋谷ならではの「東横ハチ公」バージョンで召し上がれ。
2014年、東急百貨店が80周年を迎えたのを記念して発売されて以来、大人気となり、今も東急東横店の限定で販売されています。 中身は、北海道産小豆のしっとりした粒餡入り。小ぶりでもしっかり噛みしめて味わえるので、食べた満足感の高いどら焼きです。

■お店の紹介

戦後間もない復興の時代に、銀座の甘味どころとして創業。冬はおしるこ、夏はカキ氷を供し、人々の心を和ませてきたお店です。大福や最中といった甘味はもちろんのこと、お煎餅も変わらない人気の品。

■こんな時におすすめ!

ハチ公の焼き印がキュート!渋谷ならではのお土産として印象に残ること間違いなしです。 他にないもっちりとした食感も楽しく、新感覚のどら焼きとして、存在感を発揮します。

和菓子通の方への差し上げものに

■お菓子について

〈菓匠雅庵〉
特製どら焼 太鼓判(1個) ⋯216円

甘みが強く味の濃い極上卵「那須御養卵」を100%使用してふんわり焼き上げた生地で、十勝小豆をほっくりと炊き上げた自家製粒餡を挟んでいます。
まさに「太鼓判」の名にふさわしい、シンプルイズベストの品です。

■お店の紹介

2004年2月、東京・中目黒にて開店。数々の勲章を獲得した新進気鋭の和菓子職人、皆川典雅氏が「本当に美味しいものを作りたい」という想いで、すべてにこだわり抜いた和菓子を生み出しています。 和菓子の伝統を守りながら、従来のセオリーと異なる素材を使ったり、独自の発想で素材を組み合わせたりして、新しい創作和菓子作りにも励んでいます。

■こんな時におすすめ!

知る人ぞ知る、通向けのブランド「菓匠雅庵」。大量生産はせず、職人の手作りによる餡をはじめ、丁寧な手仕事が光ります。 和菓子好きの方に贈るのに選びたい品です。

甘党の男性も大満足!頑張った後のご褒美おやつに

■お菓子について

〈浅草梅園〉
栗きんとんどら焼 (1個) ⋯248円

お店で販売している定番の粒餡「どら焼」と共に、隠れた人気の「栗きんとんどら焼」。 「栗きんとん」と白餡とを混ぜて、黒糖入りの皮で挟んだものです。中には、クチナシと共に煮た栗の甘露煮をゴロゴロと大きめに刻んだものがたっぷり。
表面には、栗の形の焼き印が押してあり、栗好きの方にはたまらない品です。

■お店の紹介

江戸時代の安政元年(1854年)創業。浅草寺の別院で、梅の木が有名な梅園院(ばいおんいん)の一隅に茶屋をひらいたのが初まり。
元祖あわぜんざいが名物で、浅草参りの客で賑わう甘味処。

■こんな時におすすめ!

サイズも大きめで味もコクがあり、男性でも1個で満腹になるほどボリューム感たっぷり。 体育会系のお子様や旦那様へ、頑張って活動した後のご褒美おやつに用意してはいかがでしょうか。

著者近影

平岩 理緒

『TVチャンピオン』デパ地下選手権で優勝。
独自の視点で、都内はもとより、日本全国のデパ地下を闊歩する、デパ地下研究家として知られる。
特にスイーツへの造詣と愛情深く、スイーツ好きのためのコミュニティサイト「幸せのケーキ共和国」を主宰。

サイト:幸せのケーキ共和国(http://shiawasenocake.net/