平成最後の!30年間を彩る人気のスイーツブームを特集!

4月のキーワード:平成、スイーツブーム、トレンドスイーツ、令和
2019年4月18日(木)~30日(水)、東急百貨店各店の食品売り場では、「平成」の終わりを記念して、「平成フィナーレ!あの味まるっとふり返り ~30年間を彩った人気のデリ&スイーツ~」イベントを開催!
渋谷・本店、渋谷駅・東横店、東横のれん街、渋谷ヒカリエShinQs、吉祥寺店、たまプラーザ店、町田東急ツインズ、日吉東急アベニュー、二子玉川東急フードショー、レ・シ・ピ青葉台、武蔵小杉東急フードショースライスと、それぞれで実施されますので、詳しくは各店にお問い合わせください。
平成元年=西暦1989年。この年は、東急グループにとっても大きな出来事がありました。この年の9月、東急百貨店本店に隣接する「Bunkamura」が開業しています。
そして、東横店に「東急フードショー」が誕生したのは、西暦2000年、平成12年の4月7日のことでした。
「食」を「ファッション」として捉え直し、「エンターテインメント性」を意識した売場づくりで「食のテーマパーク」として、地下食品売り場をリニューアルしたのです。
当時はデパ地下ブーム。東急フードショーに、時代を彩ったトレンドスイーツが、色々と並んできました。
今回の催事では、平成の各時代にブームを巻き起こしたアイテムをモチーフとして、「東急フードショー」の各店が新感覚の商品に進化させているのがポイントです。
では、東横店「東急フードショー」で販売される「平成フィナーレ!あの味まるっとふり返り ~30年間を彩った人気のデリ&スイーツ~」のお勧めスイーツを、いくつかピックアップしてご紹介します。
懐かしい方も初めての方も!世代を超えて楽しめるおやつアイテム

■お菓子について
平成2年
〈ガトー・ド・ボワイヤージュ〉
ティラミスパイカスター
(1個)⋯432円
平成のスイーツブームの幕開けを告げたのが「ティラミス」。当時は「バブル期」の最終期にあたり、イタリアンレストランで食べる"イタ飯"が流行っていました。そのデザートとして注目され、雑誌で取り上げられたことでブームに火がついたのが「ティラミス」でした。
そして実は、「ガトー・ド・ボワイヤージュ」の看板商品である「窯出しパイカスター」自体も、平成の「隠れ流行スイーツ」と言える名品です。パイ生地とシュー生地を合わせて焼き上げることで、サクサクカリカリした、これまでのシュークリームには無い新食感が生まれました。
私が2008年に出版した最初の著書『アフター6のスイーツマニア』の中でも、このお菓子をご紹介しています。
今回の品は、そんな「ティラミス」と「窯出しパイカスター」の掛け合わせ。このように2つのスイーツを組み合わせて新たな食感や味を生み出す「ハイブリッドスイーツ」も、平成後期のトレンドスイーツに見られる特徴の一つです。
マスカルポーネ入りのまろやかなふんわりクリームにココアパウダーを振りかけて。その下に、ほろ苦いコーヒーシロップを染み込ませたスポンジ生地が隠れているのも、ティラミスを思わせる構成です。
■お店の紹介
「ガトー・ド・ボワイヤージュ」とは、フランス語で日持ちする焼き菓子(旅行用のお菓子)という意味。1日でも長く焼きたてのおいしさとをというパティシエの思いから生まれた、素朴で温かみのある焼き菓子をそろえた、横浜・馬車道に本店をもつ専門店。
■こんな時におすすめ!
「ティラミス」ブームが懐かしいという方も、経験していない方も、かつてのティラミスそのものではない、新感覚のティラミスシュークリームとして、新鮮な気持ちで楽しめます。
親子ではもちろん、おばあちゃまも一緒に、三世代で思い出話に花を咲かせながら、召し上がってはいかがでしょうか。
ダイエット中でもご褒美に!ヘルシーな和スイーツ+α

■お菓子について
平成5年
〈浅草梅園〉
ナタデココ入りあんみつ
(200g)⋯540円
ナタデココ自体は、平成以前より業務用商品として開発されていて、ファミリーレストランなどの外食店からブームがスタート。その後、瓶詰やパック入り商品が一般家庭に広がっていきました。
伝統的なあんみつの寒天に加えて、少し小さく刻んだナタデココがたっぷり入っています。
寒天のサクサクした歯切れに対して、コリコリして、弾力もある独特の食感は、今食べても思わず癖になる面白さ。
別添の塩豆、杏やみかん、餡をのせて、好みで黒蜜をかけて召し上がれ。
■お店の紹介
江戸時代の安政元年(1854年)創業。浅草寺の別院で、梅の木が有名な梅園院(ばいおんいん)の一隅に茶屋をひらいたのが初まり。
元祖あわぜんざいが名物で、浅草参りの客で賑わう甘味処。
■こんな時におすすめ!
食物繊維が多い寒天や小豆餡がたっぷり採れるあんみつは、実はヘルシーなスイーツとして、平成時代に入り、若者世代にも見直されるようになりました。
ナタデココも食物繊維が多く、カロリーも抑えられているので、まさに、今注目の「ギルトフリースイーツ」と言えそう。
ダイエット中の方でも罪悪感少なくいただけます。
男性の方も気軽に楽しめる!朝食や休日のブランチに

■お菓子について
平成11年
〈サンジェルマン〉
シナモンロール
(1個)⋯195円
シナモンロールは、1985年にシアトルに誕生した有名ブランドが、平成11年に日本1号店を吉祥寺にオープン。
一度は撤退しましたが、その後、アメリカ発スイーツが人気上昇したことに伴い、平成24年には日本再上陸。再び注目を集めました。
シナモンシュガーをたっぷりと巻き込んだパンは、甘いだけでなくスパイシーさがあいまって、食欲をそそる香りと味。
今回の品は、上にかかった白いアイシングシュガーも現代の嗜好に合わせて、甘すぎずさっぱりめに仕上げるなど、今、食べたいシナモンロールとして、装いも新たに作られています。
ちなみに、「サンジェルマン」の1号店は、昭和45年、東急百貨店本店にオープンしました。
昭和、平成、そして令和の3つの時代を、東急と共に歩むことになるベーカリーとなる訳です。
■お店の紹介
「新鮮で美味しいパンを安心して召し上がっていただきたい」という想いから、1970年、渋谷にオープン。創業以来のロングセラー商品、人気の定番商品をはじめ、季節の新商品や、東急フードショー限定商品も揃えています。
■こんな時におすすめ!
甘いパンと言っても、甘すぎないよう調整されているため、男性の方にもお勧め。ご家族で朝食やブランチとして楽しんでください。紅茶との相性は抜群です!
ちょっと疲れた時の糖分補給としてもいいですよ。
お茶会の手土産やおもてなしに

■お菓子について
平成21年
〈ラ・テール・セゾン〉
キャラメルナッツのエクレア
(1個)⋯324円
平成18-19年頃、海水などから採取される天然塩自体のブームとも相まって注目された「塩スイーツ」。これを「ラ・テール」流に表現したのがこちらのエクレアです。
特に「塩キャラメル」は、フランスの有名ブランドの店舗が日本にオープンした影響もあり、「甘じょっぱい」と表現されるようなスイーツが続々と登場し、塩スイーツに続いて醤油スイーツ、味噌スイーツなどにも広がり、話題となりました。
生クリームとカスタードクリームをツインで絞ったエクレアの中に、塩をほんのり利かせたキャラメルを忍ばせて。
エクレアの表面には、キャラメルと相性のよいナッツの香ばしさが感じられる、ザクザクのクランブルものせて焼き上げています。
ちなみに、伝統的なフランス菓子のエクレアは、「フォンダン」と呼ばれるペースト状に練られた砂糖でなめらかにコーティングするもの。このようなクランブルをのせたタイプのエクレアも、新食感のシュー菓子として平成年間に定着していきました。
■お店の紹介
世田谷・三宿の「ラ・テール洋菓子店」のコンセプトを受け継ぎながら、より「素材感、旬、フレッシュさ」を大切にした東急フードショーとのコラボレーションによるオリジナルショップ。
自然素材にこだわり、シンプルに、「大地の恵み」を体現したようなお菓子が魅力。国産や有機栽培、減農薬栽培の原料にこだわって、牛乳や卵も、動物達の育つ環境から吟味して選んでいるお店です。
シェフの真摯な思いが、新鮮な旬の素材を使い、日本の風土と四季を感じさせるお菓子としてあらわれています。
■こんな時におすすめ!
ちょっと洒落た雰囲気のエクレアは、お友達や義理の両親宅を訪問する際の手土産としてもお勧めです。
甘いだけではなく、ほのかに塩気の効いた味わいは、大人だからこそ知っている、人生そのもののよう。
上質な紅茶やスペシャリティコーヒーと共に味わって。
チョコミントを愛する「チョコミン党」の友達に!

■お菓子について
平成30年
〈ベルアメール〉
パレショコラ チョコミント
(1個)⋯各281円
チョコミントブームは、アイス界での人気からスタートし、2012年頃からより目立ち始めるようになりました。
折しもこの頃から、夏の「猛暑」も話題となり、爽やかなミント味の人気が高まります。2013年頃からは、ミントを使ったカクテル「モヒート」のブームなども起きていました。
平成30年にも、大手コーヒーチェーン店がミントチョコレート味のフローズンドリンクを発売するなど盛り上がりが続き、この年の8月8日、TBS『マツコの知らない世界』で「チョコミントの世界」を特集。ブームがより白熱しました。
「ベルアメール」の人気シリーズ、円盤状のチョコレート「パレショコラ」は、様々な味や色彩、柄が揃い、種類の豊富さがとにかく圧倒的!
その一つ「チョコミント」は、清涼感あるミントとチョコレートのマーブル模様に、キラキラと輝く銀粉を散らしたクールなビジュアルもポイントです。
■お店の紹介
ショコラ専門店ベルアメールが目指すのは、気温や湿度の差の大きい日本で食べても美味しいショコラ。香り、口溶け、コクを大事に、四季折々のショコラのバリエーションを、アトリエから届けます。
■こんな時におすすめ!
チョコミント好きの方を称して、SNS上では「チョコミン党」と呼ぶように。
そんな「チョコミン党」なお友達へのプチギフトとして。他の「パレショコラ」との詰め合わせギフトにすると、よりカラフルで華やかに仕上がりますね。

平岩 理緒
『TVチャンピオン』デパ地下選手権で優勝。
独自の視点で、都内はもとより、日本全国のデパ地下を闊歩する、デパ地下研究家として知られる。
特にスイーツへの造詣と愛情深く、スイーツ好きのためのコミュニティサイト「幸せのケーキ共和国」を主宰。
サイト:幸せのケーキ共和国(http://shiawasenocake.net/)