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  • 平岩理緒のオススメ!

手土産にも華やか、春に食べたい桜のスイーツ

  • 3月のキーワード:桜スイーツ, 春ギフト

桜スイーツ, 春ギフト

お菓子屋さんは、クリスマスやバレンタインが忙しいというイメージがありますが、実は3月は、パティシエの皆様にとって、年間でも一番忙しい時期の一つとなります。
ひな祭りに始まり、ホワイトデーがあり、卒業、入学、入社、異動、転勤、引っ越しなど、様々な節目のお祝いやご挨拶があるため、ギフト菓子のニーズが高い季節なのです。

苺や桜のスイーツも人気が高く、特に桜のお菓子は、限られた期間の中で季節の移ろいを楽しむ日本人の風習に合致し、3月から4月にかけて、和菓子、洋菓子ともに沢山の種類が登場します。

そんな桜のお菓子に欠かせない「桜の葉の塩漬け」は、通常、産毛などが少なく柔らかい、伊豆大島原産の「大島桜」という品種の葉で作られます。
桜餅を包んでいる塩漬けの桜の葉は、何ともいえない爽やかな香りがしますね。桜の葉は、「クマリン」と呼ばれる芳香成分を持っていますが、塩漬けすることでこの成分がより強く出てくるのです。

実はこの「クマリン」の成分は、ヨーロッパの高級ブランドの香水にも使われています。
また、やはりヨーロッパでお菓子などに使われる素材に「トンカ豆」という、南米ベネズエラなどで採れる香りの強いスパイスの一種がありますが、この豆の芳香成分も「クマリン」なのです。豆を削って生クリームなどに香りを移し、チョコレートやブランマンジェなどに使用しますが、実際に日本人が食べてみると、「桜餅の香りがする」と感じることが多いのです。

日本人にとってなじみ深い桜の葉の塩漬けと同じ香り成分が、ヨーロッパでも実はよく知られているというのは、なんだか不思議な気がしますね。
つまり、フランス菓子に桜の香りを合わせるというのも、実は意外とすんなりマッチする相性だと言えるのです。

それでは、そんな爽やかな香りが特長の、春にお薦めの桜スイーツをご紹介します。

誕生日やお祝いのスペシャルケーキに

■お菓子について

〈ラ・テール・セゾン〉
お米のルーロ「さくら」
(1本)1,365円


毎年好評で、かつ少しずつ変化を遂げている「さくらのルーロ」。
緑色の生地は、桜の葉の塩漬け入りで、清々しい香りと、ほのかな甘じょっぱさが楽しめます。米粉を使っているので、しっとりした食感も特徴です。中には苺と生クリームを巻き上げています。
まるでモンブランのように上に絞られた桜クリームの甘さと、飾りの苺の甘酸っぱさも好相性。一輪の塩漬けの桜の花もアクセントとなっています。
洋菓子と和菓子の要素がうまく融合した、春の訪れを感じさせる個性的なロールケーキです。

■お店の紹介

自然素材にこだわり、シンプルに、「大地の恵み」を体現したようなお菓子が魅力。国産や有機栽培、減農薬栽培の原料にこだわって、牛乳や卵も、動物達の育つ環境から吟味して選んでいるお店です。シェフの真摯な思いが、新鮮な旬の素材を使い、日本の風土と四季を感じさせるお菓子としてあらわれています。

■こんな時におすすめ!

春は、卒業や入学、入社や引っ越しなど、お祝い事の多い季節。
記念日のケーキとして、家族で一緒に召し上がれ。
桜と苺の共演で、気分はすっかり春爛漫、食卓を賑やかにしてくれること請け合いです。

お客様へおもてなしや、自分だけのご褒美に

■お菓子について

〈クローバー〉
桜のミルフィーユ
(1個)515円


表面がカリッとキャラメリゼされ、ザクザクとした食感が心地よいパイ生地でサンドされているのは、ピンク色が鮮やかな桜風味のカスタードクリーム。
桜の花びら形の飾りに銀箔を散らし、上品な雰囲気に仕上げています。
期間限定での販売です。

■お店の紹介

日本における洋菓子の先駆店として昭和七年に創業以来、70年以上にわたりベーシックなフランス菓子を提案してきました。伝統を土台とした新しい試みにも取り組み続けています。

■こんな時におすすめ!

デザインもエレガントなミルフィーユは、女子会やママ友の集まりにも注目を集めそう。
お客様がいらっしゃる時や、ほっと一息つける自分だけのおやつ時間に用意したいですね。

お花見や春のピクニックにも

■お菓子について

〈ガトー・ド・ボワイヤージュ〉
さくらのプリン
(1個)399円


細身の透明容器のカップの中には、一番上に透き通った淡いピンク色の桜のゼリー、その下に桜、抹茶のプリン生地という、三層仕立てのデザートです。
召し上がる時は、長めのスプーンで底の方からすくって、抹茶と桜とが織り成す味のハーモニーを楽しんでください。

■お店の紹介

日本の洋菓子界の先駆者としてフランスで修行し、ヨーロッパのお菓子文化に詳しい、吉田菊次郎氏が監修するブランド。
「ガトー・ド・ボワイヤージュ」とは、フランス語で「旅行用のお菓子」=日持ちのする焼き菓子のこと。気軽に持ち歩いて、旅先や野外でも楽しめるような、気取らない焼き菓子やプリン、シュークリームなどが揃います。

■こんな時におすすめ!

持ち運びしやすい形状なので、春の散歩やお花見、ピクニックなど、外で食べるデザートとしてもお薦めです。温かい日だまりの中、公園のベンチや芝生の上でいただくと、よりいっそう美味しく味わえます。
もちろん、おうちでの食後のデザートとしても、つるんと軽やかに味わえます。

おうちで過ごす春の週末のおやつに

■お菓子について

〈蜂の家〉
さくら白玉善哉
(1個)315円


粒餡のぜんざいと白玉の上には、桜の葉の塩漬けを混ぜ込んだ淡いピンク色の桜餡。
可愛らしい桜花の飾りが散りばめられています。
お好みで白蜜をかけて召し上がれ。

■お店の紹介

自由が丘に本店のある和菓子店。伝統的な和菓子に、新しい感性を採り入れた創作菓子がそろいます。一番人気の「まゆ最中」や、ふわっとした軽さのカステラで餡をはさんだ「くろーね」などが人気。

■こんな時におすすめ!

温かい緑茶とともに味わいたい「和」の桜スイーツは、おうちで過ごすおやつタイムにどうぞ。心がほっこり和みます。

用途に応じて選べる、春の手土産やお祝いギフトに

■お菓子について

〈ヨックモック〉
さくらクッキー
(12枚入・袋)588円
(22枚入・袋)1,050円
(32枚入・缶)1,890円

繊細な桜の味を上品に表現した、毎年春に人気のクッキー。4月上旬までの季節限定です。
「桜花」は、桜の花びらを使用したほんのりピンク色の生地を焼き上げたもの。周囲にまぶしたグラニュー糖のカリカリした食感がアクセントになっています。
「桜葉」は桜の葉を塩漬けにして生地に練り込んだ、萌黄の若葉をイメージさせるクッキー。ほのかなしょっぱさがクッキーの甘さと調和して、何とも後を引きます。
春らしい桜の花びら柄のパッケージも華やかで、お祝い品としても喜ばれます。

■こんな時におすすめ!

用途に合わせて入り数のパターンを選べ、重宝する春ギフトです。
新しい職場や引っ越し先での挨拶回りには、相手にも気を使わせない袋入り。
お呼ばれ先への手土産には、改まった缶入りなど。

著者近影

平岩 理緒

『TVチャンピオン』デパ地下選手権で優勝。
独自の視点で、都内はもとより、日本全国のデパ地下を闊歩する、デパ地下研究家として知られる。
特にスイーツへの造詣と愛情深く、スイーツ好きのためのコミュニティサイト「幸せのケーキ共和国」を主宰。

サイト:幸せのケーキ共和国(http://shiawasenocake.net/