2026.04.16 NEW

「小1の壁」はどう乗り越える?新一年生ママが先輩ママと本音で語る座談会【後編】
~先輩ママが語る「小1の壁」。入学後のギャップとアドバイス~

● 子育て

入学準備を終えたあとに待っているのが、「小1の壁」と呼ばれる生活の変化。仕事との両立、想定外の出来事、そして子どもの成長——。
今回は、渋谷エリアを中心に約270名のママたちが活動するコミュニティ「NPO法人tannely(タネリー)」のメンバーから、新一年生ママと先輩ママが集まり、入学前のリアルな悩みや体験談をじっくり語ってもらいました。後編では、先輩ママたちの体験をもとに、入学後に起こることとその乗り越え方をじっくり掘り下げていきます。

前編はこちら

登場人物

まちこさん

新1年生の男の子ママ

チーズおかきさん

新1年生の男の子ママ

ハルママさん

新2年生の男の子ママ

なつさん

新3年生の男の子ママ

■小1の壁って、実際どんなもの?

【子どもの帰宅時間が早くなる】
司会: ここからは「小1の壁」についてお話を伺っていきたいと思います。よく聞く言葉ではありますが、具体的にどんな不安がありますか?

チーズおかきさん: 私は、“子どもの帰宅時間が早くなる”というのが大きいのかなと思っています。保育園よりも早く帰ってくるので、働いているママにとっては大変ですよね。
たとえば、うちの学校の場合は、入学してすぐの4月中旬くらいまでは、集団下校に保護者が付き添わないといけなくて。下校ルートごとに担当を決めて、順番に付き添うことになっているんです。

司会: なるほど、集団下校に保護者の付き添いが必要なことを、入学前に知らない人も多いかもしれませんね。

チーズおかきさん: しかも1年生は給食が始まるのが遅いので、お昼前にお迎えに行くことになるんですよね。フルタイムでお仕事されている方は本当に大変だと思います。
私は個人事業主で、時間の融通が利くので、お迎え担当を多めに引き受けましたが、4月はほぼ毎日、往復1時間のウォーキングになりそうです(笑)

司会: それはかなりの運動量になりそうですね……!

チーズおかきさん: もう“ダイエットだと思って頑張ろう”っていう感じです(笑)

【働き方はどう変えるべき?】
司会: 先輩ママは「小1の壁」をどう乗り越えましたか?

なつさん: 私は、あらかじめこの時期仕事をセーブしていたので、何とかなったかなと思っています。やっぱり周りを見ていると、出社の多いお仕事の場合は融通の利く会社に転職したり、思い切って辞めたり、フリーランスに変えたりしているママさんも結構いて。“壁はあるな”と感じました。

司会: やはり働き方への影響は大きいんですね。

なつさんもし可能であれば、事前に仕事をセーブしておくのがいいと思います。
子どもの状況によって実際の事情はさまざまだと思いますが、最初の半年くらいは“どうなるかわからない前提”で余裕を持っておくと、自分自身のストレスもだいぶ減ると思いますよ。

司会: 半年、ひとつの目安になりますね。

【お互いに助け合える!ママ友とのつながり】
なつさん: あと小1の壁を乗り越えるうえですごく大事だと思ったのが、ママ友の存在です。
子どもって、学校で何をしているか本当に話さないんですけど、ママ友からの情報にとっても助けられて。

司会、ハルママさん: わかりますっ!

なつさん: なので、同じクラスのしっかりした子のママとつながっておくと、すごく助かります。
うちの場合、ちゃんと家で学校の出来事をお話している子のママを通して、子どもの情報を聞けるのが本当にありがたかったです。

【兄弟姉妹で入り乱れるお迎えスケジュール】
まちこさん: 今までは、兄弟で保育園へ通っていたので一緒のタイミングでお迎えできたのですが、上の子が小学生になるとスケジュールが分かれてきますよね。上の子は学童に行かせるにしても、下の子の保育園が小学校より少し遠いのもあり、送り迎えの時間や動線をどうしようかなと悩んでいます。

司会: 送り迎えのイメトレが必要になりそうですね。

まちこさん: あと、夫の仕事の状況が4月から変わりそうで、今より余裕がなくなりそうなんです。“小1の壁”というより“パパの壁”かもしれません(笑)

司会: なんというタイミングなのでしょう。大人の手は、あればあるだけ助かりますよね。
では、同じく下のお子さんがいるハルママさんはいかがでしたか?

ハルママさん: うちもかなり試行錯誤しました。下の子が少し遠い保育園に通っているので、まちこさんと状況がすごく似ています。夫と話して担当を決めました。夫が下の子のお迎えに保育園へ、私は家で上の子の帰宅を待つか、学童がある日は学童へお迎えに行く、という形に落ち着いています。

司会: 役割分担、必要ですね。

ハルママさん: 今では一人で下校できるようになりましたが、最初は本当に怖かったです……。というのも、前編でチーズおかきさんが話していた不安とも重なるんですが、一人でちゃんと歩いてくれるかという心配が大きかったんです。1年生の頃は登下校に付き添って、“ここで止まってね”“ここは気を付けてね”といったことをずっと言い続けて練習しましたね。
学童は、有料の送迎バス付きのところを選んだんですが、それでもやっぱり、子どもがちゃんと決められたバスに乗れるか心配で……。結局、バスの時間に合わせて学校まで行って、ちゃんと乗ったかを確認しています(笑)

司会: さらに習い事もとなると、ますますスケジュールを組むのが大変そうですよね?

ハルママさん: そうですね。学童の時間や下の子の送り迎えの時間を考慮しながら習い事のスケジュールを組むのは、かなり試行錯誤しました。ルーティン化さえできてしまえば回るのですが、それまでが本当に大変でしたね。

【宿題は「親の仕事」?】
司会: 宿題についてはいかがですか?

なつさん: うちは帰宅後にしています。だいたい夕食後、21時前後が多いかな?親が見てあげないと、なかなか進まないです。

司会: やっぱり親のサポートは必要なんですね。

ハルママさん: うちの子は問題文をちゃんと読まずに雰囲気で解こうとするので、見張りが必要です(笑) あと、音読やプリントも、保護者のサインが必要なものがあり、意外と親の出番が多いんだなというのが正直な感想です。時間を決めてするようにしていますが、先生が “睡眠を削ってまではする必要はないですよ”と言ってくださったので、宿題が終わらないときは週末に回しています。

司会: 健康第一ですね!完璧を目指さない勇気も大事なんですね。

ハルママさん: 真剣に付き合うと、1~2時間かかることもありますしね。下の子が甘えてきたときに“お兄ちゃんの宿題が終わるまでちょっと待っててね”って言ったら泣かれてしまったことも。複雑な気持ちです。

司会: 兄弟や家庭全体にも影響が出ますよね。

■入学後に待っている「想定外」とは?

司会: 先輩ママにお聞きしますが、実際に小学校に入学してみて、イメージとのギャップはありましたか?

なつさん: 良かったことは、意外と大人たちがしっかりわが子を見てくれていることです。
担任の先生はもちろん、放課後クラブの先生なども子ども一人ひとりを気にかけてくれて。何かあれば声をかけてくれるし、日々のささいなことも教えてもらえるので、安心できています。

司会: それは心強いですね。

なつさん: 一方で困ったのは、“突然必要なものが発生する”ことです。“明日紙コップ持ってきて”とか、“ノートを使い切っちゃった”とか……。

司会、ハルママさん: わー!!あるある(笑)

なつさん: 一番困ったのは“マヨネーズの空容器”ですね。そんなに都合よく空にならないし、普通とっておかないですよね(笑)

全員: それは困る!

司会: 上履きや体操着なども、いつの間にか小さくなっていませんか?本人が言わないから気づかなくて、運動会で久しぶりに体操着を着ているわが子を見て、体操着がピチピチで驚いた経験があります(笑)

なつさん: あとは、小学生になると教室間で持ち運ぶからか、水筒をよくなくします。保育園時代に水筒をなくした記憶はないし、あんなに大きなものなのに!うちはすでに5〜6本買いましたよ。

司会: 水筒って、なぜかよくなくなりますよね。我が家でも消耗品です(涙)

■先輩ママからのリアルアドバイス

司会: 新一年生ママに先輩ママからぜひ伝えたいアドバイスはありますか?
私からは、国語のノートは数冊買っておくべし!ということを伝えたいです。特に小学1年生の大きいマスのノートは、最初はみんな同じペースで使うので、使い切るタイミングも同じになることが多くて。

まちこさん: みんな同じタイミングで新しいノートを買いに行くから、一斉にお店から在庫がなくなるんですね!

なつさん: 遅くまで開いているお店や、なくなりやすいものがどこで買えるかも調べておくと安心ですね。

なつさん: あと、私からは入学式の日は、その後予定を入れない方がいいということを伝えたいです。入学式当日に配布されるものがあるのですが、それらの名前書きを、翌日の登校前までに完了させなければならないんです。これがけっこう大変で!私は3時間かかりましたよ。

一同: 悲鳴

なつさん: あと、入学式の際にまわりをみて、「あ!これを買い忘れてた!」とか、「これすぐ使うものだったんだ!」って気づくこともあるので、そういったものを買いに行く時間も確保しておくといいと思います!

【最初から完璧じゃなくて大丈夫!】
まちこさん: 先輩ママ、ありがとうございます。何が起こるか予想のつかない小学校生活に向けて、覚悟ができてきました。完璧に準備しようとせずに、その都度その都度、柔軟に対応できるようにすることが大切なんですね。

チーズおかきさん: そうですね。私も子どものペースにあわせて、一緒にゆっくり慣れていこうと思います。無理せず、できる範囲で準備を進めたいと思います。

なつさん: 今不安なことも、慣れてくればなんとかなります。子どもが小学校に入ってから、私自身も友人が増えてとても楽しく過ごせていますよ。1人で頑張ろうとしすぎず、ママ友やまわりの方に支えてもらいながら、ママも子どもと一緒に小学校生活を楽しめたらいいですね!

ハルママさん: 子どもの成長とともに、子ども自身ができるようになることも増えていくので、焦らずに見守るのが一番だと思います。余裕を持てる環境を作っておくことが、“働くママにとっての入学準備”になるのかなと思います。



座談会は以上です。
子どもにとってもママにとっても、初めての環境は不安なもの。でも、先輩ママの言葉通り、最初から完璧を目指さず、少しずつ慣れていけば大丈夫。「学校に行って帰ってくるだけで花丸!」という気持ちで、新生活を親子で楽しめるといいですね。

教えてくれた人

“はたらく” でつながるコミュニティ tannely

“はたらく”でつながるコミュニティ tannely
ママを “はたらく” でつなぐtannely(タネリー)は、地域のつながりを“はたらく”で育むコミュニティ。“はたらく”を通じて、ママと社会がつながるタネをまく。子育て世代が、地域に貢献する機会をつくる。ママのため、街のため、社会のために必要なコミュニティとなる。それが私たちの使命です。
NPO法人tannely(タネリー)

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