【渋谷区ママ注目】今年の夏休みは渋谷で昭和レトロフードを食べ…
● 子育て
5冊だけの本屋という女性向け選書サービスを行っておりますミホコです。
「寝る前に読んでもらう絵本のストーリーの終わりがあたたかいものだったら、子どもたちは一日をとっても幸福に感じるでしょう。そして心地よい眠りにつけるはずです」
これはミッフィーの生みの親でもあるディック・ブルーナさんの言葉です。
毎日、大人も子どももいろいろあります。どんな一日でも、夜眠る前に心温まる絵本をゆっくりゆっくりと読んでいると、一日の緊張の糸がほどけて自然とリラックスしてきます。彼の言葉にあるように、それが幸福や心地よい眠りに繋がるのだと思います。
この連載では、眠りにつく前にぴったりな心温まる絵本とそれにつながる5冊をご紹介します。
夏休み、皆さんは行くなら海派ですか?それとも山派ですか?都内で暮らしていると、夏休みくらい子どもには自然と触れ合って欲しい、親だって自然の中でリフレッシュしたいという方もいらっしゃるかもしれません。暑い夏だからこそ海で思いっきり遊ぶのも楽しいですし、山で緑に囲まれてゆったり過ごすのも心身が癒されます。
そこで今回は、子どもにとってのはじめての海や山が楽しみになる絵本をご紹介します。
『ぐりとぐらのかいすいよく』は、ぐりとぐらのはじめてのうみの物語。
ぐりとぐらが波打ち際で遊んでいると、葡萄酒の空き瓶を発見。開けてみると、「しんせつなおともだちへ しんじゅとうだいへきてください」と、海坊主からのお手紙。泳げないぐりとぐらはうきわでぷかぷかと揺られて向かいます。
灯台の真珠のランプを落としてしまい困っていた海坊主を助けたぐりとぐら。海坊主はお礼にお得意の泳ぎ方を教えてくれました。いぬかき、くらげおよぎ、くじらおよぎにバタフライ。最後はイルカジャンプ!ぐりとぐらも上手に泳げるようになって楽しそう。ワクワク、ドキドキ。はじめての海水浴が楽しみになる一冊です。
大人気ピヨピヨシリーズ第五弾『ピヨピヨ はじめてのキャンプ』。
ピヨピヨ一家は山ではじめてのキャンプに向かいます。まずはテントを張って、薪拾い。キャンプの食事を作り、みんなで焚き火を囲んできのこカレーをモグモグモグ。みんなとっても楽しそう。食事を終えたら、いちばんぼしを発見!日が暮れたら、テントに入って、寝袋で眠ります。
ピヨピヨたちが森で迷子になったり、はじめてのことだらけに興奮しながらも過ごすキャンプの様子に、子どももきっとはじめてのキャンプが楽しみになるはず。
海派も山派も楽しめる絵本『うみへやまへ』。
はじめておとうさんのうまれたうみべのまちへいくぼく。はじめて海をみる「ぼく」は楽しみ。白い車に荷物をのせて家を出発。麓の牧場を越え、田んぼを越え、灯台が見えてきてお父さんは嬉しそう。海に到着して、この物語はここで終わりではありません。
本を閉じたあと、裏表紙から始まるのは、はじめておかあさんのうまれたやまのいえへいく「わたし」の物語。前からはじまる白い文字と白い車はうみへ向かう「ぼく」と後ろからはじまる赤い文字と赤い車はやまへ向かう「わたし」。三浦太郎さんの洗練されたイラストとデザイン、物語を二倍楽しめる面白さ。子どもの感性と想像力を刺激する一冊です。
日頃から仕事に育児に家事に追われているママこそ、夏休みくらい非日常を味わいたいと思っている方も多いでしょうか。
都内近郊の海で家族と思いっきり夏を楽しみたい。自然あふれる森で家族と涼しくゆったりと過ごしたい。そんなママの夏休み、お出かけのお供にぴったりの本をご紹介します。
都内で暮らし働いていると、ふと鎌倉や葉山の海にでも行って現実逃避したいと思うことありませんか?『夏みかんの午後』は、31歳の誕生日に世田谷の実家を出て、葉山に引っ越したフードスタイリストのエリの物語。
エリは、都内で暮らしていた頃の仕事や生活を見つめ直し葉山でのシンプルな暮しをはじめます。新しい土地と新しい出会い、そして新しいチャレンジ。夏休み、普段の暮らしを見つめ直すきっかけをくれます。お洒落で可愛い佇まいの本は、海に行くときのお供にもぴったりです。
『ピヨピヨ はじめてのキャンプ』を読んだら、森へキャンプに行きたくなった方もいるかもしれません。
親子で登山やキャンプをしてみたいけれど、登山をしたことがない又は登山は久しぶりという方も、『歩くを楽しむ、自然を味わう フラット登山』さえ読めば安心。
「とにかく気軽に、気持ち良く、楽しく歩きたい。登山なんてそれでも十分じゃないか」と頂上を目指さず、楽しく歩く「フラット登山」。そんなまったく新しい登山を提唱する一冊。装備や計画の立て方、都内近郊の気軽に行けるフラット登山におすすめのコースなども紹介されています。昔、遠足などで行ったことがあるという場所も登場するかもしれません。
本格的な山登りは勇気がいるけれど、気軽に森の中を歩くなら幼い子どもと一緒でも楽しめそう。親子で共に冒険する面白さにワクワクしてきます。
夏の暑さや忙しさからくる心身の疲労。寝ても休んでも疲れが取れないのは大人も子どもも同じかもしれません。
尋常ではない暑さのため、家にこもりがちという方も少なくないと思います。海や山へのおでかけは、エネルギーを持て余す子どもの冒険心を刺激し、疲れた大人に癒しと活力をくれます。はじめての海や山での体験が、家族にとっての刺激ある記憶に刻まれるような経験になりますように。
それでは、今夜もすてきな絵本時間をお過ごしください。