【保存版】今日はちょっとラクしよう!渋谷のデパ地下グルメを …
● 子育て
渋谷区の子育て支援施設「渋谷区こども・親子支援センター かぞくのアトリエ」(以下、「かぞくのアトリエ」)。2013年にオープンし、乳幼児親子から小学生まで、地域の子どもたちが集う場所として親しまれています。館内には、乳幼児向けのスペースやプレイルーム、アトリエなどがあり、遊びやアート、自然を通してさまざまな体験ができます。
今回は実際に施設を訪れ、親子が過ごす様子や館内を見学。子育て支援の場にアートを取り入れる理由や、施設に込めた思いを伺いました。
「かぞくのアトリエ」があるのは、代々木の閑静な住宅街。建物は、かつて近隣にあった代々木小学校の子どもたちが利用していた学童施設を活用しています。

「かぞくのアトリエ」に到着したら、まずは受付へ。利用前に必要事項を記入してから館内に入ります。利用料は無料です。ベビーカーは入口付近に置くことができるので、赤ちゃん連れでも利用しやすいのがうれしいポイントです。
館内は、地下1階から2階までの3フロアがあり、実際に中へ入ってみると想像以上の広さ。
それぞれのフロアで、異なる遊びや過ごし方ができます。取材に訪れたのは夏休み中の平日の午前中。赤ちゃん連れの親子のほか、夏休みの宿題をしにやってきた小学生の姿も見られました。乳幼児から小学生まで、年齢やその日の気分に合わせて思い思いに過ごせる場所です。
地下1階にあるのは、体育館のように広々としたプレイルーム。壁には、画家・イラストレーターの山口洋佑さんによる大きな作品も。山口さんの作品は、館内のさまざまな場所で見ることができます。

ボルダリングができるスペースやピアノなどがあり、室内でも思いきり体を動かして遊べます。

平日の9時30分〜14時と土日は未就学児が利用でき、平日の14時30分〜17時30分は小学生の時間。小学生の時間には卓球台を出して遊ぶこともあるそうです。

1階の「おやこサロン」は、赤ちゃんから小学生まで一緒に過ごせるスペース。小さな子どもが安心して遊べる小上がりもあり、年齢の違うきょうだいを連れて利用することもできます。

また、おやこサロンには飲食可能なスペースもあり、授乳室のほか、電子レンジやミルク用のお湯も用意されているので、赤ちゃんとのお出かけにも心強い環境です。

室内には漫画もあるなど、子どもが遊ぶだけでなく、親子で思い思いに過ごせる空間になっています。

2階の「おやこルーム」は、終日乳幼児専用。靴を脱いで過ごすカーペット敷きの部屋には、木製を中心に、やわらかな色合いのおもちゃが並んでいます。

さらに目を引いたのが、手すりのついた小さな階段。以前モンテッソーリの教室で使われていたものを譲り受けたそうで、歩き始めの子どもたちに大人気なのだとか。ねんねの赤ちゃんから歩き始めの子まで、それぞれの成長に合わせて遊べそうです。

同じく2階には、図工室のような「アトリエ」があります。ここでは、アートスクールをはじめとしたさまざまなプログラムを開催しています。

室内のパーテーションは可動式で、プログラムの際にはワークスペースとして使われる一方、通常時には空間を仕切り、授乳やおむつ替えができるスペースとして活用されています。


館内だけでなく、外にも子どもたちの体験の場が広がっています。「あけびの庭」と呼ばれる庭にはさまざまな植物が育ち、取材時にはキウイがたくさん実っていました。

玄関前には稲も育てられていて、一つひとつを見ると、子どもたちが自分の苗につけた名前が書かれていました。都会の住宅街にありながら、植物の成長や季節の変化を身近に感じられるのも、この施設ならではです。
「かぞくのアトリエ」では、通常の施設利用に加え、さまざまなプログラムを開催しています。

「アートスクール」は事前申込制で、ものづくりや音楽、食など幅広いテーマの講座を開催。参加したい講座を、公式サイトの各講座ページから申し込むことができます。
また、渋谷区在住の0〜3歳の親子を対象にした、事前申込制の「おやこきょうしつ」も。月齢・年齢別のクラスに分かれ、半年間全5回を通して親子でさまざまな体験を楽しめます。参加は無料です。
このほか、申込不要で気軽に参加できる「フリープログラム」も毎月開催されています。取材日に行われていたのは「身体測定」でした。赤ちゃんの身長と体重を測り、結果を記入したカードを受け取ることができます。毎月参加している親子もいて、お母さん同士が「大きくなったね」と声を掛け合う姿も見られます。ただ身長や体重を測るだけでなく、子どもの成長を一緒に喜ぶ。そんな自然な交流が生まれているのも印象的でした。
「かぞくのアトリエ」では、日常の遊びに加えて、アートスクールやフリープログラムなどを通して、子どもたちがものづくりや音楽などに触れる機会が多く用意されています。なぜ、子育て支援の場でこれほどアートやさまざまな体験を大切にしているのでしょうか。立ち上げ当初から施設に携わる館長の増田さんにお話を伺いました。

その背景には、「かぞくのアトリエ」を運営する株式会社マザーディクショナリー(以下、マザーディクショナリー)の歩みがありました。
もともと同社はパブリックスペースの運営の他、アート文化に関わる事業に携わり、さまざまなアーティストとのつながりを築いてきた会社。ワークショップなども数多く手がけてきたといいます。その経験や文化を子どもたちにも還元したいという思いから、「かぞくのアトリエ」ではアーティストと協力しながら、子どもたちが多様な表現や体験に触れられる機会をつくっています。

マザーディクショナリーが大切にしているのが、「未来への種まき」という考え方です。アートやさまざまなプログラムを通して、子どもたちにたくさんの体験をしてもらい、その中から自分の好きなことを見つけてほしい。そんな思いがあるといいます。

実際に手を動かしてみることで、子ども自身だけでなく、保護者が「うちの子、こういうことが得意なんだ」と初めて気づくことも。一方で、やってみたからこそ苦手なことが分かる場合もあります。好きなことも苦手なことも、まずは体験してみなければ分からない。だからこそ、幼いころからさまざまなものに触れられる機会を大切にしているといいます。

立ち上げ当初から13年間、施設に携わってきた増田さんは、その“種”が育っていく姿も見てきました。幼いころからものづくりが好きだった子は、小学生になった今も工作を続け、自分でミニチュアの街をつくるほどに。また、ぬり絵が好きだった子が、成長して驚くほど緻密な絵を描くようになったこともあるそうです。

子どものころに出会った「好き」が、成長とともに深まっていく。長年同じ地域の子どもたちを見守ってきた「かぞくのアトリエ」だからこそ見える、“未来への種まき”のその先です。そして施設名の「かぞく」には、自分の家庭だけではなく、地域の人たちも含め、みんなでつくっていく場所でありたいという願いも込められています。
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赤ちゃんとのんびり過ごしたり、思いきり体を動かしたり、ものづくりや自然に触れたり。さまざまな過ごし方ができる「かぞくのアトリエ」。日常の遊びや何気ない体験が、子どもの「好き」を見つけるきっかけになるかもしれません。
□ 開館時間/9時30分〜17時30分
□ 休館日/日曜日・月曜日・祝日・年末年始
□ 利用料/無料(一部有料のプログラムあり)
□ 公式サイト/Instagram
アクセス
□ 住所/東京都渋谷区代々木2-32-5
□ 電車/JR山手線・総武線「代々木」駅西口改札、都営大江戸線「代々木」駅A2より徒歩約7分、小田急線「南新宿」駅より徒歩2分
□ お問い合わせ/03-6276-5521