2026.10.22 NEW

疲れた夜、ママが自分を取り戻す5冊

● 子育て
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子どもが寝たあとのひとり時間。今日は本を読もうと思うのに、ついスマホを見ていたら一日が終わってしまう。子どもと一緒に寝落ちをしてしまう。残った家事をやったら、くたくたに疲れて本なんて開く力がどこにもない。それでも、“ママ”から“自分”を取り戻すために読みたい5冊をご紹介します。

『私が私を生きる「余白」の美学』松田未来/双葉社

『私が私を生きる「余白」の美学』松田未来/双葉社

『私が私を生きる「余白」の美学』は、深呼吸するようにゆったりと読めるフォトエッセイのようなエッセイ集。とにかく目がまわるような忙しい一日の夜に、眺めているだけで呼吸と気持ちが落ち着いていきます。
「自分の心が豊かで、しっかり呼吸ができていると、人に優しい言葉をかけたり、誰かを思う行動を起こせる『潤沢な余力』が生まれる気がする。そして素直に自分の好きなことに取り組む姿は人の心を動かす。」
育児中は子ども最優先。自分のことは後回しになりがち。でも、自分も大切にしたい。「年を重ねるということ」、「間食を変えれば、肌も髪も変わる」、「五感を意識して使うこと」、「隣の芝生は青いほうがいい」、「想像力を育む時間」、「理想と現実のギャップ」など、様々な不安や悩みに効くメソッドが満載。忙しい日々でも自分を見失わないために持っておきたいのは、自分にとっての心地よさと楽しさを感じる「余白」なのかもしれません。
子どもの人生を考えると同時に、自分の人生も考えるきっかけをくれる一冊。やるべきことに追われていた一日が、明日からはやりたいことをやるための一日に変わるかも。明日の楽しみが一つでもあると、いつもの夜もリラックスできます。

『すこやかなひとりぼっちの守り方』うすいはるか 著 カシワイ 絵/KADOKAWA

『すこやかなひとりぼっちの守り方』うすいはるか 著 カシワイ 絵/KADOKAWA

もう無理。どうしようもなく疲れて、でも心は落ち着かない。眠れない。
そんな夜は、『すこやかなひとりぼっちの守り方』。まるでスマホを眺めるように、ぱらぱらと眺めて読めるショートエッセイ集です。1ページに1エッセイ。ひとつ10行にも満たない短い文章。イラストだけのページもあります。手に取れば、本の薄さも読書のハードルを下げてくれる。
著者によって丁寧に優しく掬い上げられた「うまく言えなかった言葉」、「気づかれずに過ぎていった仕草」、「ほんの数秒だけ心をかすめた気配」が、全身に染み渡り、気持ちが穏やかになっていきます。
「そうか、私、やさしい人になりたいんじゃなくて、やさしくしたい人がいる、なんだ。」
きっと、明日には肩の力もふっと抜けて、大切な人にやさしくできる自分になるはず。
あったかいコーヒーをお供に、ゆるりとお過ごしください。

『舟を編む』三浦しをん/光文社文庫

『舟を編む』三浦しをん/光文社文庫

仕事で疲れた夜、物語の世界観に現実逃避したい。がっつり小説を読みたい。そんな気分のときは長年愛され続けているベストセラー『舟を編む』を。
効率重視の今の世の中で、辞書作りに情熱を捧げる者たちの物語。人生を辞書に捧げてきたベテラン辞書編集者・荒木公平。営業部から辞書編集部に引き抜かれた馬締光也。馬締に嫉妬するチャラ男編集者・西岡正志。人気女性ファッション誌からの異動に戸惑う岸辺みどり。長編小説ですが、比較的読みやすく、どの主人公もキャラが立っておりつい物語に引き込まれます。仕事の人間関係に悩んだり、やりがいを見失ったり、自信を失ったり、ちょっとスランプ気味かもというときにもぴったり。
「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために」
何より、子どもや家族、大切な人に自分の思いを自分の言葉で届けたくなります。
読書の秋にぴったりの物語です。

『あんなに あんなに』ヨシタケシンスケ/ポプラ社

『あんなに あんなに』ヨシタケシンスケ/ポプラ社

「あんなに ほしがってたのに」
「あんなに きれいに したのに」
「あんなに わらってたのに」
「あんなに ちいさかったのに」
子育て中は「あんなに」「あんなに」と思うことばかり。思い通りにならないことばかり。
それでも、子どもは成長し、親も年を取る。つらいことも、たのしいことも、かなしいことも、うれしいことも、ぜーーーんぶが愛おしい。子どもと一緒に過ごした日々が、懐かしくかけがえのないものになる、笑って泣ける絵本です。

『一緒に生きる 親子の風景』東直子 著 塩川いづみ 画/双葉文庫

『一緒に生きる 親子の風景』東直子 著 塩川いづみ 画/双葉文庫

子どもとの暮らしはままならない。疲れて、いっぱいいっぱいで、自分をも見失いそうになったときに読めば、きっと気持ちが落ちつき、安心する。まるでママにとっての安心毛布のような育児エッセイ『一緒に生きる 親子の風景』。
子どもが成人した著者が、二十年前の育児を振り返りながら、「もっと自由に子育てをしていいんだよ」という思いで綴ったエッセイ。歌人である著者が子どもを産み、同じころに始めた短歌も掲載。子育ての様子を瑞々しく切り取った短歌だけを読んでも心が洗われていきます。
「生きるために生まれてきた子と、今一緒に生きている、ただそれだけなのだ。」
育児情報の過多、果てしない子どもの悩み、いつもいいママではいられない葛藤、そんな不安から今この瞬間に引き戻してくれます。そして、今、子どもとともに生きている喜びや楽しさがかけがえのないものであることに改めて気づかされます。
時代が変わろうとも読み継ぎたい、育児の哲学書のような一冊です。


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それでは、すてきな読書時間をお過ごしください。

5冊だけの本屋 ミホコ

2015年に女性のための選書サービス「5冊だけの本屋」をスタート。お客様のSNSを拝見して、今のお客様にぴったりな5冊を選書している。本好きな女性にも、普段本を読まない女性にも、読書を楽しんでもらうために活動中。

「5冊だけの本屋」ミホコの今日もハッピーエンド。

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