2026.10.22 NEW

みんなで笑って楽しめる、参加型絵本5選

● 子育て
みんなで笑って楽しめる、参加型絵本5選_バナー画像

絵本を中心に、子どもから大人まで、みんなに笑顔が広がり温かな気持ちになれるような、インタラクティブな要素の大きい本を選びました。子育て時の思い出の絵本や、おはなし会の鉄板本など、個人的な体験から選んだ絵本もあります。

『あーといってよあー』小野寺悦子 ぶん 堀川理万子 え/福音館書店

『あーといってよあー』小野寺悦子 ぶん 堀川理万子 え/福音館書店

いろんな「あー」があります。上を向いて、下を向いて、「あー」と声に出してみよう!嬉しい「あー」、怒られちゃったときの「あー」、長い「あーーーー」、もっと、もっと長い「あーーーーーーー」 本を読みながら、親子で「あー」と声を出していく楽しさ。「あ」は、母音の中で一番、自然な口の形でできる音です。赤ちゃんも一緒に「あー」。 発声法、条件、シーン別など、知らないうちに様々な「あー」を体験できるようになっている1冊です。

『うっかりおじさん』エマ・ヴィルケ 作 きただいえりこ 訳/朔北社

『うっかりおじさん』エマ・ヴィルケ 作 きただいえりこ 訳/朔北社

ちょっと珍しい「おじさんが主人公」の絵本。スウェーデンからやってきたおじさんですが、おとぼけ具合は日本でもあるあるです。もしかして、おじさんのうっかり度は万国共通かもしれません。子どもたちと一緒に、「えー」「なんでー」「ちがーう」など一ページごとにつっこみを入れたくなります。
この絵本の面白いところはなんといっても、おじさんが本の中からこちらに話しかけてくれているところ。読んでいるそこのあなたもまた、絵本の登場人物なのです。ぐっと絵本の中に入りこんで、おっちょこちょいなおじさんと会話を楽しんでみてください。

『ねえ、どれが いい?』ジョン・バーニンガム さく まつかわ まゆみ やく/評論社

『ねえ、どれが いい?』ジョン・バーニンガム さく まつかわ まゆみ やく/評論社

「ねえ、どれがいい?」と問いかけられたら、さあ、みんなで好きなものを選びましょう。「おいかけられるなら、かに、うし、ライオン、おおかみ どれがいい?」 ・・・どれも、いやーー!
子どもたちはそう言いながらも大喜びであれやこれや悩みます。
次々と奇想天外な問いかけが続き、小さい子どもから大人まで盛り上がること間違いなし。ちょっと大きい子なら、選ぶ理由(選ばない理由)なんかも話してくれたりします。
子どもとの楽しい時間を過ごす、よい思い出になる絵本。

『ゴリラのはなくそ』たなか なおと 文 ほりかわ りまこ 絵/あすなろ書房

『ゴリラのはなくそ』たなか なおと 文 ほりかわ りまこ 絵/あすなろ書房

ゴリラから、しょっぱな約束をされる読者。
「何を聞かれても 「ゴリラのはなくそ」っていうんだよ ぜったいだよ」
みんなでこの約束を守るべく、かたく誓いを繰り返してから次のページへ。
「あさごはん なにを たべた?」 ハイどうぞ!
「おともだちの なまえは?」 ハイどうぞ!!
「せかいで いちばん だいじな ものは?」 ハイどうぞ!!!
こういうタイプの絵本は根っから明るくて場を盛り上げる系の人が読むと盛り上がるかな?と思われがちですが、私のような声の小さな人でも、読み聞かせ初めての方も、照れ屋さんでもどんな人が読んでも盛り上がるから不思議です。
子どもはもちろん、長老さまも、そして優雅なタイプから強面タイプまでみんなで一緒に思い切り大きな声で楽しみましょう♪

『さかだちワニ』こやまよしえ 文 アシタ 絵/ニコモ

『さかだちワニ』こやまよしえ 文 アシタ 絵/ニコモ

ある日、逆立ちしてやってきたピンクのワニは、なんでも反対のことを言う。「こんにちは」と声をかけたら「さようなら」って言う。「あそぼうよ」と言えば、「けんかしようよ」と言う。まるで、あまのじゃくの子どもみたいで憎めないワニ。
このあまのじゃく的な「なんとなーく逆さ言葉」がとても心地よい絵本です。
反対の言葉をしゃべってみるのは、楽しくってちょっと頭も使って、子どもたちも大好きです。真反対のことから斜めのこと、ちょっと違う角度の言葉もあって、正解はありません。
子どもたちと一緒に絵本を読んだ後、さかだちワニごっこしてみると、あっという間に時間が経ってしまいます。
ピンクのワニが妙に心に残って、いつかうちにも遊びに来てくれないかな、なんて空想したりするのです。


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絵本はみんなで楽しむことのできる優れたジャンル。お子さまとの時間が、より充実した楽しいものになりますように。


茅野由紀(ちの ゆき)

東京・神田神保町にある子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」店長。赤ちゃんから大人までが集う居心地のよい、本と、そして人とも出会える楽しい絵本屋を目指している。新聞などの媒体に書評・コラムなどを連載中。大学など教育機関でのゲスト講師も務める。

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