東急百貨店

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渋谷駅・東横店

営業情報
  • 住所

    東京都渋谷区渋谷2-24-1

  • 代表電話

    03-3477-3111〈東横店・本店代表〉

  • 営業時間

    10:00−21:0011:00−22:30(L.O.22:00)
    店舗営業時間10:00−21:00
    西館9階 東急レストラン街
    [ダイニングダイニング]11:00−22:30オーダーストップ 22:00

    この他にも一部営業時間が異なる売場がございます。詳しくはお問い合わせください。

    休業日

    2020年1月1日(水・祝)
    年内は休まず、新年は1月2日(木)から営業いたします。

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東急フードショー

  • 伴良美のオススメ!

ポルトガルの隠れた宝石 伝統と革新のダン地方で生まれた キンタ・ドス・ロケス トウリガ・ナショナル2015

ラベルが語るワイン物語

CDやDVDにジャケ買い、という言葉があるように、ワインもラベルが奇麗なものや、興味深いデザインのものには、つい手がのびてしまいます。実際にワインのラベルは、ワインの歴史やエピソードを伝えるものが多く、そこにはさまざまな情報や物語が隠れています。ラベルのささやきを聞きながらワインを飲めば、いっそう美味しく楽しく感じられることでしょう。

今回は東急フードショーのワイン売り場でこの秋初登場。「ポルトガルの隠れた宝石」ともいわれ、いま世界的に注目を集めるポルトガル・ダンDÃN地方のワインをご紹介しましょう。日本の秋冬の味覚にもよく合い、エレガントで深みとなめらかさを備えたダンのワイン。同協会主催のセミナーに参加し、その魅力とおすすめの生産者についてお伝えいたします。

ポルトガルのブルゴーニュとも称賛されるダンワイン 高い標高と花崗岩土壌が生む 優雅で気品ある味わい

写真:ダン地方の葡萄畑は、豊かな自然に囲まれ葡萄栽培に適した花崗岩土壌。
ポルトガルワインの歴史は古く、紀元前2000年ごろからワイン造りが行われてきました。250種を超える伝統の固有品種が今でも大切に保護され、近年では豊かなテロワールと高い醸造技術によって個性豊かな傑出したワインが生まれています。

中でも注目を集めるワイン産地は中北部にあるダン地方。今年秋にはダンワイン協会のルイ・リベイロさんと、日本におけるポルトガルワインの第一人者である別府岳則さんが講師となり、その魅力を次のように伝えています。

「ダン地方は首都リスボンから車で約3時間。深い森と山に囲まれた盆地の、豊かな自然の中で葡萄栽培が行われています。大きな特徴は、標高400m以上のポルトガルでは最も高地のワイン産地で、水はけの良い花崗岩の土壌であること。真夏でも気温は暑すぎず、葡萄は過熟にならず美しい酸を保ちながらゆっくりと成熟してゆきます。そのためワインは、美しい果実感と豊かなアロマ、さらに繊細さとエレガンスを備え、ポルトガルのブルゴーニュと称されることもあります」

伝統品種を巧みにブレンド 近年では傑出した単一品種のヴァラエタル・ワインも

写真 上:情熱ある生産者の個性豊かなワイン。左から生産者Soito、Antonio Madeira、Cabriz、Caves Arcos do Rei、Casa ㍲ Passarella、Quinta dos Roques
写真 下:ダンワイン協会のルイ・リベイロさんと、日本におけるポルトガルワインの第一人者である別府岳則さん

ダン地方は80%が芳醇な赤ワインで、主要品種はトウリガ・ナショナル。「濃厚な果実味のワインを生み出す品種ですが、冷涼なダン地方では骨格を持った優雅なワインとなります。このトウリガ・ナショナルに、ティンタ・ロリスやジャエンといった品種が巧みにブレンドされる赤ワインのほか、エンクルザードを使った白ワインも大変魅力的です」

また近年では、これらの伝統品種の美しく豊かな個性を伝えるために、葡萄をブレンドせずに単一品種で造る素晴らしいヴァラエタル・ワインも生まれています。こうしたワインには、ダンの生産者が土着の固有品種を誇り、その個性をより伝えていこうとする強い思いが込められています。

ダンが誇る伝統と革新の生産者「キンタ・ドス・ロケス」

写真:エストレラ山脈の南斜面に畑をもち、収穫はすべて手摘みで行うキンタ・ドス・ロケス
質が高くコストパフォーマンスに優れ、ポルトガルの隠れた宝石とも称されるダンのワイン。中でも古くからワイン造りを行い、伝統を大切にしながら常に革新を続ける生産者が「キンタ・ドス・ロケス」です。

前当主マニエル・ロペス・ド・オリビエラさんと娘婿のローレンソさんは、1980年代、土着品種を保護して世界に負けない高品質ワインを造ろうと運動を行います。というのも当時隣国のスペインでは、収穫量の少ない土着品種を引き抜き、収穫量が多い国際品種への植え替えが進み、ポルトガルでもその流れに巻き込まれそうになっていました。


トウリガ・ナショナルに注力し 世界のコンクールで数々の賞を受賞

写真:傑出したワインを生み多くの賞を受賞したオリビエラさんとローレンソご夫婦
しかしオリビエラさんは、土着品種のトゥーリガ・ナショナルを自社畑の40%までに増やして保護してゆきます。またこの品種の優雅で気品ある個性を伝えるために、当時は珍しい他の品種をブレンドしない100%ワインを生産。さらにこの品種が最も生きる栽培・醸造技術を高め、オーク樽を使用するなどワインの改革に情熱を注ぎます。

その結果、「トウリガ・ナショナル1996」はワイン&スピリッツ誌1999年6月号の「ポルトガル・ヴァラエタルワイン特集」で全出品ワイン中の最高得点94ポイントを獲得。さらにその栄光から8年後、「トウリガ・ナショナル2005」が、国際コンクールのインターナショナル・ワイン・チャレンジにてトロフィーを受賞。その後も次々と栄誉ある受賞を獲得しています。

新たなる取り組み 地球に優しいワイナリーへ 伝統と新風を表現したラベルにも注目

写真:除草剤や化学肥料を使わない有機栽培の美しい畑
さらに特筆すべきは、娘婿のローレンソさんが2007年から「環境への配慮を重視したワイナリー」を実現させていること。畑全体を無農薬・有機栽培に転換する方針を示し、2011年からビオ認証のオーガニックワインが生まれました。またワイン輸送時のCO2を削減するためにボトルを軽量化。省電力のためにワイナリーの壁や屋根の断熱効果を高める構造を採用しています。

最後にコラム冒頭のワインラベルにご注目くださいね。そこには旧セラーの伝統的建物の窓枠が描かれ、左上からスッと斬新な切込みが入っています。これは古き良きダン地方のワイン造りを大切にしながら新風を巻き込こんでいきたいと、ローレンソさんの息子さんがデザインしたもの。伝統を守りながら新たな試みにチャレンジするワイナリーの哲学を表現しています。


さまざまな料理に寄り添う柔軟さ 季節の和食とも楽しめるダンのワイン

写真:洋食だけでなく、季節の和食にも合うダンのワイン
近年日本でも人気急上昇のダンのワイン。エレガントで滑らかな味わいから、赤も白も季節の素材を盛り合わせた日本の和食ともよく合います。日本のブランド豚や和牛などのお肉はもちろん、通常赤ワインでは合わせづらいといわれるお魚料理にも寄り添います。金目鯛の煮つけ、カツオやマグロのお刺身の他、キノコ料理や正月のおせち料理とも好相性。ぜひこの冬のイベントや行事にお楽しみくださいね。
(写真協力:木下インターナショナル)

東急フードショーおすすめ

キンタ・ドス・ロケス トウリガ・ナショナル2015
(750ml) 3,850円 [写真:左]

生産者:キンタ・ドス・ロケス
生産地:ポルトガル・ダン地方 ダンDOP
葡萄品種:トウリガ・ナショナル100%
味わい:赤・フルボディ
輸入元:木下インターナショナル

ダンが誇るトウリガ・ナショナル100%で造る渾身のヴァラエタル・ワイン。ブルゴーニュのグランヴァンのような気品ある優雅な風味。熟した果実の香りにハーブのような芳香が融合し、凝縮感がありながらタンニンは非常に緻密で、なめらかでエレガントなテクスチャーが魅力です。和牛のステーキやビーフシチューなどの肉料理、キノコやチーズ料理にも好相性。クリスマスやお正月など特別な食卓でお楽しみいただきたいプレミアムなポルトガルワインです。


キンタ・ドス・ロケス ダン・レッド・2015
(750ml) 1,980円 [写真:右]

生産者:キンタ・ドス・ロケス
生産地:ポルトガル・ダン地方 ダンDOP
葡萄品種:トウリガ・ナショナル50、ジャエン20、アルフロシェイロ・プレト15、ティンタ・ロリス15%
味わい:赤・ミディアム・ボディ
輸入元:木下インターナショナル

伝統的な固有品種を巧みにブレンドした、非常にコストパフォーマンスに優れたダンが誇る秀逸な赤ワイン。ダークチェリーやカシスに代表される果実香に、樽熟成から来る甘いバニラ香が溶け合い、優雅で複雑な味わいを表現しています。今飲んでも十分美味しいですが、10年間の熟成も期待できます。心地よい余韻が楽しめ、カジュアルな価格ながらコストパフォーマンスも抜群。お料理との汎用性の高さも魅力で、トマトを使ったイタリアン、洋風の煮込み、お肉のソテーのほか、赤身のお魚や和食ともお楽しみいただけます。

著者近影

伴 良美(ばん・よしみ)

ライター&ワインエキスパート。映画、食、旅を中心に執筆。ワインと食の情報誌「ヴィノテーク」、北海道新聞、岐阜新聞などの取材記者としても活躍。世界の銘醸地や映画の舞台を訪ねた連載コラムに、フジサンケイビジネスアイ「世界銘酒紀行」「名画の舞台」のほか「男と女 名画とお酒」「シネマの名言」などがある。

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