mamaco編集部イチオシコスメ|1本でスキンケア完了!?〈…
● ビューティ
5冊だけの本屋という女性向け選書サービスを行っておりますミホコです。
「寝る前に読んでもらう絵本のストーリーの終わりがあたたかいものだったら、子どもたちは一日をとっても幸福に感じるでしょう。そして心地よい眠りにつけるはずです」
これはミッフィーの生みの親でもあるディック・ブルーナさんの言葉です。
毎日、大人も子どももいろいろあります。どんな一日でも、夜眠る前に心温まる絵本をゆっくりゆっくりと読んでいると、一日の緊張の糸がほどけて自然とリラックスしてきます。彼の言葉にあるように、それが幸福や心地よい眠りに繋がるのだと思います。
この連載では、眠りにつく前にぴったりな心温まる絵本とそれにつながる5冊をご紹介します。
新年を迎えたら、読みたい「一年間」の絵本。季節の移ろい、四季折々の自然の風景や旬の食材、古くから伝わる行事など、一年間の過ごし方を描いた絵本を読むと、その季節がやってくるのが待ち遠しくなります。
その時期だからこそ味わえるもの、感じられることに触れ、子どもの感性は刺激されます。「一年間」の絵本を読み、季節感への理解を深めたら、家族みんなで一年間の計画を立ててみませんか。
『ぐりとぐらの1ねんかん』は、ぐりとぐらの1年間の過ごし方を描いた絵本です。
「1がつ あけまして おめでとう あたらしいとし おめでとう」からはじまり、3月には野菜や花の種をまき、わかばがゆれる5月にはおにぎりもって遠足、7月はおいしいトマトの収穫など、月に合わせた遊び、食べ物、自然や季節の移ろいをみずみずしく描いています。
順不同で、子どもの好きな季節から読んだり、お誕生月を読んだりしても楽しめます。
ふたごのねずみウィリーとウィニー、そしてともだちの木のウッディの1年をカラフルに描いた『いろいろ1ねん』。
つぼみでいっぱいの4月、おいしそうなくだものでいっぱいの9月、はっぱがなくなる10月など、1月からはじまり12月まで、毎月ウッディの変化を通して自然や季節の変化を見ることができます。
子どもが、なんとなく季節の移り変わりを理解し始めたら一緒に読みたい絵本です。
日本の年中行事の内容と意味をイラストで説明している『はじめての行事えほん』は、親子で一緒に楽しみたい絵本。
1月のお正月、3月のひな祭り、5月の端午の節句、11月の七五三など、子どものはじめての行事に合わせて読み進めることができます。
巻末には行事を書くメモページもあるので、お正月に家族みんなで一年間の行事などを話し合って書き込んでいくのもいいかもしれません。
旬の味わい、季節のイベント、自然の景色や匂いを子どもに伝えたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
そういうことが暮らしや日々を豊かにし、感性を育み、自然でリラックスした心地よい日々を過ごすきっかけにもなります。
そこで、今回は日本の七十二候を楽しむための本と日本以外の好きな国の1年間を楽しむための本をご紹介します。
『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし―』は、旬の野菜や魚介、植物や野鳥、行事など、季節の移ろいをイラストと簡単な説明でわかりやすく、カレンダーをめくるようにぱらぱらと気軽に眺めるだけでも楽しくてためになる一冊です。
冒頭、「季節がめぐるということは、いつもの日々の、ふとした瞬間に、新しい季節の訪れに気づくことかもしれません」とあります。12月31日~1月4日頃の頁を開いてみると、年越しそばやお正月、旬の伊勢海老やゆり根、雀など、生活に取り入れやすいことばかりなのも魅力です。
日本の歳時記を読んだら、日本以外の好きな国の歳時記も読んでみませんか。
『フランスの小さくて温かな暮らし365日』は、1日1エッセイが楽しめるフランスの歳時記。フランスならではの食文化や芸術、フランス人にとって重要なバカンス、共働き家庭が大半のフランスでの育児・家庭事情などが、カラフルな写真と共に綴られています。フランスと日本の文化の違いや逆に同じ慣習など新しい発見のある一冊です。
オリンピック100年目の今年はいよいよパリ大会が開催されます。一足先にフランス気分をこの本で味わってみてはいかがでしょう。
ひな祭り、端午の節句、七五三などの日本伝統の子どものための行事に加えて、節分、お花見、七夕などの季節の行事など、一年間で実にたくさんの行事があります。
忙しくて大変な時もありますが、こういう行事は子どもたちの記憶に残りますし、大切な節目だと感じます。
こういう一つ一つの積み重ねが、心地よい暮らし、子どもも大人もご機嫌に過ごすことのきっかけなのだと改めて痛感します。
それでは、今夜もすてきな絵本時間をお過ごしください。