卒業・卒園式の写真を残す理由
今回のテーマは卒業・卒園式です。突然ですが、ご自身の卒園式の記憶、ありますか?僕は6歳当時、A社のランドセルが欲しかったのですが、僕の家族と園長がB社のランドセルにしようとしていました。最終的に「(僕の)親友のYくんもB社のだよ」と言われ、B社を選んだのですが、後日、YくんはA社のランドセルを選んでいた記憶しかありません。このように、子供にとって自分の卒業・卒園式は忘れがちです。でも写真があれば、親子で一緒に見返して記憶の定着ができたりもします。ぜひ我が子のハレの日は積極的に写真に残しておきたいですね。
式の最中、前後。いつどんな写真を撮る?
当日、やはり卒業・卒園式の本番は式典。式典中の写真を残したいという気持ちは親なら誰しも持つことでしょう。ただ、式典中は席が決まっていて動けないのがほとんど。仮にそうでなくとも式典という性質上、会場内を動き回るのも周りに気を使ってしまいます。いっそのこと、当日スクールカメラマンが入っているのであれば任せてもOKです。経験のあるカメラマンであれば、格好の撮影位置から良い写真を残してくれます。自分でも残しておきたいという方には望遠レンズのご用意をオススメします。保護者の席からでは、我が子の表情や仕草まで撮ろうとすると、スマホの標準カメラでは物足りない距離になることが多いはずです。最近ではスマホでも複数のカメラがついている機種もありますので、この時期に機種変を検討してみるのはいかがでしょうか。
一方で、式の前後は絶好の撮影チャンスです。ぜひ、たくさん撮っておきましょう。最後の登校、登園の様子。いつもと違う特別な服。次の学校で離れ離れになる友達との笑顔。その時しか撮れない一生モノの風景が沢山あります。子どもたちや保護者で盛り上がったら、記念に集合写真を撮るのもいいですよ。可能であれば先生も一緒に撮りましょう。
きょうだいも一緒に

慌ただしい出発前に、自宅の前で記念撮影

後ろ姿や引きの写真でメリハリを

先生やお友達とビフォーアフター写真を

夫婦で役割分担を決めて。事前の打ち合わせがカギ。
ただでさえママ・パパ友やお世話になった先生方へのご挨拶など、必然的に式の前後は慌ただしくなると思います。無理に撮影に集中しすぎないことを前提に、事前に家族で打ち合わせしておくのがよいでしょう。我が家は妻が写真、私がビデオなど分担を前もって決めていました。あったらよい機材(なくてもOK)
ここからはカメラマンが最も心躍るテーマ、機材についてです。ただし、このテーマを突き詰めるとこれだけで数回分の連載の量になってしまうので自制しつつ書きます。1)専用カメラ(レンタルもおすすめ)
カメラはスマホでもよいのですが、さらに良い画質で残したいと思ったらやはり専用のカメラがあったほうがよいでしょう。最近はカメラ機材レンタルサービスも充実しているので、滅多に使わないのであれば、前述した望遠レンズ含め、レンタルを利用するのもリーズナブルでオススメです。カメラと言えば一昔前はデジタル一眼レフが一般的でしたが、今はレンズ交換式ミラーレスカメラが主流です。機能的にも豊富ですしデジタル一眼レフに比べてミラーレスカメラはシャッター音が小さいのが何よりのポイントです。シャッター音を完全に消せる機能もあります。
一方のデジタル一眼レフはシャッター音が大きいです。運動会などでは比較的気になりませんが、屋内の行事では周囲に迷惑がかかることもあります。私も昨年の長女の学芸会では近くのシャッター音がビデオに何度も録音されてしまったことがありました。
2)三脚
さらにひと手間かけることができるのであれば、三脚をオススメします。式典の最中のみならず、式の前後の集合写真、また家族の記念写真でも活用できるのでオススメです。保管スペースの事情で購入後、かさばるようであれば一脚でもOKです。三脚ほど堅固ではなくとも最近は足が広がり、自立可能な一脚もあります。3)ハンディカムカメラ
動画でもキレイに残したいのであれば、ハンディカム。大手通販サイトを探すと沢山種類があり迷うかもしれませんが、ここは少々値が張っても名の通った日本メーカーのものがオススメ。4Kや15倍ズーム、手ぶれ補正など、あったらいいな、の機能が備わっています。撮った写真のその後活用法・まとめ
撮影した写真は、定番ですが年賀状や祖父母、親族への挨拶や御礼状などに使うと、普段会えない人にも子供の成長を伝えることができます。4月から学校が別々になる友人ともSNSでつながっていればシェアするのもいいですね。
最近はクラウドにデータをまとめておけばスマートTVやスマホアプリなどで自動的にスライドショーを作成してくれる機能もあり、振り返る機会も多いでしょう。
子どもの顔や背丈はすぐ変わります。写真で残しておくことで後々、写真を撮った頃の記憶や感情を思い出すキッカケになります。子どもが大きくなったときに話すネタにもなるでしょう。卒業・卒園式だけではなく、春休み、入学式含めてひとつのストーリーとしてまとめる余裕があればさらに素晴らしいものになるかと思います。
大事な卒業・卒園式、二度とないこの日が家族にとって大事な一日になりますように。
