2026.06.02 NEW

「新年度の疲れ、梅雨のイライラに効く絵本」

● 子育て

5冊だけの本屋という女性向け選書サービスを行っておりますミホコです。

「寝る前に読んでもらう絵本のストーリーの終わりがあたたかいものだったら、子どもたちは一日をとっても幸福に感じるでしょう。そして心地よい眠りにつけるはずです」

これはミッフィーの生みの親でもあるディック・ブルーナさんの言葉です。毎日、大人も子どももいろいろあります。どんな一日でも、夜眠る前に心温まる絵本をゆっくりゆっくりと読んでいると、一日の緊張の糸がほどけて自然とリラックスしてきます。彼の言葉にあるように、それが幸福や心地よい眠りに繋がるのだと思います。この連載では、眠りにつく前にぴったりな心温まる絵本とそれにつながる5冊をご紹介します。

梅雨は、スキンシップ重視で絵本を。

6月。新年度の緊張も解け、子どもも大人も一気に疲れが出るころ。さらに梅雨のイライラも加わり、心身ともに疲労MAXなんて方も多いかもしれません。子どもも雨が続くとぐずりがちだったりします。そんなときに読みたい心も身体も癒され、元気がもらえる絵本をご紹介します。


梅雨で外に出られず退屈しがちな子どもたち。そんなときこそ、普段以上に思いっきり親子のスキンシップを取るチャンス!『きんぎょが にげた』は、家の中で読んで、探して、遊んで、親子一緒に楽しめる大人気絵本。「きんぎょが にげた。」「どこに にげた。」一匹のきんぎょが金魚鉢から逃げてしまいます。カーテンの赤い水玉模様のなか、鉢植えの赤い花など、部屋から部屋へと逃げて隠れるきんぎょ。大人でもしっかり見ないとなかなか見つかりません。赤、ピンク、緑、青などパキッとした色彩で眺めているだけでも、晴れやかな気持ちになりそう。

『きんぎょが にげた』五味太郎/福音館書店

「しーん」、「もこ」、「もこもこ」「にょき」。なにかがふくらんできたと思ったら、突然、「ぱちん!」。詩人・谷川俊太郎と画家・元永定正が贈る不思議な世界観にエンドレスで読み返したくなるベストセラー絵本『もこ もこもこ』。音、リズム、自然で柔らかい色彩が、とにかく赤ちゃんの感性に刺さりまくります。慣れない環境でストレスを一杯抱えた子どもが、とにかくこれさえ読めばリラックスする絶対的な安心感が持てるような絵本です。

『もこ もこもこ』たにかわ しゅんたろう さく・もとなが さだまさ え/文研出版

子どもも、大人も、柔軟な発想力で乗り切ろう。

疲れ切ってしまった日、親子でゆるっと読める『あつかったら ぬげばいい』。「どうしても かってほしかったら」「へやがちらかってたら」「だれも わかってくれなかったら」。赤ちゃんからおじいちゃんまで、さまざまな疑問にヨシタケシンスケさんがユーモラスに答えている絵本。ユーモラスな回答に凝り固まった心と思考をほぐし、狭くなった視野をぐーっと広げてくれます。
イライラしたり焦ったりキレたりぐずったり、自暴自棄になりがちなときは、柔軟な発想力を持って気持ちを切り替え、臨機応援に行動したいもの。読み聞かせが苦にならない文量と、コンパクトでちょうどいいサイズ感も魅力です。

『あつかったら ぬげばいい』ヨシタケシンスケ/白泉社

メンタルを削られないために持っておきたい本

GW後からの祝日がない6月を乗り越えるのはなかなかしんどかったりします。新しい環境に少し慣れてきて、緊張の糸がふぅっと緩むころにどっと疲れが出ます。それでも通常通りの仕事に梅雨でイライラしがちな家事と育児。イライラしてつい子どもを怒ってしまわないように、メンタルの安定を保つ癒しの絵本と元気が出るエッセイをご紹介します。


『まてないの』は、赤ちゃんからおばあちゃんまで、「まてない人」の一生を描いた絵本。せっかちな人にめちゃくちゃ刺さる名作です。
日々の仕事も育児も家事も、思ったように進まないことだらけ。ひとりで抱え込み、ストレスと疲れが限界に達したら、この絵本を開いて童心に返りましょう。思わずほろりとしてしまいそうなラスト。心がすっかり洗われたら、明日からも頑張れるはず。

『まてないの』ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社

育児中のワーママたち共感必至の『杏のパリ細うで繁盛記』。36歳、子ども3人と犬1匹と共にパリへ移住した杏さんによるエッセイです。双子の姉妹と年子の息子の学校や習いごと事情から自転車の練習、バカンス。パリで亡くした愛犬と新しい犬との出会い。周りの協力を得ながらも、おひとりで仕事とそれらをこなすパワフルさ。「今まで生きてきて、初めて自分のことが好きになれそうな気がする、かも」。子ども最優先で自分自身を後回しにして、それでもうまくいかないことばかりでどうにもならなくなったら、スーパーポジティブで軽やかに何事もこなす杏さんから元気をもらいましょう。

『杏のパリ細うで繁盛記』杏/新潮社

雨の日には、気持ちと暮らしを整える

雨の日は、思考と生活を整えるチャンス!読書や映画に没頭したり、子どもと一緒にお菓子作りをしたり、家族みんなで家の中を片づけたり。日頃、忙しくてできないけどやりたかったことなどを家族でシェアしてみませんか。ゆっくり休むことも大切。でも家族と一緒に笑ったり、おいしいものを食べたりすることも何よりの気分転換になります。気持ちと暮らしが整うのなら、雨の日も待ち遠しくなります。

それでは、今夜もすてきな絵本時間をお過ごしください。



5冊だけの本屋 ミホコ

2015年に女性のための選書サービス「5冊だけの本屋」をスタート。お客様のSNSを拝見して、今のお客様にぴったりな5冊を選書している。本好きな女性にも、普段本を読まない女性にも、読書を楽しんでもらうために活動中。

「5冊だけの本屋」ミホコの今日もハッピーエンド。

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