2026.07.09 NEW

子連れ夏休み帰省がぐっとラクに! 飛行機・新幹線移動のコツと便利サービス

● 子育て

夏休みの子連れ帰省は、荷物の多さや長時間の移動、子どものぐずりなど、ママ&パパにとって悩みが尽きません。しかし、事前の準備や移動中の工夫に加え、近年増えている子育て支援サービスを上手に活用すれば、負担を大きく減らすことができます。この記事では、新幹線や飛行機での移動を快適にするポイントや、ベビーカーのレンタルサービスなど、子連れの夏休み帰省をラクにするためのアイデアをご紹介します。

子連れ新幹線の不安を解消! 快適に過ごす3つのポイント

夏休みの新幹線は混雑しやすく、子ども連れだと「座っていられるかな」「ぐずったり泣いたりして、周りに迷惑をかけないかな」と不安になることも。混雑を避けるコツや気分転換の方法などを知っておけば、親子ともに快適に過ごしやすくなります。

①座席選びは「最後部」がおすすめ

ベビーカーで移動するなら、指定席は最後部座席がおすすめ。後ろのスペースにベビーカーを置きやすく、荷物の出し入れもスムーズです。さらに通路側の席なら、子どもがぐずったときにも席を立ちやすく、デッキへ移動して気分転換しやすくなります。
ただし、東海道・山陽・九州新幹線では、最後部座席後方のスペースを利用するには「特大荷物スペースつき座席」の予約が必要な場合があります。利用する路線のルールを事前に確認しておくと安心です。

②おむつ替え・授乳スポットを事前にチェック

赤ちゃん連れなら、おむつ替えや授乳ができる場所を事前に確認しておくと安心です。東海道新幹線N700Sでは、奇数号車の東京寄りデッキにある一部の洋式トイレに折りたたみ式のベビーベッドを設置。
また、N700Sでは3・11・15号車にも授乳に利用できるスペースがあります。利用には乗務員への申し出が必要で、先約がある場合などは利用できないこともあります。東海道新幹線の一部駅には、設置型ベビーケアルーム「mamaro(ママロ)」を設置。個室タイプなので、授乳やミルク、おむつ替え、離乳食なども周囲を気にせず行えます。乗車前に利用しておくと、車内で慌てずに過ごせるでしょう。

③多目的室の隣号車・通路側の席を「お守り」に

子連れで新幹線に乗るなら、多目的室の場所も事前にチェックしておきたいポイント。授乳やおむつ替え、子どもが泣き止まないときや乗り物酔いをしたとき、着替えが必要になったときなど、いざというときの心強い味方です。座席を予約する際は、多目的室に近い車両の通路側を選んでおくと、必要になったときもスムーズに移動できます。多目的室を利用したいときも、「係員さんはどこ?」と慌てる必要はありません。東海道新幹線では、多目的室の扉にある二次元コードをスマホで読み取るだけで、利用希望を乗務員に伝えられます。

路線・形式 多目的室設置号車 おすすめの座席
東海道・山陽新幹線(N700S・N700A/16両編成) 11号車・東京寄り 11号車または10・12号車
東北・北海道新幹線(E5系・H5系/10両編成) 5号車・新函館北斗寄り 5号車または4・6号車
秋田新幹線(E6系/7両編成) 12号車・東京寄り 12号車または11・13号車
山形新幹線(E8系・E3系/7両編成) E3系:11号車・山形寄り
E8系:12号車・東京寄り
E3系:11号車または10・12号車
E8系:12号車または11・13号車
上越・北陸新幹線(E7系・W7系/12両編成) 7号車・敦賀・新潟寄り 7号車または6・8号車
山陽・九州新幹線(N700系/8両編成) 7号車・新大阪寄り 7号車または6・8号車
九州新幹線(800系/6両編成) 5号車・博多寄り 5号車または4・6号車

※車両形式によって設備の位置が異なる場合があります。予約前に各鉄道会社の座席表をご確認ください。また、多目的室は、車いす利用者や介助が必要な方が優先です。空いている場合に限り利用できます。

子連れ飛行機を快適に! 空の旅を楽しむ4つのコツ

子連れで飛行機に乗るなら、知っているだけで助かるサービスがたくさんあります。ベビーカーの預け方や優先搭乗、機内で快適に過ごすコツなど、出発前に押さえておきたいポイントをご紹介します。

①空港ではベビーカーは「預ける」「借りる」を上手に活用

国内線では、JALやANAはもちろん、多くのLCCでもベビーカーを無料で預けることができます。事前予約は不要で、搭乗当日に手荷物カウンターで預ければOKです。JALやANAでは、ベビーカーを預けた後も、搭乗口まで利用できる貸し出し用ベビーカーを無料で利用できます。
ANAでは、月齢が低い赤ちゃん向けのリクライニングタイプと、お座り後に使えるタイプの2種類を用意。さらに、到着後に預けたベビーカーを優先的に返却するサービスもあり、子連れでもスムーズに移動できます。

②子連れにやさしい座席・設備を活用しよう
バシネットの一例

ANA国内線では、一部の便を除き、体重10kgまでの赤ちゃんを対象に、無料で機内ベビーベッド(バシネット)を貸し出しています。座席指定ができる運賃での予約と事前申し込みが必要ですが、長時間抱っこを続ける負担を減らせるため、遠距離の移動では特に心強いサービスです。
また、JALでは、幼児(赤ちゃん)連れの方優先席を設けています。周囲にも子ども連れの利用者がいることが多く、「泣いたらどうしよう」という不安を少し和らげてくれます。
さらに、幼児を2人以上連れている場合は、隣同士で座れる「幼児2名連れの方優先席」も用意。酸素マスクの配置などにより座席に制限はありますが、小さな子どもを連れた移動でも、家族で座りやすいよう配慮されています。

③機内サービスは遠慮せず頼る

機内では、子ども連れ向けのサービスも充実しています。JALやANAでは、おむつ交換台付きの化粧室を設置しているほか、おむつ(M・Lサイズ)の予備を用意している機材もあります。
また、ミルク用のお湯の提供や、客室乗務員によるミルク作りのサポートも受けられるため、必要なときは遠慮せず声をかけましょう。スカイマークやAIRDO、スターフライヤーでも、お湯の提供を行っています。
さらに、スカイマークでは、国内線唯一となるカーテン付きの授乳スペースを機内後方に設置。周囲を気にせず授乳できるため、小さな赤ちゃん連れにはうれしいサービスです。また、JALやANAでは、おもちゃや絵本、子ども向けの機内エンターテインメントなども充実しています。おもちゃは搭乗直後ではなく、ぐずり始めたときの"切り札"として渡すのがおすすめ。サービス内容は航空会社や機材によって異なるため、搭乗前に確認しておくと安心です。

④離着陸時は耳抜き対策を忘れずに

飛行機で赤ちゃんが泣いてしまう原因の一つが、気圧の変化による耳の違和感です。赤ちゃんの場合は、離着陸のタイミングで授乳やミルクを飲ませたり、おしゃぶりをくわえさせたりすると、飲み込む動作によって耳抜きしやすくなります。大きい子なら、ストロー付きの飲み物を飲んだり、あめやラムネをなめたりするのも効果的です。離陸・着陸の時間に合わせて準備しておくと、耳の不快感を和らげやすくなります。

新幹線・飛行機共通! 移動中をごきげんで過ごす3つの工夫

新幹線でも飛行機でも、長時間の移動は子どもが飽きたり疲れたりするもの。ちょっとした工夫を取り入れるだけで、親子ともに快適に過ごしやすくなります。

①おやつは小分け&時間差で

移動中のおやつは、ぐずり対策の強い味方。ただし、一度に全部渡してしまうと、あっという間になくなってしまいます。小袋のお菓子やラムネ、グミなどをいくつか用意し、「あと30分たったら」「目的地まであと半分になったら」など、時間差で渡すのがおすすめ。特別感のあるおやつを一つ用意しておくと、ここぞという場面で役立ちます。

②動画やゲームは「切り札」として準備

動画やゲームは、移動中ずっと使うのではなく、飽きてきたときやぐずり始めたときの“切り札”として活用するのがおすすめです。動画や電子絵本、ゲームアプリは事前にダウンロードしておけば、通信環境を気にせず楽しめます。イヤホンやヘッドホンも忘れずに!

③「あとどれくらい?」がわかると子どもも安心

子どもは「いつ着くの?」がわからないと、不安になったり飽きたりしがちです。「お弁当を食べてお昼寝したら着くよ」「飛行機が着いたら、おじいちゃんやおばあちゃんが待っているよ」など、移動の流れやゴールまでの見通しを伝えると、安心して過ごしやすくなります。

新出発前のひと工夫で快適な移動に!

子連れでの帰省は、出発前の準備が当日の快適さを大きく左右します。荷物の分け方や持ち物を工夫するのはもちろん、事前配送やレンタルサービスを活用すれば、移動中の負担をぐっと減らせます。

①荷物は「4つ」に分けて持つ

荷物は、「預ける・しまっておく荷物」と「すぐ使う荷物」を分けるのがおすすめです。さらに用途別にまとめておけば、必要なものをすぐ取り出せます。例えば、
・大きなバッグやスーツケース:宿泊用品
・子ども用リュック:お気に入りのおもちゃや絵本、おやつなど、自分で持てるもの
・ショルダーバッグ:財布やスマートフォン、交通系ICカード、チケット、ティッシュ、ハンカチ、ハンドタオルなど
・すぐ取り出せるサブバッグ:飲み物、ウェットティッシュ、おむつ、着替えなど

②着替えは「1セット多め」が安心

夏は汗をかきやすいうえ、飲み物をこぼしたり、食べ物で服を汚したりすることも少なくありません。トイレトレーニング中の子どもなら、思わぬ失敗に備える意味でも、着替えは予定より1セット多めに持っていくと安心です。また、子どもだけでなく、抱っこ中に飲み物や食べ物で汚れることもあるため、保護者も薄手の替えのTシャツなどを1枚用意しておくと安心です。

③荷物は減らすほど移動はラクに

帰省先で使う着替えやおむつ、日用品などは、宅配便で先に送っておくのも一つの方法です。当日に持ち歩く荷物が減るだけで、駅や空港での移動や乗り換えがぐんとスムーズに。移動中は身軽に動けるので、子どもと手をつないだり、抱っこしたりする場面でも余裕が生まれます。

|帰省中だけ借りる!レンタルで荷物を大幅カット

さらに荷物を減らしたいなら、ベビーカーを現地で借りるという選択肢もあります。「帰省先でしか使わない」「移動中は抱っこひもで十分」という場合は、レンタルサービスを活用するのもおすすめです。例えば「モノカリ」なら、4日間1,000円(税込)以下で借りられるベビーカーもあり、全国の郵便局や空港、ホテル、自宅、実家などで受け取ることができます。使い終わったら、返却用の箱や袋に入れ、コンビニや集荷で返送するだけ。北海道から沖縄まで利用できるため、帰省はもちろん旅行にも便利です。

読者のリアル裏ワザ!

子連れ帰省を何度も経験している先輩ママ・パパには、「なるほど!」と思う工夫がたくさん。すぐに真似できる、とっておきの裏ワザをご紹介します。

●100円ショップで新しいおもちゃを3つだけ購入!

「家にあるおもちゃはすぐ飽きてしまうので、100円ショップで小さなおもちゃを3つ購入。見せずにバッグへ入れておき、ぐずり始めたタイミングで1つずつ出すと、毎回10〜20分は夢中になって遊んでくれます」(N.Mさん/5歳の男の子ママ)

●窓の景色で“宝探しゲーム”

「『赤い車を5台見つけよう』『トンネルはいくつ通るかな?』『飛行機なら雲の形で動物探し』など、その場でできるゲームをすると、スマホを出さなくても意外と盛り上がります。準備も不要なので、わが家の定番です」(S.Oさん/6歳の女の子と3歳の男の子のママ)

●授乳ケープは「目隠し」にも大活躍!

「リネン素材の大判ケープを持参。授乳はもちろん、ベビーカーで寝たときの日よけや、明るい場所で眠るときの目隠しとしても大活躍! 冷房が効きすぎているときにサッと掛けられるので、1枚あると本当に便利です」(K.Hさん/10カ月の男の子ママ)

子どもにとって帰省は、おじいちゃんやおばあちゃんに会うだけでなく、移動も含めて夏の大切な思い出になります。少しの準備と工夫があれば、親の負担はぐっと軽くなるはず。今年の帰省は、「大変だったね」ではなく、「楽しかったね」で終われる一日になりますように。

文/羽田朋美(Neem Tree

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