2025.11.02 NEW

「初めての子連れ旅行、どう乗り切った?」ママたちのリアル体験談&お役立ちTips

● 子育て

初めての子連れ旅行は、楽しみと不安が入り混じる一大イベント。
飛行機や新幹線での移動、荷物の準備、泣き声への配慮など、想像するだけでドキドキしてしまいますよね。
今回は渋谷を拠点に約270名が活動するコミュニティ「NPO法人tannely(タネリー)」のメンバーが、“初旅”のエピソードをシェア。 準備のコツから必需品、予想外のハプニングまで、ママたちのリアルな体験談をお届けします。

登場人物

うりさん

7歳男児、4歳男児のママ

さめじさん

5歳女児、第2子妊娠中のママ

しーちゃんさん

6歳男児のママ

■ それぞれの「初めての子連れ旅行」体験

司会: まずは、皆さんの初めての子連れ旅行について教えてください。

うりさん: 長男が5か月のときに、夫の実家(中国地方)へ新幹線で帰省したのが最初の遠出でした。3時間半ぐらいかかりましたね。
ちなみに子連れで飛行機を使用したのは、長男が生後7か月の頃。ハワイへ行った時が初めてでした。0歳のうちは歩かない分、移動がすごく楽で、1歳になると大変になるんです。だから、0歳のうちは積極的に旅行していました。

しーちゃんさん: うちは息子が1歳2ヶ月のとき、クリスマスの時期にディズニーランドへ行きました。コロナ禍で遠出しづらかったので、ようやく実現した感じでしたね。電車で1時間ちょっと。ベビーカーを押して行ったのが懐かしいです。
飛行機は4歳のときのグアム旅行が初めて。夫がパスポートを忘れて家に取りに戻るというハプニングもありました(笑)。その間私は、空港内に息子と2人残され、荷物(おもちゃや本)も預けてしまっているしどうしよう・・・と思ったのですが、空港内のレゴショップで小さなレゴを買って、コーヒーショップで組み立てたり、“ガチャガチャ”をしたり、飛行機眺めたりして乗り切りました。今では、笑える、いい思い出です。

さめじさん: 私は子どもが生後3ヶ月のときに、夫の実家(九州)へ飛行機で行きました。抱っこ紐とベビーカーを使って移動して、飛行機内では泣いたりもしましたが、2時間のフライトだったのでそこまで苦戦することなく、なんとか乗り切れました。CAさんもすごく優しくて、折り紙やおもちゃを持ってきてくださって助かりました。

■ 子連れにやさしい、飛行機や新幹線のサービス

司会: 子連れで移動するコツや工夫があれば教えてください。

うりさん飛行機だと、子連れ向けのサービスが充実しているので利用しています。

さめじさん: そうですね!小さい子どもを連れていると、飛行機に優先搭乗できるサービスがあるので助かっています。いつも子ども関連の手荷物でいっぱいなので、搭乗時に他のお客さんがいると気を遣ってしまうのですが、先に搭乗できると落ち着いて手荷物の出し入れできるので気持ちが楽ですね。

うりさん: 座席も重要ですよね。我が家は、いつも飛行機は後方座席を選びます。トイレに近いし、周りも子連れが多くて気楽なんです。あと、航空会社によると思いますが、チケット予約する際に、子連れの方が予約した席にマークが付いていることも。その近くの席を予約するようにしています。

さめじさん: 私も後ろの席を取ることが多いですね。新幹線はどうですか?

うりさん: まだ授乳していた頃に新幹線で移動したときは、「多目的室」のある車両の近くを取るようにしていました。

しーちゃんさん: そんなお部屋があるんですね!

うりさん: 基本的には、体の不自由な方のためのお部屋なのですが、あいているときは授乳スペースとしても使わせてもらえるんです。普段は施錠されているので、利用したい時には乗務員の方にお願いして解錠してもらうお部屋です。

さめじさん: そういえば聞いたことあるかも!でも、乗務員の方にお願いして解錠してもらう、というのは初めて知りました。乗る前にいろいろ準備や対策をしていても、どうしても授乳が必要になるときがあるので、いざというときに近くにあると本当に心強いですね。


事前改札サービス(JAL)
事前改札サービス(ANA)
東海道新幹線 お子様連れ車両

■ 子どもをご機嫌にするための必須アイテム

さめじさん: 優先搭乗したあと、出発まで機内で少し時間があるんですよね。そういうときは、お菓子や絵本で気を紛らわせていました。5歳になった今は動画に頼ることもありますが(笑)。

うりさん: 同じです!動画を見る際は、子ども用ヘッドホンが必須ですよね。機内で大人用のイヤホンはいただけることが多いですが、子どもにはサイズが合わないので。あと、キッズ向けタブレットもいいですよ。ひらがなや数などの知育系アプリも入っていて、時間制限設定もできるのが助かります。

さめじさん: そうですね!動画は事前にダウンロードしておけば、機内でも見られるので安心です。アニメの映画とかであれば、1本で結構時間が稼げます(笑)。

しーちゃんさん: 私も動画のサブスクリプションサービスを利用しているので、事前にダウンロードしていきますよ。

うりさん: ただ、我が家は動画を見ると酔いやすいタイプの子もいるので、「シールブック」や「折り紙」のような手先を使うアイテムも定番です。昔ハワイで現地調達した「水塗り絵」もはまっていましたね!旅先で新しいアイテムを探すのも楽しいです。少し前に流行った“プッシュポップ”もよく使っていました。

さめじさん: “プッシュポップ”は、うちも子どもが0~1歳の頃はよく使っていました!触感がおもしろいので、子どもはずっと遊んでくれますよね。音がしないから飛行機や新幹線でも安心!

しーちゃんさん: うちでは電車をよく使うのですが、車内ではレゴやおもちゃのカタログを見せて過ごすことが多いです。迷路や絵本などを持っていくことも。あと、車内モニターに流れる広告が好きみたいで(笑)楽しそうにじーっと眺めています。

■ 移動は「子どもが寝るタイミング」に合わせて

司会: 長距離移動の「コツ」はありますか?

うりさん: 0歳~1歳って、お昼寝をしてくれる月齢なので、その時間に合わせて移動すると楽ですよね。飛行機も電車も。

しーちゃんさん: 大事ですよね!我が家も食事と昼寝までをセットで、だいたいお昼12時~1時の便で予約することが多いです。

さめじさん: 飛行機や新幹線の中で極力寝てもらえればっていうところですよね。たしかに、予約の段階でそこは気にしておきたいですよね。

うりさん: あと、空港や駅に早めに行って、乗る前にちょっと「発散」させておくのも大事ですよね。あんまり発散させすぎると興奮状態になっちゃうので、小休止・・・みたいなタイミングで乗れると少し落ち着いてくれるかも。

しーちゃんさん: 本当にそうですね、興奮しすぎない程度に体力を消耗させておくこともポイントかと思います。キッズスペースを利用したり、おもちゃ屋やおみやげ店を見たり、飛行機見に行ったり・・・。

しーちゃんさん: うちでは電車をよく使うのですが、車内ではレゴやおもちゃのカタログを見せて過ごすことが多いです。迷路や絵本などを持っていくことも。あと、車内モニターに流れる広告が好きみたいで(笑)楽しそうにじーっと眺めています。

■ 荷物・持ち物の工夫と“ママあるある”

司会: 子連れ旅行での、ちょっとした失敗談はありますか?

うりさん: 私は心配性で、初めての旅行ではいろいろな場合に備えて大量の荷物を持って行ったんです。でも、結局使わないものばかりで、移動も大変で(笑)。今は、現地で買えるものは買う!と割り切っています。

しーちゃんさん: わかります~。帰りの移動中にお土産で遊ぶのも楽しいですよね。

さめじさん: 私はいつも、子どもの着替えはすぐ出せるように手荷物に入れているんですが、移動中に子どもに服を汚されてしまって。自分の服はスーツケースに全部入れていたので、すぐに取り出せなくて本当に困りました。

全員: あー!ママあるある!!

さめじさん: それからは、自分の着替えやすい服(Tシャツなど)も手荷物に入れるようにしています。

うり: 私は、子どもの荷造りに集中しすぎて自分の下着を忘れたことがありました。国内旅行だったので、すぐ調達できたので助かりましたが・・・。

さめじさん: あとは、子どもにとっての“マストアイテム”を忘れると大変。うちの場合は、お気に入りのぬいぐるみなんですが、今は出発前に一緒にチェックするようにしています。

しーちゃんさん: そういえば、ぬいぐるみにGPS入れた友人がいますよ(笑)持って行った旅行先で無くしてしまって、運よく手元に返ってきたんですが、もう二度と無くさないようにってことで・・・。子どもにとっては替えのきかない、唯一の大切なものなんですよね。

うりさん: うちの次男の場合は、寝る前に読む絵本がないと寝ないタイプで、旅行先に忘れて大変でした。ルーティンが崩れると機嫌が悪くなっちゃうタイプなんです(笑)。

司会: みなさん、荷物のチェックリストは作りますか?

うりさん: 最近は行き先と日程をAIに伝えてリストを出してもらっています。忘れ物防止にぴったりです。

しーちゃんさん: すごい!私もAIで旅行の行き先を決めてもらったことはあるんですが、そういう使い方もあるんですね!

さめじさん: 私はリストは作ったことがなく、「あれ、また忘れた」みたいなことを繰り返しながらちょっとずつ学んでいる感じです。国内旅行なのでどうにか調達できていたので、大きな失敗というほどではないんですけど、旅先で「あれ持ってくればよかった~」と思うことはあります(笑)。

司会: 新幹線の荷物置き場や、特大荷物スペース付きの座席は利用しますか?

さめじさん: 新幹線のデッキに設置されている、予約不要の荷物置き場を利用することはありますが、荷物スペース付きの座席を予約したことはないですね。なるべくスーツケースではなく、荷物棚や椅子の下にも置けるようなリュックや、肩にかけられる大きいバッグなどを選ぶようにしています。

しーちゃんさん: リュックは便利ですよね。そういえば最近、機内に持ち込めるサイズの小さいスーツケースを買ったんですが、前面にちょっとしたマチのあるポケットが付いていたり、立てたまま開閉できたりするので、ちょっとしたものをすぐ出し入れできるんですよ!

さめじさん: 機能的で便利ですね!

うりさん: 私は、新幹線に乗るとき、スーツケースは事前に現地へ送っています。ちょうど夫の帰省先の近くにも宅配会社があるので、行きも帰りも利用しています。

さめじさん: 確かに、事前に送っちゃうのはアリですね!

しーちゃんさん: 帰省先だけでなく、旅行先のホテルにも送りますか?

うりさん: 特にウィンタースポーツの時期は送ります。新幹線とホームの間ってけっこうスペースが開いていることがあるので、子どもを抱っこして、スーツケースを引いて・・・となると怖いですしね。最近は子どもが自分で荷物を持てるようになったので、子ども自身にリュックを持たせて、いっぱい詰め込んで修行させています(笑)。

■ 旅行計画、パパとママどちらがたてる?

司会: 旅行プランは、どうやって立てますか?

しーちゃんさん: 完全に分担しています。日程や行き先は二人でざっくり考えるんですけど、具体的な旅程や予約は全部夫です。私は荷造りや荷ほどきのような、準備と後片付けの担当です。

さめじさん: うちの場合は、実際の予約は夫が担当で、プランやどこに行くか決めるのは二人でしています。事前準備は各自で、自分自身と子どもの準備は私がしています。

うりさん: うちではいつも、旅行の計画は「私がプロデューサーで、あなたはスポンサーね」 みたいな感じで(笑)。でも、海外旅行はわからないことが多かったので、カード会社のサービスを活用して、プランニングしてもらっていました

しーちゃんさん: 確かに、自分自身でプラン組むのは大変ですよね。

うりさん: そうなんです。旅行会社やカード会社が計画してくれたプランの中から、最適なものを選べるので、こうしたサービスの活用もいい方法ですよね。

しーちゃんさん: あとは、写真や動画の整理もありますね。みなさん、チケットはとっておいたりされてますか?

うりさん: うちはもう写真と動画だけで、たまに動画を見返したりする程度ですね。

さめじさん: 写真も印刷は全然せず・・・。

しーちゃんさん: うちも、スマホに旅行ごとのフォルダーを作って完結、みたいな感じです。

うりさん: 写真は、撮る時には「あとでレポート書こうかな」なんて思うんですけど、結局帰ったあとは、もう疲れちゃって何もできないです(笑)

しーちゃんさん: そうそう、荷ほどきが待っていますしね。たまった洗濯物を片付けるまでが旅行ですからね(笑)。

■ 初旅行を終えて思ったこと

司会: 初めての子連れ旅行を振り返って、印象に残ったことは?

うりさん: 長男との初海外旅行では、CAさんに「初めてなんです」と伝えたら記念のメッセージ付きプレートをくださって。それが今も宝物です。大変だったけど、いい思い出になりました。次は飛行機を乗り継いでオーストラリアへ行く予定です。初めての乗り継ぎ、どうなるか楽しみです!

しーちゃんさん: 私は“やってみたら何とかなる”を実感しました。旅行中も、周りの人が思っていた以上に優しくて、助けてもらえることが多かった気がします。次は月末にディズニーランドへ行く予定で、情報戦に備えて勉強中です(笑)。

さめじさん: 私も同じ気持ちです。初旅行はちょうどコロナ禍でしたが、周りの方がとてもあたたかくて、思い切って実行してよかったと思いました。準備は大変だけど、ぜひまた行きたいと思っています。第2子が生まれたら、早めに海外旅行の計画を立てたいです。

■ まとめ:思い出は“完璧じゃなくていい”

初めての子連れ旅行は、トラブルもハプニングもつきもの。でも、3人の話を聞いていると、それさえも笑い話に変えてしまう強さと柔軟さが印象的でした。
楽しい旅行は、子どもにとっても、意外と記憶に残っているもの。大きくなったら忘れちゃうかな・・・なんて思わず、一緒に思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

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