2019.04.05

先輩ママに聞く! 子育てのよろこびが2倍になる、0〜1歳の双子育児のコツ

Column

ひとりを育てるだけでも十分大変なのに、ふたりの子育てが同時進行になる双子の赤ちゃんの育児。授乳もオムツ替えも寝かしつけもすべてふたり分で、体力的にも精神的にも、そして時間的にも、通常の育児よりも負担が大きくなることは、想像に難くありません。
そこで、双子育児をしている4組の先輩ママ(T.Sさん/2歳の男の子と女の子の双子ママ、M.Hさん/4歳の男の子と女の子の双子ママ、S.Kさん/8歳の男の子の双子ママ、M.Kさん/8歳の男の子と女の子の双子ママ)の体験談とともに、0〜1歳の双子育児がラクになるコツを3つ、ご紹介します。

1.同じ作業はまとめて行う

ママやパパがホッとひと息つく時間を確保するためにも、赤ちゃんたちのお世話を限られた時間と労力の中でいかに効率よく行うかは、双子育児の大きなポイントといえるでしょう。特に授乳は、赤ちゃんそれぞれのペースで授乳するのではなく、ママの授乳のタイミングで同時に飲ませることが大事だとふたりの先輩ママはいいます。

〈先輩ママの声〉
◆授乳時間をあらかじめ決めておく
「授乳間隔の短い産後すぐの頃は、赤ちゃんたちのタイミングに合わせると、1日のほとんどの時間を授乳に取られてしまいます。そこで、授乳時間をあらかじめ決めて、そのタイミングでふたり同時に授乳するようにしていました。最初はタイミングが合わないこともありましたが、そのうちにリズムができて揃うようになり、授乳がとてもラクになりました。授乳の時間にふたりとも眠ってしまったときは搾乳器で母乳を搾乳しておいて、起きたときに哺乳瓶であげていました。こうすることで、自分が主導の授乳ペースと、母乳の分泌量をキープすることができました」
(M.Hさん/4歳の男の子と女の子の双子ママ)

◆産院でフットボール抱きをマスター
「産後すぐに助産師さんが同時授乳の方法を教えてくれました。抱き方は、赤ちゃんたちを両側の小脇に抱える“フットボール抱きの姿勢”です。通常よりも大きく安定感のある双子用の授乳クッションを使えば腕や肩への負担が少なく、快適に授乳ができました」
(T.Sさん/2歳の男の子と女の子の双子ママ)

2.“同時に行うこと”にこだわりすぎない

双子育児の大変さのひとつとして、同時にぐずる「同時泣き」を挙げるママやパパは少なくありません。ちょっとぐずる程度ならまだしも、火がついたように泣く赤ちゃんふたりに囲まれたら、どんなベテランママであっても慌ててしまいますよね。
同時泣きの理由はさまざまですが、よくあるのが、抱っこしてほしくてひとりがぐずり出し、もうひとりも同じようにぐずり出すパターン。大人がふたりいれば、ひとりずつ抱っこしてあやせますが、いつもそうとは限りません。ふたり同時にお世話できない場合の解決策は?

〈先輩ママの声〉
◆おたすけグッズに頼る
「おんぶひもでおんぶしながらひとりは抱っこひもで抱っこするのが同時泣きのときの定番スタイルでしたが、成長とともに同時抱っこがキツくなりました。そこで、ひとりは抱っこしながらひとりはバウンサーに寝かせ、手で揺らすように……。最近は便利な育児グッズがたくさんありますから、上手に取り入れれば、双子育児がグンとラクになると思います」
(M.Hさん/4歳の男の子と女の子の双子ママ)

◆できないときは待ってもらう
「もちろん、ふたりに同じようにお世話してあげたいと思っていますが、物理的に無理な場合もあります。そんなときは、どちらかひとりが泣きっぱなしになってしまっても、もうひとりのお世話が終わるまで、少し待ってもらっています。このとき大事にしているのが、待ってもらっている方の子に、“あと少し待っていてね”と声かけすることと、お世話する方と待たせる方との順番を意識的に変えることです。最初はどちらか一方に我慢させてしまうことを申し訳なく思っていましたが、 “ふたり同時には無理なこともある”と、考え方を変えた途端、気持ちがすごくラクになりました」(T.Sさん/2歳の男の子と女の子の双子ママ)

3.周囲に助けてもらう

とにかく人手のいる双子育児。パパはもちろんのこと、両親や義両親、親戚や友人など、周囲に協力してくれる人たちがいることは、双子育児の鉄則です。妊娠がわかった時点で、特に産後すぐ〜3ヶ月くらいまでの協力体制について相談しておくと安心でしょう。
また、自治体によって、双子育児のサポート制度がある場合も。こうした制度も効果的に使い、ひとりで抱え込まないことが肝心だと先輩ママたちもいいます。ちなみに出産後は書類を書く時間がないため、事前にいろいろ調べておきましょう。

〈先輩ママの声〉
◆パパは協力者ではなく、子育ての当事者
「双子の息子たちが生まれてからの日々は、夫に“育児を手伝ってもらう”などという手ぬるい発想では乗り切れませんでした。妊娠中に、夫も完全に子育ての当事者として、しっかり育児をシェアしてくれることを約束してもらい、息子たちが3歳になる頃までは残業や飲み会はほとんどパスしてまっすぐ帰ってきてもらい、育児時間に当ててもらっていました。忙しくもあっという間の赤ちゃん期を夫と共有できたことはとても大きかったです。息子たちも、かわいい赤ちゃん期からしっかり向き合ってくれていたパパにとってもなついています!」
(S.Kさん/8歳の男の子の双子ママ)

◆自治体の産前産後家事サービスを利用
「私の実家も夫の実家も遠く、産後は頼ることができませんでした。そこで、区の産
前産後家事サービスを利用しました。多胎妊娠の場合は妊娠中から産後1年以内に合計200時間の家事支援が受けられ、ヘルパーさんが掃除や洗濯、買い物などの支援を行なってくれました。これには本当に助けられました」
(T.Sさん/2歳の男の子と女の子の双子ママ)

◆ネットショッピング、双子用ベビーカーなどを活用する
「双子はほとんどの場合普通の子より小さく産まれるので、半年くらいは外に買い物に連れて行けません。そのため、ネットショッピングには大いに助けられました。また、コンパクトで機能的な双子用ベビーカーや、前後に一人ずつ乗せられる電動自転車も思い切って買ってよかったです。とくに電動自転車は子どもを乗せて坂道もスイスイ進むので、行動範囲が広がりました」
(M.Kさん/8歳の男の子と女の子の双子ママ)

◆双子ママ仲間をつくる
「SNSで、#ミックスツインズというハッシュタグをつけていたら、同い年のミックスツインズを育てるママと出会いました。メッセージのやりとりを重ねて、実際に会うことに。おたがいに双子育児の悩みを相談しあったり、双子のかわいさを共有したりできる、大切な存在になりました。あの過酷な乳児期を乗り越えられたのは、彼女のおかげです」
(M.Hさん/4歳の男の子と女の子の双子ママ)



双子の赤ちゃんの育児は想像以上に大変です。
しかし、双子育児の先輩ママたちの話からは、大変さよりも、双子育児のおもしろさやよろこびの方が強く感じられました。
「赤ちゃんの頃は記憶がないほど大変でしたが、少し大きくなってからはふたりで遊ぶようになり、手がかからなくなりました。今ではおたがいのことがとても大好きで、尊重し合って、日々、感動的な兄弟愛を見せてくれます」とは、8歳の男の子の双子ママ、S.Kさんの話です。
また、2歳の男の子と女の子の双子ママであるT.Sさんは、「確かに大変だけど、いとおしくてたまらない赤ちゃん期を一度にふたり分見られたことは幸せでした」と話していたことも印象的でした。

慌ただしい双子育児。その中で、手を抜けるところは抜き、周囲の協力を得ながらながら、少しでもラクに楽しく双子の赤ちゃんたちに向き合えるといいですね。

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