mamaco編集部イチオシコスメ|1本でスキンケア完了!?〈…
● ビューティ
5冊だけの本屋という女性向け選書サービスを行っておりますミホコです。
「寝る前に読んでもらう絵本のストーリーの終わりがあたたかいものだったら、子どもたちは一日をとっても幸福に感じるでしょう。そして心地よい眠りにつけるはずです」
これはミッフィーの生みの親でもあるディック・ブルーナさんの言葉です。
毎日、大人も子どももいろいろあります。どんな一日でも、夜眠る前に心温まる絵本をゆっくりゆっくりと読んでいると、一日の緊張の糸がほどけて自然とリラックスしてきます。彼の言葉にあるように、それが幸福や心地よい眠りに繋がるのだと思います。
この連載では、眠りにつく前にぴったりな心温まる絵本とそれにつながる5冊をご紹介します。
外遊びにちょうどいい気候の五月。近所の公園で、子どもたちがかくれんぼをしていました。
生垣の間から三人の子どもの頭がひょっこり出てきて、大きな声で「もういいよ!」と大きな声で叫びました。遠くではオニの「○○ちゃん、○○くん見つけたー!」という声が。中には、一緒に隠れている女の子に「ねぇねぇ、なんて呼んだらいい?」と聞いている子も。新しいお友だちとも屈託なく、みんなで一緒に遊べるかくれんぼの楽しさを思い出しました。
小さい頃に遊んだかくれんぼを、子どもと一緒に絵本で楽しみませんか。
かくれんぼ絵本といえば有名な『うずらちゃんのかくれんぼ』。
うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼをする物語。「もういいかい」「まあだだよ」が繰り返され、リズムがいいので読み聞かせにもぴったり。色彩がとても鮮やかで、見ているだけでも楽しめます。かくれているうずらちゃんとひよこちゃんを探したり指差ししたり、子どもの五感を思う存分刺激してくれる絵本です。
やわらかな色とやさしいタッチの絵がかわいい『かくれんぼハウスへようこそ』。
新しいおうちに引っ越してきたねこくん。玄関にはお手紙があり、どうやらそれぞれの部屋に動物がかくれているようです。まずはきつねくん、次はわにさん、と順にみんなを見つけていきます。
それぞれのお部屋は個性豊かで、インテリアやお洋服、雑貨など隅々まで丁寧に描かれています。大人も思わず夢中になってしまう一冊です。室内でのかくれんぼの楽しさが味わえます。
『カシュカシュの まちで かくれんぼ』は、本についているまほうのルーペでカシュカシュのまちをかざして読むしかけ絵本です。
一ページに一文と言葉は少なく、美しく洗練された絵が感性を刺激します。ブランジュリー、ゆうびんきょく、びじゅつかんにどうぶつえん。海外らしいその街並みを肌で感じることができます。子どもだけでなく大人も欲しいかくれんぼの本です。
五月になり、天気のいい日にはゆったりと散歩に出かけたい、ちょっと遠出してみたいという方もいらっしゃると思います。でも、正直、子どもがいるとのんびり出かけるのは難しかったりもします。
そういうときには、小説で海外を旅したり、都内の美術館や庭園をゆったりと散歩したりする気分を堪能してみませんか。連作短編集なので手軽に読めて、心から癒される二冊をご紹介します。
まるで海外を旅した気分になれるおいしくてやさしい連作短編集『ときどき旅に出るカフェ』。
瑛子が近所で見つけたカフェ・ルーズは、元同僚の円がオーナーだった。そこでは、円が旅先で見つけた北欧の苺のスープやロシア風チーズケーキ、ウィーンのザッハトルテなど、海外の珍しいメニューを提供。瑛子は、心地よい空間と旅した気分になれるおいしい料理に癒され通うようになります。何かあったわけでもないけれど、ちょっとモヤモヤするというときに、読めば心も体も満たされるはず。こんなカフェが近所にあったらと願わずにはいられない一冊です。
浜離宮や小石川植物園など、都内の美術館や植物園が登場する『ガーデン』。
小説を読んでいるのに、湿度や香りまで感じることができる著者ならではの表現力で、まるで都内のあちこちを散歩しているような気分になります。植物をこよなく愛する編集者の羽野と彼を取り巻く悩める女性たち。これからの時期にぴったりなボタニカルな世界観をお楽しみください。
新緑の季節。家族や友人と公園でピクニックをしたり、思いっきり遊んだりすると、気持ちがリフレッシュします。
また、ひとりで外を散歩して、穏やかな風を感じたり美しい新緑を眺めたりしていると、心身がリラックスしてきます。
GW明け、子どもの体調や環境の変化に気を遣い、自分の仕事はいつもよりしんどく感じる方も多いと思います。今月ご紹介したこれらの本が癒しのきっかけになれば嬉しいです。
それでは、今夜もすてきな絵本時間をお過ごしください。