妊娠〜出産、写真について
お母さんの妊娠期は、心と体の両方に大きな変化が訪れる特別な時間です。そんなかけがえのない時期を、ぜひパパにもたくさん写真に残してもらえたらと思います。
マタニティフォトといえば写真スタジオでの撮影が一般的ですが、それだけではありません。日常のちょっとした瞬間や思い出も、お子さんが大きくなったときにかけがえのない宝物になります。一生のうちに何度も経験することではないからこそ、たくさん写真を残しておきたいものです。
まず大切なのは、ママとパパで「写真をどう残していきたいか」について、よく話し合うことだと思います。我が家の場合、妻が「できるだけたくさん残してほしい」という考えだったため、僕は日々の中でできるだけ多くシャッターを切るようにしました。ただし、人によっては写真に撮られることに抵抗があるかもしれません。
今だけでなく、将来のことも見据えながら、「どんな写真を残したいか」「どんな写真は控えたいか」を丁寧に話し合って決めていけるといいですね。
今回は、そんな我が家のマタニティ期の写真を、妻のコメントとともにご紹介していきたいと思います。
妊娠期

妊娠7ヶ月、体調を崩して寝ているところも一枚撮っています。ライトがついたままのスマホがいい感じだと思っています。この時期は載せきれないほど、たくさん妻を撮っています。

結婚式を挙げたホテルに招待され、夫婦で一泊したときの思い出です。直接的な写真ではなくとも、たくさん撮っておくことに家族にとっての価値があるのではないでしょうか。

出産一ヶ月前。前と比べてかなりお腹も大きくなってきていました。不定期にでもお腹を撮っておくことはよい記録になるかと思います。

臨月に近い頃のエコー写真です。顔がもうはっきりわかりますね。エコー写真に肖像権はあるのでしょうか。病院によってはエコー写真もらえないこともあるので写真で撮っておいてもいいかと思いますよ。また、病院からもらったエコー写真も、劣化しやすい紙であることが多いのでスキャンするなどして保管しておきたいものです。
ママのコメント「出産間際で産休に入るまで、大きなおなかで、職場を走り回っていたことを思い出します。胃痙攣になり、救急車で運ばれたこともありました。(その時も夫はカメラを持っていたので、救急隊員の方に「撮らせてあげてください…と、呻くようにお伝えしたのを覚えています。)寝顔も、大口を開けているところも、身体のパーツまで、愛おしんで撮ってくれていることがわかるので、今でも、写真を見るとうれしいきもちになります。」
出産当日
ママにとって、出産は本当に大変なときです。病院に付き添えるタイミングにも限りはありますが、できる限り寄り添い、また撮影しておきたいものです。また、撮影にあたっては事前に病院側によく確認しておくことが大事です。病院によって違いがあるかと思われますが、我が家の場合は看護師さんや医師の顔が映り込まなければ分娩台でも撮影OKとのことでした。


出産数時間前の様子です。本当につらそうです。ママは全く余裕ない時間だと思いますが、そんなときだからこそ、とシャッターを切りました。


無事出産、そして初対面の瞬間です。
掲載には至りませんが、へその緒や胎盤などもついでに撮らせてもらいました。へその緒はとっておいてある家庭もあると思いますが、新鮮なのはこのときだけ。とにかく、今思うと僕もここまで撮るかというくらいにカメラを持っていました。
ママのコメント「破水から始まった、陣痛と出産でした。私の絶叫の合間に、シャッター音が響く、おかしな分娩室でしたが、夫が真剣に向き合ってくれていたことが、写真からも伝わってきます。自分の苦しんでいる姿なのに、どこか神々しくすら感じられて、ふしぎです。バースプランで「カメラマンの夫が撮影します」とお伝えしていたので、助産師さん達も「はい!ご主人!こっちこっち!ここから撮って!」と、張り切って協力してくださったことが、とてもありがたかったです。(臍の緒どこにしまったっけな…)」
出産後



出産翌日に撮った写真です。子どもが生まれた日、またその季節がどうだったか、また病室からみえる風景など。すべてが記念になりますよ。僕は調子に乗って出生届を出したときも撮影しています。

妻の両親と、妻の妹がお見舞いに来てくれました。多忙な義父は孫との初対面の日でした。


指と足。新生児は顔だけでなく、手足もこの時期だけのものです。
ママのコメント「産前も産後も、ひたすら緊張して、本当にギリギリの状態でした。1ヶ月健診の病院で、通りすがりのご婦人に「かわいい赤ちゃんねぇ」とお声がけいただき「そうか…この子はかわいいんだ…」と、びっくりしたことを、はっきりと覚えています。出生届も、咲き始めた桜も、家族みんなが駆けつけてくれたことも、かわいくてたまらない新生児期の手足も、パパが記録しておいてくれてよかった。あまりに必死で、茫然自失するようなことばかりでしたが、パパが撮ってくれた1枚1枚に、ママのがんばりを、ちゃんと留めてもらっているような気がします。」
まとめ
我が家の出産を振り返るような記事になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。どの子の出産も、それぞれが初めてのように特別なものです。いつかママが懐かしく振り返るために、そして子どもが成長したときに楽しく見返せるように、撮影を楽しみながらその瞬間を記録していくことをおすすめします。

2番目の子の妊娠のときは上の子と一緒に撮っておくのもいいですよ。次回は幼児期の写真について書かせていただく予定です。お楽しみに!