mamaco編集部イチオシコスメ|1本でスキンケア完了!?〈…
● ビューティ
5冊だけの本屋という女性向け選書サービスを行っておりますミホコです。
「寝る前に読んでもらう絵本のストーリーの終わりがあたたかいものだったら、子どもたちは一日をとっても幸福に感じるでしょう。そして心地よい眠りにつけるはずです」
これはミッフィーの生みの親でもあるディック・ブルーナさんの言葉です。
毎日、大人も子どももいろいろあります。どんな一日でも、夜眠る前に心温まる絵本をゆっくりゆっくりと読んでいると、一日の緊張の糸がほどけて自然とリラックスしてきます。彼の言葉にあるように、それが幸福や心地よい眠りに繋がるのだと思います。
この連載では、眠りにつく前にぴったりな心温まる絵本とそれにつながる5冊をご紹介します。
この時期、子どもの入園・入学に合わせて何かとそろえるものが多くて大変という方もいらっしゃると思います。
そんなとき、子どもに好きな色があると、服やランドセル、文房具などを選ぶときに迷うことがなくなり、生活上とても便利です。アイドルなどに推しカラーがあるように、子どもの好きな色やイメージカラーを子どもと一緒に決めてみませんか? 自分の好きな色があると、気持ちが落ちつき、心が豊かになります。
今回は、そんな好きな色と出会うきっかけをくれる絵本をご紹介します。
『どんな いろが すき』は、まさに好きな色との出会いにぴったりの歌絵本。
子どもたちも大好きな歌を絵本にした一冊。これなら絵本の読み聞かせにすぐ飽きちゃう子でも、一緒に歌って楽しめそう。赤や青、黄色といったハッキリとした色彩とシンプルなつくりで、色とものを認識するきっかけにもなります。
赤はりんごや消防車。青は海やイルカ。好きな色と好きなものが溢れんばかりに描かれたページは、見ているだけで楽しい気持ちになります。子どもは、あなたは、どんな色が好きでしょうか。それを知るのも楽しみです。
1978年の発売以来、子どもたちに長年愛され続けている『なにを たべてきたの?』。
今日でも、まったく古びたところのない美しい絵にうっとりします。おなかがすいたしろぶたくんは、りんごをたべると赤色に、メロンを食べると緑色になります。最後は、え⁈ せっけん⁈ せっけんを食べたしろぶたくんはどうなってしまうのでしょう。
ページ一面に描かれた大きな果物はどれも色鮮やかで艶やかでまるで本物のよう。余白を含んだ静かな雰囲気と色彩豊かな美しい絵、そしてリズミカルな文章が子どもの想像力や色への興味を刺激します。
色をテーマにした絵本として長く愛され続けている作品といえば『あおくん と きいろちゃん』。
レオ・レオーニが孫のために作ったといわれる一冊です。青と黄色の丸があおくんときいろちゃんというのだから最初は驚きます。それでも、読み進めていくうちにだんだんと丸があおくんときいろちゃんの感情までみえてきます。あまりにも仲の良いあおくんときいろちゃんがくっついてみどりになってしまう場面はとても印象的。
色絵本としてだけでなく、ともだちの大切さ、家族のおもい、固定観念に縛られない柔軟な発想力を育み、子どもだけでなく大人も考えさせられます。
あなたの好きな色は何色ですか? イエベ・ブルべなどパーソナルカラーが話題ですが、結局は自分が選んだ好きな色が一番な気がします。
自分が好きな色の服を着ていると、それだけで気分が上がり自信が湧いてきます。緊張するときでも、気持ちが落ち着いたりします。
今回は、そんなお守りのような色をテーマにした小説と好きな色と出会うきっかけにもなる大人のための色辞典をご紹介します。
『木曜日にはココアを』は、12色の色をテーマに東京とシドニーを舞台にした連作短編集。
緑色が好きな画家は、「もう、生まれたときからなのかもしれない。私は緑色に魅せられ続けている。『好き』というシンプルな気持ちでおさまらないのだ。緑色は私の友達で、お守りで、思い出で、未来。やさしくなぐさめてくれる、明るく元気づけてくれる」という。
サンドイッチ屋のラルフさんはオレンジ色をトレードカラーに毎日オレンジ色のエプロンをして働く。ターコイズが好きな人は、「ターコイズブルーは、私の色だ。」とそれをお守りのように身につける。世界は色に溢れ、繋がっている。そんな温かくて優しい気持ちになれる小説です。
持っておきたくなる大人気辞典シリーズから、367色の由来や歴史などを紹介している『色の辞典』。
赤は赤でも微妙な色の違いを、「紅色」は口紅、「紅」はチークのように身近なもののイラストを色見本にしておりわかりやすい。身の回りに溢れている色を正確に理解することは、世界をグッと広げてくれるかもしれません。オールカラーで手のひらサイズ。まるで絵本のような辞典で子どもと一緒に楽しむことができます。
色の違いが正確にわかる人ってそれだけでかっこいい! 一目置かれそうです。
好きな色があるということは、生活において大きな広がりを見せてくれます。
洋服やお弁当箱、水筒からバッグまで好きな色というだけで、いつでも勇気が欲しい引っ込み思案な子どもにとっては勇気が出てくるお守りのようになるかもしれません。
子どもの勇気と支えになる色と出会ったら、早速買い物に出かけてみませんか?洋服やバッグ、コップなど、お気に入りの色のものに囲まれていると日常がより楽しくなるはず。
それでは、今夜もすてきな絵本時間をお過ごしください。