2024.05.31

ゴールデンウィークに花自動車を見に行った話

● 子育て

博多三大祭のひとつ「博多どんたく」では、〈花自動車〉という造花や電飾で彩られたカラフルで華やかなトラックが、パレードとともにまちを走ります。今回「まっとーよ!マリンワールド海の中道35周年」号で絵を採用していただけることになりまして。

運行されたのは3台。「福岡アンパンマンこどもミュージアム in モール」号と「福岡ソフトバンクホークス&アビスパ福岡」号の2台に挟まれるという、夢のようなシチュエーションに、家族で生の花自動車を見に福岡へ行くことにしました。

絵のレイアウトやトラックのカラー決めまでさせていただき、そのあとは職人さんにバトンタッチ。ビビッドでカラフルな造花や電飾で、これぞ花自動車というカタチに装飾されていく過程を写真で見せていただいていたので、実物が走る姿を見た時にはドキドキが止まりませんでした。

まなつとこたが「この人がかきましたー!!」「イラストレーターのミヤタチカといいまーす」とか不意に叫び出して変な汗が出ましたが、喜んでくれていて嬉しい限り。
マリンワールド号の写真を撮っている方を見つけては、まなつが「かーちゃん、うれしいねぇ、お礼を言いたいくらいだねー」といっていました(笑)。

どんたくの出店を楽しんで、近くの水場の飛び石で遊んでいたら、周りの心配どおりあっけなく水場に片足落ちてしまったこた。
思わぬハプニングによって、新しいズボンとサンダルをゲットして本人は一気にごきげんに。それとひきかえに、久しぶりにこたを長時間抱っこしたオーサワさんの腕は、翌日筋肉痛に。

花自動車を存分に堪能した後、こたは大好きなカンタ(幼なじみの息子で中学3年生)と再会。思春期真っ只中だそうで、背もぐんと伸びてクールに成長。
約1年前に2人で掛け合いで盛り上がっていた合言葉「こたとー」「かんたはー」「ふたりでー」「ひとつーーー!!!」は、もう照れくさいのか言ってくれなくなっていて、こたはひとりで言ったあと「つまんなーい、しぶいハナシだ」とつぶやいていました(「しぶいハナシだ」というのは、最近残念な時に言う、こたの独特な口ぐせです)。
でも寡黙ながらもずーっと遊んでくれて、こたと一緒にお風呂にも入ってくれて。なんだかんだ相変わらず仲良しな2人でした。

友人親子が花自動車を見に駆けつけてくれたり、幼なじみとも会えたり。そして浮かれてつい、夜中の2時に豚骨ラーメンを食べに行ってしまったり。91歳の祖母にも会いに行けて、とても楽しいゴールデンウィークでした。

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ミヤタチカ / miyatachika

イラストレーター。佐賀県生まれ。福岡大学人文学部文化学科卒業。安西水丸塾、MJでイラストレーションを学ぶ。著書『お絵かき辞典』(誠文堂新光社)は7カ国語で、『ミヤタチカのお絵描き動物園』(玄光社)は6カ国語で翻訳されている。絵本『ホテルイエティ』(玄光社)が発行されたばかり。