ロゼワインってどんなワイン?
“ロゼ”とはフランス語で“バラ色”や“ピンク色”という意味。ロゼワインとはその名のとおりピンク色のワイン(スパークリングワインも含む)の総称です。
その色から赤ワインと白ワインを混ぜたものと思っている人もいるかもしれませんが違います。その醸造法が許されているのはフランスのシャンパーニュ地方だけ。造り方はさまざまなのです。
色の濃淡で味に違いはあるの?
色の違いはぶどう品種と造り方の違いによるもので、赤ワイン同様に果皮と一緒に醸し、果汁に色が付いたところで果皮を取り除く方法だと比較的濃い色合いに。タンニンの骨格があるタイプが多いです。
いっぽう、白ワインと同じ造り方で、黒ぶどうを潰す際に自然に果汁に色を移す方法だと、淡い色合いに仕上がります。白ワインに近い軽やかなタイプが多いです。
ロゼワインのおいしい飲み方
じつはロゼワインの適温は色で判断できます。淡い色合いのものやスパークリングは冷たく冷やして。いっぽう、濃い色のものは冷やし過ぎないほうが、渋みが強調されず、香りも損なわれません。
また、本場フランスでは、夏はロゼワインに氷を入れて飲むのが定番。さらに、グラスに氷、ピンクグレープフルーツジュース、ロゼワインを順に注ぐと、おいしいカクテル「ロゼ・パンプルムース」が完成! 氷もピンクグレープフルーツジュースで作ると溶けても薄まらないのでおすすめです。
お花見で飲みたいロゼワイン3選
さわやかな海風のニュアンスが心地よい“地中海系ロゼ”
フランスにおけるロゼワインの一大産地、プロヴァンスにワイナリーを構える〈シャトー レ ヴァロンティーン〉。あふれんばかりの日光が降り注ぎ、さわやかな海風が絶えず吹く豊かなテロワールで、柔らかい果実味のワインを生産しているそう。
「桃やイチゴの果実味があり、軽やかでフレッシュ。柔らかく、ふくらみのある味わいで、この土地ならではのミネラルが味全体を引き締めています。鶏ハムを使ったサラダやカナッペ、フルーツで、お花見がもっと華やかに」(倉地八重さん、以下同)
〈シャトー レ ヴァロンティーン〉カプリース ド クレモンティーヌ ロゼ(フランス・プロヴァンス/ロゼ/750ml)(税込)3,245円
毎年飲みたい、春の風物詩ロゼ
このロゼワイン、もともとはワイナリーの創業者であるベッカー氏が、自身と従業員のための家飲み用として造っていたもの。輸入元があまりのクオリティの高さに感動して口説き落とし、やっと日本に輸入されたのだとか。どんな味か気になる!
「毎年ブレンドが変わるため、“ベッカーさんの気まぐれワイン”という異名も。2022年はピノ・ノワール主体で、熟したさくらんぼやアセロラのような赤系果実のニュアンスが香ります。若干のタンニンとキュッとした酸味が肉の脂をさっぱりと感じさせてくれるから、お花見バーベキューにはもってこいです」
〈フリードリッヒ ベッカー〉プティ ロゼ 桜 2022(ドイツ・ファルツ/ロゼ/750ml)(税込)3,630円
フルーティーな風味とはじける泡を楽しんで
イタリアを代表するスパークリング「プロセッコ」はこれまで白のみでしたが、2021年からロゼが造られるように。〈ベッルッシ〉はスパークリング専門のワイナリーで、ヴェネチア国際芸術祭の公式パートナーにも選ばれているそう。
「辛口ながらフルーティーな飲み口で、イタリア国内外問わず世界中で親しまれている1本。イチゴや桃、巨峰のアロマが香り、ブレンドされる黒ぶどうのピノ・ノワールが華やかさを添えています。塩味のフライドポテトや、マヨネーズの酸味がきいたハムサンドウィッチなどと合わせてみて。プロセッコのイキイキとした泡と相性抜群です」
〈ベッルッシ〉プロセッコ ロゼ ブリュット(イタリア・ヴェネト/ロゼ・発泡/750ml)(税込)3,850円
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チャーミングな色合いと味わいに気分が上がるロゼは、仲間とワイワイ楽しむお花見にぴったり。とっておきの1本を選んで春の訪れを祝福しましょう!