2025.04.18

ぶっちゃけお受験どうだった?渋谷ママたちのリアルトーク!
第1回:「小学校お受験、なぜ始めた?どう選んだ?」

● 子育て

「小学校受験って気になるけど、よく分からない…」「うちはまだ先だけど、そろそろ考えるべき?」 そんなママに向けて、実際にお受験を経験した3人のママたちが、リアルな本音を語り合う座談会を開催しました。
シリーズ第1回のテーマは、 『どうして小学校受験をしようと思った?』 『学校選びはどうやって決めた?』 気になる“最初の一歩”について、ざっくばらんに語っていただきました。

登場人物

夢美さん

長男は都内私立共学校に在学、次男の小学校受験を控える。

トン子さん

長男は都内私立共学校に在学、次男の小学校受験を控える。

A子さん

長男がこの4月から都内私立共学校の一年生。

お受験をしようと思ったきっかけは?

司会: 本日はお忙しいところお集まりいただきありがとうございます!今日は、小学校受験をご経験なさった3名の方に、ざっくばらんにお話を伺えればと思います。

夢美トン子A子:よろしくお願いします。



司会: さっそくですが、小学校は義務教育なので公立に行く選択肢もあったと思います。あえて小学校受験をしようと思われたきっかけを教えてください。

A子: 小学校入学にあたって、いろんな選択肢があるんだなって思い始めたのが、おそらく年少ぐらいだったのかな。「どういう環境が子どもにとっていいのかな…?」ってずっと考えていました。うちの息子は今、英語を半分使う保育園に通っているので、インターナショナルスクールも選択肢にあったんです。実際、去年のゴールデンウィークにはマレーシアのインターナショナルスクールへ見学にも行きました。そこはすごく魅力的だったんですけど、一年中暑すぎて生活するのはちょっと厳しいかな…と(笑)。その昨年5月頃から「他の選択肢はないかな?」と探し始めて、いろいろ都内の私立小学校を見学していくうちに、「ここだったら子どもにとって楽しい小学校生活が送れそうだな」と具体的に思い描ける学校に出会えたんです。それで「この学校を目指そう!」と思いました。

司会: お子さんの英語力を伸ばせる学校を探していった感じですか?

A子: 英語どうこうというより、見学したときに「息子に合いそうだな」という直感を重視していました。まあ親の勝手な思い込みかもしれないですけどね(笑)。近くの公立小学校も良いところなので、ご縁がなければそちらに行こうとも思っていました。

トン子: 私のきっかけは、仲良くしてもらっている先輩ママの存在です。その先輩ママのお子さんが、私がちょっといいなと思っていた私立小に実際に通われていて、詳しくお話を聞くことができたんです。話を聞く中で「自分の子にも合いそうだな、本当に楽しい小学校生活が送れそうだな」と思えてきて、「せっかくなら目指してみたい!」と思いました。ただ、うちの子は本当に勉強が好きじゃなくて…。知育系の取り組みも、年長の春に「受験に挑戦してみようかな」と決めてから慌てて始めた感じなので、正直これで間に合うのかな?という不安はありました。

また、私の同級生には自分の子どもを中学受験させている友人が多いのですが、中学受験がもう本当に大変そうで…。なので、「どうせなら今のうちに頑張って小学校受験して、中学・高校受験のストレスがない環境で楽しい学園生活を送らせてあげたい!」と思ったのも大きいですね。

司会: あまり公立小は考えなかった感じでしょうか?

トン子: 公立ももちろん良いと思うんですけど、実際に行かせている先輩ママから直接話を聞けたので、「せっかくならチャレンジした方が悔いは残らないかな」という思いが強くなったんです。それで「とりあえずやってみよう!」という気持ちでスタートしました。

司会: なるほど。身近にそういう先輩ママがいると具体的にイメージできて良いですよね。

トン子: はい、私の場合もう本当にそれが一番の後押しでした。

夢美: 我が家の場合、私自身は都内で中学受験を経験していて、夫は地方出身で大人になってから東京に出てきたという背景があります。そんな中で夫の方から、赤ちゃんが生まれてしばらく経った頃、「小学校受験を考えたい」という話があったんです。私は「え…小学校受験!?」と最初は驚きましたが、幼児教育、幼少期からの教育には賛成だったので、楽しみながら通える幼児教室を探して少しずつお勉強を進めていました。

実際、小学校受験で受験する学校ってカッチリしたお堅いイメージがあったんですが、調べてみるとのびのびした学校とか本当に多種多様な学校があって。「自分の息子に合った学校を探せるんだ」と知ってしっくりきたんです。それで本格的にお受験モードにスイッチが入ったのは新年長(年中の11月)になってからだったので、我が家のスタートはちょっと遅かったかなとも思います。ただ、ゆるゆるとですが幼児教室や塾にはずっと通っていましたし、「最初から小学校受験を視野に入れていた」という点ではブレていませんでした。

司会: ご主人が最初から「小学校受験を考えたい」と思われていたのには、何かきっかけがあったんでしょうか?

夢美: おそらく仕事関係の方のお話を聞いたりして「うちの息子にも合っているかも」と思ったんじゃないかなと思います。それに実際息子の様子を見ていて、「この子、中学受験のタイプではないかも」と感じた部分もあって…。例えば私立小には中学までエスカレーターの付属校や、少人数制を掲げている学校もありますよね。うちの長男は早生まれで、けっこうのんびり屋さんなので。そんな息子に合う学校を、小学校から選べることにメリットを感じたのかもしれません。

学校選びのポイントや決め手は?

司会: 皆さんきっと1校に絞る前に色々な学校を見学されたと思います。受験する学校を選ぶポイントや、もし複数校に合格した場合に入学する学校を決めた決め手なども教えてください。

トン子: 私はまず、その学校の教育方針とか先生方の子どもへの接し方を重視しました。実際に学校見学に行ったときにお話をよく聞いたり、自分の目で見たりして、「それが自分の家庭の教育方針と合っているか」というところはすごく大切に考えました。あと見学の際には、実際にそこで勉強しているお子さんたちの様子や通学風景など自然な姿を見るようにして、「うちの子と合っているかな?」「通っているイメージが湧くかな?」という点も重視して選びました。通学に関しては、いずれにしても電車通学になるので最寄り駅から学校までの距離や道の安全さ、通学路の雰囲気とか…毎日通う道なので、そのあたりも大事に考えましたね。

司会: たしかに、通学路の安全面は気になりますよね。

トン子: そうなんです。中学生になってもその道を通うとなると、すごく長い期間、毎日通うことになりますから、そこは外せませんでした。あとは校舎が綺麗だと私自身の気分も上がったりしたので、そういうところもポイントになりましたね(笑)。最終的には子どもと一緒に見学に行ったときに、子ども自身が「この学校好き!」と言った学校を選びました。

A子: 私はけっこう一目惚れタイプなんですよ。ビビビッと来たら、そこに猛烈アタックする感じで(笑)。ちょこちょこ他の学校も見学には行ったんですけど、本音は「本命一本で頑張るぞ!」という気持ちになっていました。

司会: 直感型ですね。一目惚れに理由はないかもしれませんが、あえて分析するとしたら…どんなところに惚れたんでしょう?

A子: その学校の見学会で、在校生の子どもたちを見て惚れました!「将来こんなふうに育ってほしいな」という理想の姿が見えたといいますか、「うちの子がこんな子になってくれたら素敵だなぁ」って思えたんですよね。

司会: その学校、制服もあったりしますか?

A子: あります。制服も魅力的でしたね、かわいくて(笑)。

司会: 私立の制服、かわいいですよね〜。で、お子さんも「この学校がいい!」という感じに?

A子: そうでした。見学会のときに在校生の子どもたちと息子が触れ合う機会があって、そのときのやりとりが息子にとってもすごく楽しかったようで、良い印象を持ったみたいです。

司会: それはたまたま触れ合う機会があったんですか?学校側が用意してくれていたとか?

A子: たまたまです。ちょうど休み時間のタイミングで、おそらく低学年の子たちだったと思うのですが、外に出て遊んでいたんです。そこでカマキリの子ども(赤ちゃんカマキリ)を大量に捕まえていて(笑)。周りにいた子どもたちが「持ってみる?」って声をかけてくれて、息子にも声をかけてくれて。たぶん息子と1~2歳しか違わないのに、すごくお兄さん・お姉さんに見えましたね。

司会: それは素敵なエピソードですね!

A子: その学校の教育方針も、なんとなく我が家と同じ方向を見ている感じで、そこも大きなポイントだったかもしれません。

司会: 差し支えなければ、ざっくりどんな教育方針か教えてもらえますか?

A子: 人格形成の面で、小学校年代の心の教育に力を入れている学校です。「みんな仲間と切磋琢磨して頑張っていこう!」みたいな感じですね。

夢美: 学校選びについては、今A子さんがおっしゃったお話ともつながるんですけど、私が第一志望として考えていた今通っている学校も、直感で一目惚れでした。ビビッと来て、「長男がここに通っていそうだな」と通学する姿までイメージできちゃったんです。ここならきっとすごくのびのびと長男の良いところが引き出されて育つだろうな、って実感できたので、そこに向けて動き出しました。ただもちろん併願校もいくつか考えていて…併願校に関しては家庭の教育方針との相性とか、そういったところで選びましたね。好きになれない学校だと願書ってなかなか書けないですから。

司会: そうですよね〜。思いの深さって文面に表れますもんね。

夢美: はい。本当に願書は、学校にラブレターを書くような感じで(笑)、「ここが好き!」と思えるポイントを見つけられた学校しか受験しませんでした。なので、トン子さんとは異なり、通学路をあまり気にせず好きになった学校を少し遠方でも受けていたので、今思うと「本当に毎日通えたかな?」っていう距離の学校もあったと思います。

学校見学は予約が争奪戦!?先輩ママからの情報も

司会: ところで、皆さん学校見学は予約して行かれたんですか?どのように参加するのでしょうか?

トン子:基本は、学校見学は予約して参加しました。

司会: その予約ってやっぱり競争が激しかったりするんですか?それとも普通に取れるもの?

トン子: 学校によると思いますね~。

夢美さん・トン子さん・A子さん、そろって大きくうなずく)

夢美: 確かに、学校によっては本当に「オンラインでこの日時ちょうどに申し込まないと予約できない!」っていうところもあります。コンサートの人気チケットを取るようなスキルが必要でした(笑)。コロナ禍を経て、オンラインで予約を受け付けるシステムが各校でかなり進んだと先輩ママから聞きました。

司会: なるほど~。人気校の見学予約枠はまさに争奪戦なんですね。そこからご縁が始まっている気もしてしまいますね。

まとめ

司会: 今日のお話を伺って、それぞれのご家庭でお受験を決意した動機はさまざまでしたが、共通して「この学校なら!」と思えるご縁のある学校に出会えたことが大きな原動力になっていると感じました。願書はラブレター、なんて素敵な表現も出ましたが、やはり親子で心から「通いたい!」と思える学校と出会えたら、お受験への迷いも吹き飛ぶのかもしれませんね!



▶ 次回は塾や家庭教師、家庭での学習や願書準備など、お受験準備のリアルに迫ります!