2018.06.26

健やかな発達を促す「赤ちゃんへの言葉かけ」

Column

初めての赤ちゃんほど、どう関わっていいかわからないという悩みを抱えるママは多いのではないでしょうか。特に月齢が低い時期ほど、「反応がないから」「言葉を理解していないから」と、静かな子育てをしているご家庭は少なくありません。
しかし、赤ちゃんの頃からの言葉かけには、親子の信頼関係を築いたり、赤ちゃんの言葉の習得を促進したりする以外にも、たくさんのメリットがあるそうです。
そこで、ママの声かけが赤ちゃんにもたらす影響や、具体的な声かけの方法について、キッズコーチングのプロであり、幼児教育者の竹内エリカ先生にお聞きしました。
 

0歳児への五感の刺激は“言葉かけ”から始まる。

感情と脳の発達において著しく発達する0歳は、感性が育まれる時期です。この時期にしっかりと五感を刺激すると、感性が育ち、コミュニケーション能力や考える力のあるお子さんに育ちます。
0歳児の五感の刺激は、まずは“言葉かけ”による聴覚の刺激から始めましょう。赤ちゃんにとって、いつもおなかの中で聞いていたママの声は大きな安らぎとなり、安心感を与えます。やさしい口調でたくさん話しかけてあげることが、赤ちゃんにとって心地よい刺激になりますよ。

どんな言葉かけをしたらいい?

話しかけても反応のない新生児でも、「オムツを替えて気持ちよくしようね」「今日はいい天気だからお散歩にいこうね」などと積極的に話しかけてあげましょう。どう話しかけていいかわからないというママは、たとえば「今夜はパパが早く帰ってくるといいなぁ」「12時だね。お昼の時間だよ」など、考えていることや状況を実況中継のように話しかけるといいですよ。ほかにも、ぐずったら「どうしたの? 眠いのかな」、授乳中に「もっと飲む?」などと問いかけたり、「いっぱいお昼寝していい子だね」と褒めたりするなど、ママがやりやすい方法でOKです。

お散歩をしながら言葉かけを。

聴覚はもちろんのこと、五感を刺激する習慣でおすすめなのが、緑豊かな公園をお散歩しながらの言葉かけです。赤ちゃんに太陽の光を感じさせたり木々や草花など自然の匂いを感じさせたりしながら、「お花がきれいだね」などと形容詞を使って語りかけると、感性が豊かなやさしい子に育つでしょう。ベビーカーを押しながらゆっくりとお散歩する時間は、ママにとってもリラックスできる時間になると思いますので、天気のいい日にはぜひ、おでかけしてみてください。そして赤ちゃんに、たくさんの言葉をかけてあげましょう。

赤ちゃんへの言葉かけ。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れれば自然にできるようになることでしょう。ぜひ、習慣にしてみてくださいね。

監修:竹内エリカ先生
幼児教育者/一般財団法人日本キッズコーチング協会理事長

20年にわたり子どもの心理、教育、育成について研究し、1万5000人の子どもを見てきたキッズコーチングのプロ。『男の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方』(KADOKAWA)ほか著者多数。近著は、『0歳から6歳までは 生まれながらの「気質タイプ別育て方」でラクになる!』(KADOKAWA)。子育てに役立つメッセージが届く「ママのためのワンポイントコーチング100」の登録を受付中。詳しくはhttps://form.os7.biz/f/1eadf6a5/をチェック!