2019.10.04

増税後の家計を助ける!プレミアム付商品券を有効活用しよう

Column

2019年10月の消費税10%への引き上げによる家計負担の緩和を目的として、住民税非課税世帯や子育て世帯を対象とした「プレミアム付商品券」を発行・販売することが決まっています。
これは5,000円分を4,000円で、最大5回に分けて購入可能な商品券であり、ひとりあたり最大2.5万円分を2万円で買うことができます。
自分は購入対象なのかどうか、また、購入までの流れやお得な使い方について、見ていきましょう。

1. プレミアム付商品券、購入対象となる世帯は?

プレミアム付商品券は、商品の購入やサービスの利用などに使える仕組みで、上乗せされる金額は国が負担します。
プレミアム付商品券を購入できるのは、消費税の引き上げにより、負担が相対的に大きいと考えられる、下記のふたつの条件のうち、どちらかに当てはまる人です。

1. 住民税非課税の方
2019年度の住民税(均等割)が課税されていない方(ただし、生計を同じとする配偶者や扶養親族等、住民税が課税されている方に扶養されている方や生活保護の受給者は除く)。
→おひとりにつき、最大2.5万円分の商品券を2万円で購入できる。

2. 子育て世帯
2016年4月2日から2019年9月30日までに生まれた子どもがいる世帯の世帯主。
→子どもひとりにつき、最大2.5万円分の商品券を2万円で購入できる。

◆ 資格を重複して購入できる世帯もある
1.2.の条件のいずれにも該当する場合は、重複して購入できるのもポイントです。
例えば、夫婦2人・子ども(0歳)の世帯で、3人とも非課税者の場合、「非課税者分」として3人分、「子育て世帯分」として1人分、2.5万円×4人=10万円分の商品券を、8万円で購入できることになります。

2. 購入方法や使用期間は?

プレミアム付商品券の購入には、住民税非課税となる方の場合、事前に申請が必要となります(多くの市区町村では対象の方へ住民税非課税の通知とともに申請書を個別に郵送。届かない場合は、市区町村までご確認を)。申請期間は2019年11月頃までとされていますが、住んでいる市区町村によって異なるので、確認してみてください。
なお、子育て世帯については申請は不要です。そして、9月頃からプレミアム付商品券を購入することができる購入引換券が自宅に届きます。

◆ 購入するために必要なもの
商品券の購入は、「購入引換券」「購入のための代金」「本人確認書類」を用意し、市区町村の指定する窓口で行います。
一度に2.5万円の限度額までまとめて購入することもできますが、5,000円単位で分割購入することもできます。
購入可能期間は、2019年10月から2020年2月頃までになります。

◆ 使用期間は2020年3月31日まで
購入した商品券には、使用可能期間があるので注意が必要です。使用可能期間は、消費税引上げの10月1日から2020年3月31日までの最大6カ月。使用可能期間は市区町村が定めるので、お住まいの市区町村に確認しておきましょう。

3. 使用時の注意点やムダにしないお得な使い方

商品券1枚あたりの額面は、日常の買い物で使いやすくなるために小口になっていますが、お釣りが出ないので、必ず商品価格に近い金額で使用し、不足分は現金を組み合わせましょう。なお、商品券購入後に市区町村をまたいで引っ越しをした場合、転居前の市区町村で購入した商品券は転居後の市区町村では使えないので、注意が必要です。
また、前述の通り、商品券は、市区町村ごとに定められた使用可能期間にしか使えないため、使い残しのないようにしましょう。

ここでは、プレミアム付商品券の購入を決めている3人のママの使い途を紹介します。



「来年育休明け予定です。無事に受かれば1歳の娘は4月から保育園に入園するので、通園グッズを購入したいと思っています。なので、商品券を使うのは2月頃かな」
(I.Kさん/1歳の女の子のママ)

「子どもふたり分を購入すると、最大で5万円分、合計1万円も得するので、妄想が膨らみます。4万円分は食費に当て、残りの1万円で通勤用のシューズが欲しい!」
(R.Yさん/0歳の女の子と2歳の男の子のママ)

「限度額の2.5万円分購入予定です。商品券は日用品や食費に当てますが、使ったつもりで現金2.5万円を貯金します。この2.5万円は、来年、家族で温泉旅行に行くので、そのときの足しにしようと思っています」
(S.Yさん/1歳と6歳の女の子のママ)



使用可能期間が設けられていたり、お釣りが出なかったりと、使い方には注意が必要なプレミアム付商品券ですが、25%もお得になるとあっては、無視できないですよね。
購入対象となる方は、購入期間や使用可能な店舗などについて、お住まいの自治体の情報をチェックしてみてください。