mineco

小学生のママ、時々ライターのお仕事も。都内から少し自然の多い郊外に引っ越したのを機に、趣味のドライフラワーと布の小物作りでマルシェにも参加。美味しいフルーツとお茶をご褒美に子育て奮闘中!

2020.01.07

わたしの出産体験談「フリースタイル分娩」

Diary

こんにちは!minecoです。
5歳になった息子と主人と3人家族のわが家ですが、今回は今から約5年前の出産の話を書いてみたいと思います。


地方から東京都内に出てきて、はや18年ほど。
妊娠、出産を考えた時に一番迷ったのが、「どこで産むか問題」でした。

妊娠のために早期退職させていただいたこともあり、仕事に関してはあまり悩むことはなかったのですが、地元で里帰り出産をするか、都内の産院で産むか、その2択で非常に悩みました。

当時、お互いの仕事や、自分たちの趣味の世界などだけで完結していたわたしたち夫婦。そこから、出産、そして、子どもと暮らすというイメージがまだわきにくいのも正直なところ。そんな状態だったわたしとしては、頼る人が近くにいたほうが何かと安心だなと思っていました。

結局、主人の「初めてのお産だから、産んだ後のことも考えて里帰りがいいのでは」という意見が決め手に。
出産予定日の約1ヶ月前、臨月間近の大きなお腹で飛行機に乗り、里帰りさせてもらうことになりました。
(妊娠中の搭乗に関しては週数などルールが定められているので、事前に航空会社にしっかり確認しましたよ!)


さて、無事地元に里帰り。
すると、実家の最寄りの産院は、なんと「フリースタイル分娩」という形式で産む産院でした!

「どこで産むか問題」にさんざん悩んだわたしですが、「どうやって産むか問題」に関しては、意外とあっさり決断。
この方法に決めたのは、やはり実家から1番近かったレディースクリニックであったこと、そして、周りの評判も良かったという理由でした。

クリニックで説明を受けた際、「手術台で仰向けに固定されて生む方が、実は母体には負担がかかるんです」というような話を聞き、確かに動物などは四つん這いで産んでいるな~なんて思ったのを覚えています。
いきむ時はとてつもない力を使うので、出産時に体勢が自由に動かせるのは自然な形なのかな、と。ある意味、野生的なスタイルで産めるので、きっと赤ちゃんにも負担が少ないはずとも思い、あっさり決断に至ったわけです。
(今となれば、出産経験者のわたしの母親にとっては、受け入れるのが結構ハードだった気も。笑)


このクリニックが特に安心だったのが、医師が常駐していて、必要に応じて陣痛促進剤や、もしもの時の対応も可能であるということ。自宅出産や助産院で産むよりも、わたしにとっては安心できる方法でした。


分娩室となる和室には、いわゆる術台は見当たらず、その代わり大きめのビーズクッションが一つ。なんてシンプルなのでしょう…!!
そこで、自分の好きな体勢で陣痛を過ごし、自由なポーズで心おきなく出産してくださいとのこと。

いわゆるドラマなどで見る出産シーンとは全く異なる雰囲気だったので、多少のとまどいもありました。しかし、「その和室を自分の好きに使ってくださいね」の言葉に、色々なことを想定して楽しく出産準備を進めていました。
たとえば、好きな音楽を流すためのオーディオを揃えたり、好きな香りのアロマオイルを揃えたり…。
あとはその日を待つだけね♡


しかーーし!!!
予定日前にやってきた突然の陣痛。
タクシーに乗り込み、バタバタと産院へ。
母親や、ちょうど実家に来てくれていた主人にも付き添ってもらったはずですが、そこからは正直、記憶があいまいです(笑)

ビーズクッションにしがみつき、うつ伏せになったり、仰向けになったり、水を飲んだり、七転八倒。
この痛みから逃げ出したいけれど、逃げることもできない!というやり場のない苦しみに耐えること約10時間。

音楽を聴いたり、好きな香りに癒されたりなどとイメージしていた優雅な出産とは程遠い~!!


助産婦さんの励ましのお陰で、なんとかその夜を乗り越え、無事、生まれたわが子との面会を果たしました。


自然分娩」と書かれた母子手帳。
文字通り、わたしの初めての出産は、いたって自然な形の分娩となりました。


痛みを伴ったほうが、愛着がわくという考えもあります。
その痛みも、生んだ後は次第に薄れると聞いていましたが、わたしの場合、5年経っても意外に薄れていない…むしろまだリアル…(笑)。

というわけで、もし今世か来世でまた出産を経験するようなことがあれば、「フリースタイル分娩」にこだわらず、迷わず「無痛分娩」で産みたいと思っているminecoなのでした。笑


出産方法は人それぞれ。
その時その時の自分に合ったスタイルで、出産方法も選びたいものですね。