2020.09.07

【第6回 出産編 2】こんなはずでは…満身創痍の入院生活

Column

術後の痛みは想像以上でした。
産後4日目くらいまで包丁でおなかを刺されているんじゃないかと思うような痛みが続きました。
トイレに行こうにも激痛なので、廊下の手すりをつかんでそろり、そろりと移動するような状態です。
5日目から徐々に痛みがひいていきました。

また、何とか母乳を飲んでもらおうと授乳にトライしていましたが、やはり赤ちゃんがどうしても乳首を吸ってくれません。
4人の大部屋だったのですが、同室のママさんたちは皆順調に授乳している様子。
それが分かり、劣等感や焦りのようなものを感じてしまっていました。

そんな中、遠方から義両親がお見舞いに来てくれました。
義母の第一声は「お乳出てる〜?」という言葉。
そのときの私にはぐさっときて、
「うーんそうですね〜」と曖昧に答えて流すしかできず…。
「お餅は母乳を作るからね〜」と伊勢名物の赤福を持ってきてくれ、複雑な気持ちで受け取りました。

実母も義母も母乳で育児をしていたというのもあり、何だか母乳が出ないことが情けないような恥ずかしいような気がしていました。
今考えれば、気にしすぎだったと思います。
義母に悪気はないですし、母乳じゃないとダメとか言う人でもないし、母乳でないんですよ〜(泣)って普通に話せばよかったのですが、この時は気持ちの余裕がなく視野が狭くなっていました…。

こんな感じで入院中は痛みや授乳、夫と実家のトラブルでメンタルが下降気味になってしまい、想像していた幸せな入院生活とは程遠かったです。
ただ、息子は本当にほんとうに可愛くて、辛い気持ちを和らげてくれていました。

そんなこんなでしたが、術後の経過も順調ということで、1週間ほどで退院。
次回は実家での里帰り生活について書きたいと思います!

まりめ

イラストレーター

雑誌、書籍の挿絵やグッズなどのイラストレーションを手がける。食べ物や人物など、女の子の「カワイイ」の感性に響くイラストをときめきながら描く。mamaco withのイラストレーションも担当。