2020.10.09

大変だけど、よろこびも2倍! 双子育児あるあるエピソード

Column

今や、保育園や小学校に一組は双子ちゃんのいる時代。おそろいの服を着て、ふたり仲良く遊ぶ姿を見ると微笑ましく思いますよね。
一方で、ひとりでも大変な赤ちゃん期を、どうやって乗り越えたのだろう……という思いも。そこで、双子育児の苦労、そしてよろこびや気づきまで、ツインズママ3組に語ってもらいました。

大変さは想像以上!? 双子育児“苦労あるある”

まずは、双子育児ならではの苦労話を聞きました。お三方とも、大変な時期は、生後一年くらいの間に集中していたそうです。

●毎月かわるがわる家族が病気に
「インフルエンザ、ノロ、ロタ、手足口病…よく聞く感染症は、ひと通り経験しました。双子のひとりが罹ると、少し遅れてもうひとりが罹り、ふたりとも元気になった頃、夫か私のどちらかが感染。ひどいときは夫婦そろってダウンし、遠方で暮らす実家の母に来てもらったことは一度や二度ではありません。
毎月何かしらの病気に罹る…という時期が半年くらい続き、心が折れそうでした。職場復帰も不安で、一時は仕事を辞めようかと思ったほど。1歳を過ぎれば強くなるという小児科の先生の言葉を信じ、何とか乗り切りましたが、今思い出しても泣きたくなるくらいつらかったです」
(小学4年生の男の子の双子と4歳の男の子のママ)

●途方に暮れた夜中の授乳
「寝相シンクロにうんちやお昼寝から覚めるタイミングが同じというのは微笑ましい“双子あるある”で、わが家の双子たちもまさにそうだったのですが、夜中の授乳のタイミングだけは見事にずれていて、つらかったです。ひとりに授乳した30分とか1時間後に、もうひとりが泣くんです。寝ついた頃に起こされるのもキツかったけれど、もうひとりも起きてしまって、ふたりで大泣きという最悪のパターンに発展すると、途方に暮れました。
隣でスヤスヤ眠る夫をたたき起こし(笑)、後から泣いた子には、搾乳しておいた母乳を哺乳瓶であげてもらったりしていましたね。生後3カ月くらいで落ち着きましたが、常に寝不足で、昼間は朦朧としていました」
(4歳の女の子の双子のママ)

●貯金ゼロからスタートした2倍の出費
「双子を出産したのは、結婚2年目の26歳のとき。恥ずかしながら貯金はなく、ベビー服にミルク代、オムツ代まで、すべて2倍かかることに悩まされました。産後1年は節約の日々で、お金のかかるレジャーや旅行もおあずけ。もともと夫婦そろって旅行が趣味だったので、それもつらかったです。今はふたり同時にかかる教育費のために、やっぱり節約中です(笑)」
(小学2年生の女の子と男の子の双子のママ)

よろこびは苦労を超える! 双子で本当によかった!!

続いて、「ツインズママで心からよかった!」と思った経験について聞きました。大変さも忘れてしまう、ほっこりエピソードです♪

●おたがいのことが心底大好き!
「私には2歳違いの妹がいて、いつもケンカばっかり。泣かせたり泣かされたりの日々だったので、きょうだいなんてそんなものだと思っていました。ところが、わが家の双子はこれまで一度もケンカしたことがないんです。
普通ならモメそうなシーンでも、必ずどちらかがゆずって事なきを得るのが常。一緒にいるのがとにかくうれしくて、心底慕い合っているのが伝わってきます。
大人になってからもきっと、おたがいに一番の理解者であり、相談相手となって、ふたりでさまざまな困難も乗り越えていってほしいと思っています」
(小学4年生の男の子の双子と4歳の男の子のママ)

●一緒に遊び、面倒を見合う関係
「2歳を過ぎた頃からふたりで遊んでくれるようになり、手がかからなくなりました。
また、ひとりがトイレに行きたいというともうひとりがついて行ってあげたり、ひとりがグズって泣くと、もうひとりが『どうしたの〜?』と声をかけて機嫌をとったりと、面倒を見合ってくれるので、母さんの出番なし(笑)。おたがいを思いやりながら、すくすく育ってくれていることに感謝です」
(4歳の女の子の双子のママ)

●おたがいの存在が安心材料に
「男女の双子なので、そこまでべったりというわけではないのですが、おたがいの存在が安心材料になっていて、心の安定につながっているようです。初めての場所でも物怖じしませんし、保育園や学校でも自分らしくありながら、いつもいきいきと楽しんでいて、お友だちもいっぱい。担任の先生からは、“ふたりとも自己肯定感が高くて、いつも幸せそう”と言われたときは、改めて双子でよかったなぁと感じました」
(小学2年生の女の子と男の子の双子のママ)

双子育児が教えてくれたこと

最後に、双子育児を通しての気づきについて聞いてみました。

●相手を思いやる心
「お皿にひとつだけ残った唐揚げをゆずり合うということは日常茶飯事。いただいたおやつがあるからと出してあげれば、必ずふたり分あるかどうか聞き、どちらかが落ち込んでいれば、元気づけようと笑わせる息子たち。おたがいを思いやる姿を見て、私はもっと夫にやさしくしないとなぁと反省する日々です」
(小学4年生の男の子の双子と4歳の男の子のママ)

●周囲に助けてもらうこと
「出産前までは何でも自分でやらないと気がすまないタイプ。それが災いし、仕事を抱え込んで体を壊した時期もありました。乳児期の双子育児は、ひとりではとても無理。そこで、夫をはじめ、両親、義父母、きょうだい、ママ友…本当にいろいろな人の力を借り、助けてもらいました。
素直に助けてと言い、そのことに感謝すること。そして誰かが困ったときには、自分も手を差し伸べること。双子育児はその大切さを教えてくれました」
(4歳の女の子の双子のママ)

●お金の貯め方・使い方
「またしてもお金の話で恐縮ですが(※双子育児“苦労あるある”参照)、双子が生まれたことで節約することの大切さや貯金の仕方(財形など先取り貯金)について学ぶことができました。双子が生まれなかったら、我が家は今も貯金ゼロだったかも!」
(小学2年生の女の子と男の子の双子のママ)



苦労もあるけれど、よろこびも楽しさもいっぱいの双子育児。ツインズママたちが口々に言っていたのは、「乳児期を過ぎればかなりラク!」「とにかく周りの助けを借りて!」という言葉です。
これから双子ちゃんを育てるママや、今まさに双子育児に奮闘中のママに、このメッセージが届きますように!