2022.04.22

先輩ユーザーに聞く、ファミサポってどんなことをお願いできるの?

Column

新生活が始まり、毎日てんやわんやというご家庭も少なくないのでは? 特に、わが子の入園や入学で暮らしが大きく変わり、毎日ヘトヘト……というママやパパも。そんな家庭を支えてくれるのがファミリー・サポート・センター事業、通称「ファミサポ」です。
ここでは、「ファミサポって、いつから利用できるの?」「どんなことをお願いできるの?」など、素朴な疑問を解決! 先輩ママたちのリアルな声満載でお届けします。

ファミサポってどんな制度?

ファミリー・サポート・センター事業(以下、ファミサポ)は、行政が行う子育て支援の取り組みで、地域において子育てのサポートを受けたい人と援助協力が可能な人が会員となり、支え合う活動のこと。 事前登録が必要です。
今回、アンケートにお答えいただいたママたちの暮らす東京・世田谷区の場合、利用できる人は区内在住で生後43日目以降から小学校6年生の子どもの保護者。利用料金は1時間800円で、利用時間は原則として午前7時から午後9時。利用会員登録するには、専用サイトでの登録手続きが必要になります。

<先輩ママの声>

「世田谷区は子どもの月齢が生後43日目以降から利用できますが、自治体によってバラつきがあるみたい。産後うつは、産後3カ月以内に発症することが多いといわれているので、生後43日目以降から助けを借りられることは大きいと思う」(N.Yさん/小4の女の子のママ)

どうやってお願いするの?

自治体によって細かな流れは異なりますが、会員登録後、具体的な利用が決まったら地域の社協事務所やファミリー・サポート・センターに連絡し、活動条件の合う援助会員をマッチングしてもらいます。援助会員を紹介されたら、援助会員と利用内容について打ち合わせを行います。事前打ち合わせで両者の合意ができたら、具体的なスケジュールを決め、実際の利用となります。

<先輩ママの声>

「学童のお迎えの時間に間に合わないため、長男の小学校入学のタイミングでファミサポさんにお願いしました。ご紹介いただいたファミサポさんが、同じ学童へのお迎えを何年もされている方だったので、初めての面談で即決しました」(R.Iさん/小3と小6の男の子のママ)

どんなお願いをしていいの?

ファミサポでお願いできる主な援助内容は、以下の通りです。

● 保育施設・学校・学童保育・習い事への送迎、その前後の子どものあずかり
● 保育施設や学校の時間外の保育
● 保護者のリフレッシュや社会参加、冠婚葬祭などの際のあずかり
● 保護者や家族のケガや病気時のあずかり
● 病児や病後児のあずかり(一部地域のみ)

<先輩ママの声>

産後育児とママの体の回復の大きな助けに
「コロナ禍で出産した友人は里帰りできず、忙しい夫や遠方の両家の両親のサポートを受けられなかったため、妊娠中からファミサポに登録。産後2カ月頃から週2回3時間、ファミサポさんに赤ちゃんのあずかりをお願いし、その間は自身の体のメンテナンスの時間に充てていました。おかげでリフレッシュできたし、体の回復も早かったと喜んでいました」(T.Mさん/5歳と小2と小6の男の子のママ)

保育園と学童のハシゴをしてもらった
「昨年育休からフルタイムで職場復帰。私の帰宅は、どんなに早くても19時半。夫はもっと遅い……。長男の学童のお迎えにも、長女の保育園のお迎えにも間に合わないので、復帰に合わせて利用スタート。保育園と学童をハシゴしてもらい、私が帰宅するまで自宅でみてもらっています。おかげで安心して働けています」(A.Oさん/1歳の女の子と小学2年生の男の子のママ)

習い事の送迎をお願い
「息子が小学校入学とともに学童に入ったものの、すぐに嫌になり、学童をやめることに。しばらくはひとりで留守番させていたのですが、ゲームやYouTube漬けに。そこで、週3は送迎付きの英語学童へ、週2はファミサポさんに送迎をお願いして、プールと柔道に通いました。おかげで放課後は充実。ファミサポさんにも懐いて楽しくやっていたのですが、コロナで在宅になってからは、ファミサポさんの利用を停止。息子はとてもさみしがっていました」(T.Yさん/小学生4年生の男の子のママ)

第三子出産後の上の子たちとの時間づくりのために
「年子の息子たちがそれぞれ3歳と4歳の時に娘を出産しました。まだまだ甘えたい盛り、そして暴れたい盛り(笑)の息子たちをずっと家に置いておくのは困難。ところが夫は土日休みの仕事ではありません。
そこで、土曜日の午前中3時間、ファミサポさんに自宅で赤ちゃんのお世話をしてもらい、その間に私が息子たちを公園に連れて行っていました。息子たちにとっては思いきり走り回れるだけでなく、ママと過ごせる時間。私も外の空気を吸ってリフレッシュできて、互いにいい時間になったなぁと感じています」(C.Aさん/小学1年生の女の子と小学生4年生、小学5年生の男の子のママ)

勉強も教えてもらえて助かった
「息子が1、2年生の時にお世話になっていたファミサポさんは、なんと元小学校の先生。定年されて、提供会員になられた方でした。学童の後、私が帰宅するまでの1時間をファミサポさんのお宅で過ごしていたのですが、その時間に宿題を見ていただいたり、授業の予習をしてくださったりして、とても助かりました。ご夫婦でとても温かく息子を見守ってくださり、本当にありがたかったです。ファミサポ利用がなくなった今も、年賀状のやりとりは続いています」(K.Sさん/小学3年生の女の子と小学6年生の男の子のママ)



学童や保育園の送り迎えのみならず、ママのリフレッシュのためにも利用できるファミリー・サポート・センター事業。実際に利用したママたちに聞くと、「民間のベビーシッターよりも安いのがうれしい」「地域の方が見てくださる温かさと安心感がある」といったメリットを挙げてくれました。
また、ファミサポさんとうまくいくポイントは、「面接で要望を具体的に伝えること」「感謝の気持ちを忘れないこと」という声が多くあがりました。
ファミサポさんが気になった方は、まず、お住まいの自治体のファミリー・サポート・センター事業について調べてみましょう。