mamaco編集部イチオシコスメ|1本でスキンケア完了!?〈…
● ビューティ
5冊だけの本屋という女性向け選書サービスを行っておりますミホコです。
「寝る前に読んでもらう絵本のストーリーの終わりがあたたかいものだったら、子どもたちは一日をとっても幸福に感じるでしょう。そして心地よい眠りにつけるはずです」
これはミッフィーの生みの親でもあるディック・ブルーナさんの言葉です。毎日、大人も子どももいろいろあります。どんな一日でも、夜眠る前に心温まる絵本をゆっくりゆっくりと読んでいると、一日の緊張の糸がほどけて自然とリラックスしてきます。彼の言葉にあるように、それが幸福や心地よい眠りに繋がるのだと思います。この連載では、眠りにつく前にぴったりな心温まる絵本とそれにつながる5冊をご紹介します。
7月、そろそろ「夏休みは何をしようかな?どこへ行こうかな?」と夏休みの計画を立てはじめる方も多いと思います。
たのしみな予定があると、夏休みがより一層待ち遠しくなります。今日、欲しいものは何でもすぐに手に入り、「待つ」ことが少なくなりました。
でも、たのしみを「待つ」時間は、思いを募らせる時間。記憶に残る特別な夏休みにしてくれます。
そこで、今回は夏休みをたのしみに待つ絵本を選びました。
クリスマス絵本『さむがりやのサンタ』の続編『サンタのなつやすみ』は、サンタの夏休みを描いたユニークな絵本。
クリスマスに大忙しのサンタは、夏が近づきなつやすみの計画を立てはじめます。
フランスでキャンプをすることにしたサンタは、フランス語を勉強しながら、そりをキャンピングカーに改造しいざ出発。フランスファッションに身を包み、フランス料理を堪能。なつやすみを終えて帰ってきて日常に戻るまでを描いています。
夏休みの計画を立てはじめる今こそ読みたい一冊です。
夏休み、子どもと一緒に初めて海に行くときに読みたい『うさこちゃんとうみ』。
貝拾いのバケツを持って海に行くうさこちゃん。海についたうさこちゃんは、ひとりで水着に着替えておとうさんを驚かせます。それから大きな砂山をつくったり、貝拾いをしたり、海にはいって遊びます。
帰り道、遊びつかれたうさこちゃんがぐっすりと眠ってしまう姿は子どもの姿と重なり愛らしい一冊。
しかけ絵本は、子どもが破いたり壊したりしてしまうのではと思うと買うのにも勇気がいります。
でもせっかくの夏休み、海がテーマの繊細でカラフルなしかけ絵本で贅沢な絵本時間を過ごしませんか。
『オセアノ号、海へ!』は、ページをめくると垂直に海面が広がり、上部は海の上の様子が、下部には海の中の世界が広がります。
海上に浮かぶたくさんの船の下で海中を泳ぐたくさんの魚。海上は嵐でうねる波、でも海の中は静かでサメが泳いでいる。
物語としかけ自体を楽しめる年齢は限られていますが、赤ちゃんや幼児でもママがページをめくるたびに広がるカラフルでダイナミックなしかけを見て高揚感に包まれるはず。長く大切に持っておきたい絵本です。
仕事に家事に育児にと怒涛の夏休みがやってくると、ママは自分の時間が全く取れない日もあると思います。
そこで今回は日記エッセイを2冊選びました。どちらも自由に好きなところを好きなだけ読むことができて、束の間の息抜きにぴったりです。
「暮らしのおへそ」編集ディレクター・一田憲子さんの日記エッセイ『明るい方へ舵を切る練習』は、無理なく、心地よく暮らすために丁寧に自分と向き合った一年間を綴っています。
忙しい日常の中で、「今日一日何をしていたんだろう?」「自分がやりたいことってなんだったかな?」と思う時があります。
作中、「『時間』と『やらなければいけない量』と『気持ち』のバランスをとるのは難しい」とあり、忙しくてやりたいこともできず、自分のことすらわからなくなったときに、自分一人だけの時間を持つことの大切さに気づかされます。
『家族カレンダー』は、笑ったり怒ったり泣いたりしながらも、支え合って過ごした家族の5年間に渡る記録です。
生活と育児と自分の夢とのバランスに悩んだ著者。自分と、家族と、徹底的に向き合った日々が感情むき出しで綴られています。
小学校に上がった長女と生まれたばかりの長男を抱えて迎えた夏休み。起きて3秒後には今日何する日?と長女に聞かれ、朝から夕方まで遊び、自分のことが何もできないと夫に嘆く著者の姿に、共感するママも多いのではないでしょうか。
家族みんなで楽しむ旅行、子どもは普段ダメと言われていることを思いっきりやる、親は自分一人だけの時間を持つ日など、子どもと親のそれぞれが夏休みに本当にやりたいことを話し合い、計画を立てるワクワク、待つドキドキを家族みんなで味わうきっかけになれば嬉しいです。
それでは、今夜もすてきな絵本時間をお過ごしください。