かわいいから子どもがすすんで使ってくれる! 子どもの暑さ対…
● ファッション
夫、6歳の息子、4歳・2歳の娘たちと暮らす、渋谷に住む30代ママ。メガバンク→経済メディア→フリーの文筆家。たまに翻訳も。癒やしと家事育児が楽になるツールやサービスを全力で探し続ける日々。趣味はサウナ。
子どもを産んでから、どんどん「私ってダメだな」と思うようになっていった。この負の感情は、子どもの人数が増えるにつれて(長男の産後、二年毎に長女・次女が誕生)、倍々ゲームのように増殖していった。
とりわけそう思うのは、子どもたちを怒ってしまった後だ。今朝だけでもオレンジジュースをソファにこぼす長女、次女の片方のおさげをバッサリと断髪する長男、と数々の問題シーンが脳内に蘇る。そのとき私は、瞬間湯沸かし器のようにカッとなって、大きい声をあげてしまった。一日中、その怒りが続くわけではない。子どもたちを小学校と保育園に送り届け、午後に友人とコーヒーを飲む頃には、笑い話になっている。些細な出来事のはずなのだ。それなのに、その時は怒ってしまうのである。
GABA入りの食品、カフェイン、CBDオイル、ラベンダーのアロマ、自律神経マッサージなど、怒らないためにいろいろなものを試した。しかし、どれも対処療法でしかなく、湯沸かし器の水を減らしたにすぎない。本当に怒らなくなるためには、コンセントを抜かなくてはならないのだ。
そこで、どんなときに怒ってしまうかを、自分なりに分析してみた。おそらく私は人よりも怒る回数が多いので、ケースは簡単に集まった(とほほ)。
1.仕事:今日明日に締め切りが迫っている。手つかずの仕事がある。
2.人間関係:夫に対してイライラしている。知人や他人に嫌なことをされた。
3.生理的欲求:空腹。眠い。身体のどこかが痛い。
……あれ。子ども、関係ないじゃん。と気づく。全力で謝らなくてはならないが、もはやどうしようもない。行動で示すしかないと思い、この3つを以下のように対応してみることにした。
・仕事
締め切り→本来の締め切りの三日前に設定する。忙しそうな週は前週に設定。
・人間関係
夫→イライラしてしまったら、その場を離れる。
嫌なことをしてきた知人→共通の友人に相談する。(友人も同じ目に遭っていることも)
嫌なことをしてきた他人→愚痴日記に書く。ひどい場合はクレームを入れる。
・生理的欲求
空腹→好物でなくても、何かしらでお腹はとりあえず満たしておく。
睡眠→夜にダラダラ携帯を見ない。携帯の「おやすみ時間モード」を設定する。
体調→最優先にする。不調を感じたら無理せず休む。
本当にちょっとしたことばかりじゃないか、と思う人もいるだろう。しかし何事もスモールステップが重要なのだ。小さな段差じゃないと、毎日登れない。体力をつけているうちに、きっと変わってくる。そうしたら違った景色が見えてくるはずだ。
祖母に「ママのどこが好き?」と聞かれた長男は、「ぜんぶ」と答えたという。憤死したと伝えられている、中世のローマ教皇ボニファティウス8世のようになりそうな毎日を送っている、こんなママにも関わらず(笑)。
ダメなところも含めて好きになってくれる子ども、最高じゃないですか?そう、このままでいいや。そう言い聞かせて、キャラメルポップコーンで自分を甘やかしながら、今日も頑張っている私です。
“はたらく” でつながるコミュニティ tannely
ママを “はたらく” でつなぐtannely(タネリー)は、地域のつながりを “はたらく” で育むコミュニティ。”はたらく”を通じて、ママと社会がつながるタネをまく。子育て世代が、地域に貢献する機会をつくる。ママのため、街のため、社会のために必要なコミュニティとなる。それが私たちの使命です。
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