2018.11.16

先輩ママに聞く!赤ちゃんとの電車移動のコツ

Column

産後の1ヵ月健診で問題がなければ、赤ちゃんと少しずつお出かけができるようになります。最初は近くの公園や児童館からスタートし、2ヵ月後くらいからは電車に乗って産院が一緒だった仲間で集まったり、ママ友とランチをしたりと、行動範囲を広げていく方も多いのではないでしょうか。ところが、初めての赤ちゃんと一緒の電車移動は、「途中で泣いたらどうしよう」「ベビーカーって使えるの?」など、不安や疑問がいっぱい。そこで、先輩ママたちの電車移動の注意点やコツを紹介します。

1.電車に乗る前の準備

電車に乗ってから慌てないためにも、持ち物をはじめ、準備は入念に行いたいもの。先輩ママたちはどのようなことに気をつけているのでしょうか。

◆お昼寝の時間に合わせて電車に乗る
「移動中がお昼寝の時間となるようにスケジュールを組むようにしています。娘のお昼寝の時間は10時半頃なので、その時間に電車に乗れば、爆睡。おかげでいつも、ゆったりとした気持ちで電車に乗ることができました」(S.Yさん/2歳の女の子のママ)
◆自宅を出る直前まで授乳する
「電車の中でお腹がすくと困るので、家を出るギリギリの時間までたっぷり授乳していました。長距離移動の場合は、念のため哺乳瓶に搾乳した母乳を入れて持ち歩いておくと、安心でしたね」(R.Tさん/4歳と7歳の男の子のママ)
◆必要なものを取り出せる工夫をする
「出先で“あれがない”と慌てるのがイヤなので、交通ICカードやスマホはサッと取り出せるよう、服のポケットに。また、娘がグズったとき用のおもちゃはバッグの持ち手に付けるなど、使いたいときにすぐ手に取れる場所に収納していました」(T.Oさん/3歳の女の子のママ)
◆赤ちゃん連れの乗り換え案内でシミュレーションする
「やさしい乗り換え経路と一緒にエレベーターや多目的トイレなど、赤ちゃん連れの移動に欠かせない施設情報を表示してくれる『駅すぱあと for Pigeon.info』というサービスを利用。出かける前にシミュレーションすることで、ズムーズに電車移動ができます」(M.Tさん/1歳の女の子のママ)

事前準備をしっかりすれば、安心なうえに、自信につながります。また、多くのママは出かける1時間半前くらいから準備を始めると話していました。時間にゆとりを持って臨むことも、赤ちゃんとの電車移動の大事なポイントのようです。

2.電車に乗ってからの注意点

続いて、いざ電車に乗車したときに注意すべきポイントを先輩ママたちに聞きました。

◆混雑時はベビーカーをたたむ
「子どものためにも、ほかの乗客の方のためにも、そもそもラッシュの時間帯は避けるようにしていますが、ラッシュ時ではなくても混雑しているときは、必ずベビーカーをたたみ、抱っこ紐で乗車するようにしています。乗車時に慌てないためにも、抱っこ紐で乗車し、空いていたらベビーカーに乗せるという方法がラクなのでおすすめです」(M.Tさん/1歳の女の子のママ)
◆泣きやまない場合は途中下車する
「もしグズってしまい、泣きやまない場合は次の駅で降りるようにしていました。泣きやまないことに焦ると、その気持ちが息子にも伝わるのか、余計にひどくなることも……。一度外に出ると落ち着く場合が多いですね。そのため、やはり時間には余裕を持って行動することが大事だと感じます」(K.Uさん/2歳の男の子のママ)
◆声かけをする
「グズってしまう理由のひとつに、電車の中といういつもと違う環境の中で不安になる赤ちゃんが多いと聞きました。そこで、電車移動のときは耳元でやさしく声かけをするようにしています。外の景色を見せながら、『今、青い車が通ったねー』などと話しかけています」(M.Tさん/1歳の女の子のママ)

電車やバスなどの公共交通機関は、さまざまな世代の多種多様な人びとが利用しています。まずはしっかりとマナーを守り、万が一グズったときには途中下車をするなど臨機応変に対応すれば、周囲の方もママも嫌な思いをしたり、トラブルになったりする心配は、減ることでしょう。

3.電車移動のとき、持っていてよかったグッズ

最後に、いざというときにあってよかったおたすけグッズについて聞きました。

◆音の鳴らないおもちゃ
「荷物が増えるのであまりおもちゃは持って出かけなかったのですが、たまたまその日は布製の絵本を持参。車内でグズりかけたとき、差し出したら絵本に関心が向き、事なきを得ました。音が鳴らないものだったので、車内でも存分に楽しめたのがよかったです」(S.Yさん/2歳の女の子のママ)
◆抱っこ紐
「基本的にはベビーカー移動ですが、混雑時やグズったときのために、折りたたんでバッグに入れていました。ベビーカーの中でグズっても、抱っこをすれば落ち着くので、電車移動の必需品でしたね」(T.Oさん/3歳の女の子のママ)
◆除菌ウェットティッシュ
「電車の中がめずらしいのか、つり革や手すりを触りまくる長男。しかもその手を口に入れるので、除菌タイプのウェットティッシュを持参していてよかったです」(K.Uさん/2歳の男の子のママ)
◆本人が写っている画像のフォルダ
「息子は自分が写っている写真を見るとご機嫌になるので、“動物園”“じぃじとばぁばの家”などテーマを決めて、スマホに4〜5つほど息子の画像フォルダを準備しています。もしグズったときは画像を見せればOK。動画のように音がなくても楽しめるので、おすすめです」(K.Kさん/1歳の男の子のママ)

あれこれ持って行くのは大変ですが、「ここぞ!」というときのおたすけグッズがあると、ママも安心ですよね。お子さんの好みや行動パターンを考慮しながら、おたすけグッズを選定してみましょう。


出産前はあれほど身近な乗り物だったのに、赤ちゃんが生まれた途端、電車に乗るハードルが高くなったママは少なくないでしょう。しかし、コツをつかめば赤ちゃんとの電車移動も怖くありません。先輩ママたちのお話から見えてきたのは、「時間のゆとり」「マナー」「おたすけグッズ」。この3点が、赤ちゃん連れの電車移動をラクにするポイントということでした。3つのポイントを押さえつつ、まずは15分ほどの乗車時間から、チャレンジしてみませんか。赤ちゃんと一緒の世界が、さらに広がることでしょう。