2025.12.22 NEW

子どもが寝たあとで…WINEな夜 |ママにおすすめ おうちでホットワイン

● フード

ヨーロッパの冬の街角では、湯気を立てるホットワインの香りが人々を誘います。
フランスでは「ヴァン・ショー」、ドイツやオーストリアでは「グリューワイン」と呼ばれ、寒い季節の楽しみとして親しまれてきました。スパイスの香りとほんのりとした甘みが、冷えた体と心をじんわりとほぐしてくれる——。
家でも気軽に楽しむなら、渋みのやわらかな赤を選ぶのがコツだそうです。おすすめの2本を、ソムリエの倉地八重さんに教えてもらいました。

冬の夜をやさしく包む、温めてもおいしい赤

寒い季節に恋しくなる、温めてもおいしい一本。ブラックベリーやプラムの果実香に、スミレのようなフローラルな余韻が漂います。シラー、グルナッシュ、ムールヴェドルが織りなす豊かな果実味とやわらかなタンニンは、ホットワインにもぴったり。
「渋みが穏やかで、スパイスを入れてもバランスが崩れにくい。シナモンやはちみつを少し加えると、寒い夜にはもってこいです」(倉地八重さん、以下同)

〈E.ギガル〉コート デュ ローヌ ルージュ(フランス・コート デュ ローヌ/赤/750ml)(税込)1,760円

フルーティーな余韻に、心まで温まるポルトガルワイン

ポルトガル南部の陽光を感じる、ふくよかでフルーティーな赤。カステランとアラゴネスという土着品種から生まれる、ベリーのように甘やかな香りとやさしいタンニンが魅力です。
「軽やかで渋みが少ないので、ホットワインにも相性抜群。少しジンジャーやシナモンを加えると、果実のまろやかさがより際立ちます。寒い夜にマグカップで楽しめば、穏やかなぬくもりとともにリラックスできる一杯に」

〈アデガ マイン〉ピンタ ネグラ ティント(ポルトガル/赤/750ml)(税込)1,760円




本格的なスパイスを揃えなくても、市販のスパイスパウダーや、ショウガやシナモン、はちみつを少し加えるだけで、やさしい香りとぬくもりが広がります。
温める方法は、材料をミルクパンに入れて温めてもいいですし、レンジ対応のグラスに入れたうえで電子レンジを使ってもOK(加熱しすぎに注意!)。おうちでも気軽に、自分だけのホットワインを楽しんでみてくださいね。
教えてくれた人

倉地八重さん

ソムリエ。〈THE WINE〉での担当はイタリア、ドイツ、オーストリアワインとスパークリングワイン全般。お気に入りのワイナリーはオーストリアの〈ミュラーグロースマン〉。

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