チーズおかき

2016年秋に娘を、2020年春に息子を出産。ダンスと音楽が大好きな、元出版社勤務の専業主婦です。ちょっとやそっとでは動じない肝っ玉母ちゃんを目指し、日々奮闘中。

2019.03.28

無痛分娩は主流?!ドイツの出産事情

Diary

こんにちは!
帰国して早くも2年が経ち、ドイツ語もほとんど忘れてしまったチーズおかきです。

出産時、すでにミドルサーティーに突入していた私。
子育て中の友人も多かったので、妊娠や出産のエピソードもたくさん聞いてはいたものの、ドイツでの妊娠・出産事情は驚きの連続でした。
今回は、ドイツの「出産事情」についてお話したいと思います。

①私、どこで産むの?まさかの分娩予約不可事件

ドイツは、妊婦の定期検診を受ける施設(産婦人科)と、分娩施設(病院)が分かれています。
妊婦健診は、通いやすい近所の産婦人科を受診し、分娩施設は別途予約をするというのが、ドイツの基本的なシステム。

しかし私の住んでいた地域は、ハイリスク妊婦以外、分娩施設の予約は不可。
いくつかの病院に問い合わせたものの、「陣痛が来てから病院に連絡してもらって、ベッドに空きがあれば入院可能です」という回答ばかり…。
結局、運良く希望の病院に入院することができましたが、「どこで産むことになるのか、ギリギリまでわからないなんて…」と、妊娠期間中ずっと不安な気持ちだったのを覚えています。

②予約不要!保険も適用される「無痛分娩」

そもそもドイツの無痛分娩は、日本の「完全(?)無痛分娩」とはちょっと違うかもしれません。
助産師から受けた説明によると、ドイツの無痛分娩は「陣痛によって緊張して開きにくくなった子宮口を、硬膜外麻酔(PDA)を打つことでリラックスさせ、お産の進みをスムーズにするのが目的」とのこと。
赤ちゃんが出てくる頃には麻酔が切れていることが多いそうで、いわゆる「和痛」のイメージに近いかと思います。
そして、無痛分娩を希望する場合は、陣痛中に「PDA希望です」とお願いすれば、その場ですぐに対応してもらえることがほとんど!

とはいえ、ドイツでも無痛分娩は“主流”というわけでもないのだそう。できるだけ自然分娩で頑張りたいママも多いのだとか。
ただ、日本ほどハードルの高いものではないですし、私の知り合いのドイツ在住の日本人ママは、全員「無痛分娩」を選択していましたよ!

もちろん私も無痛分娩希望でしたが…お産の進みが早すぎて、あっという間に子宮口全開になってしまい、PDAのタイミングを失うことに。残念ながら、無痛分娩は叶いませんでした。(私の陣痛エピソードはこちらhttps://www.tokyu-dept.co.jp/mamacowith/detail.html?id=293

③パパも一緒に頑張ろう!立ち会い出産

私は、比較的夫にすべてをさらけ出してしまうタイプの妻ではありますが(笑)、それでも夫が出産に立ち会うことには多少なりとも抵抗が。
しかし、ドイツでは夫の立ち会いが当たり前のようです。
むしろ、分娩室では夫も戦力の一人。我が夫も、助産師の指示の下、通訳や私への励ましの声掛け、いきみサポートなどなどを実践…。
そしてラストは”へその緒カット”!!
ちなみに、赤ちゃんが無事に誕生すると、最初のオムツ替えはパパのお仕事。オムツ替えコーナーは、常に新米パパでいっぱいでしたよ!

これらのほかにも、
・陣痛が来たら救急車を利用してOK(日本はダメですよね?)
・妊婦健診~分娩の費用(無痛分娩含む)が保険適用 ※保険の種類によります

などなど、日本との違いに驚くことがたくさんありました。特に、ドイツの妊娠出産システムの手厚さには感動しましたし、ありがたかったです。

産後の病院食の話や、入院中のスパルタ母乳指導、ヘバメ制度(助産師による訪問ケア)の話など、ドイツの産後事情についても機会があればお伝えしたいと思います!

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