2020.05.04

【第2回 妊娠中期編】義実家への帰省、妊娠中は見えていなかったこと

Column

こんにちは!今回は義実家への帰省についてです。
結婚当初から義実家への帰省はいつも憂鬱でした。ホテルと違って心が安まらない。
使い勝手もよくわからない(生理の時はナプキンの始末に困り、持って帰ったことも……)。
なぜせっかくの休日に、わざわざ気をつかう場所へ行かないといけないのか。
とにかく気が重くて仕方ありませんでした。

夫の実家では年末年始の恒例として、親戚が一堂に集まります。わたしは妊娠6カ月でしたが、当然のように帰省することになっていました。義実家は電車で2時間の距離です。

本音はできれば行きたくない!体調は良好だったのですが、妊娠を理由になんとか欠席できないかと考えていました(笑)。
大好物の、母の白味噌のお雑煮を食べられるのはお正月だけなのに!
夫婦それぞれ自分の実家に帰ればいいじゃん……そんなふうに思っていました。

結局は、12月中旬に夫の祖父の葬儀で親族が集合したため、この前会ったばかりだし妊婦さんだから、ということで夫のみ帰省することに。わたしは自分の実家に帰りました。
楽しみにしていた白味噌雑煮、食べられるのは最後かも……と味わって食べました(笑)。

こんな感じで妊娠中はイヤイヤ義実家へ帰省していたわたし。それなのに、子どもが生まれてから、すっかり義実家への帰省が楽しみになったんです!その変化には自分でもびっくり!

きっかけは、義両親が自分たちの息子である夫よりも、わたしを大事にしてくれているのがわかったから。
「まりめさんに迷惑かけちゃダメよ」「ちゃんと手伝ってる?」と夫にいつも言ってくれ、わたしを“嫁”ではなく“他家で大切に育てられたお嬢さん”として、“息子の妻”として迎えてくれていると気づいたんです。

わたしも最初は“嫁とはこうあるべき”と身構えすぎていたんですね。「率先してお手伝いして、マナーにも気をつけて……」とガチガチに構えていました。でも“息子の妻”として見てくれているということがわかってから、肩の力を抜くことができました。義両親の好意にとことん甘えてしまおうと決めたんです。

それまでは一番風呂をすすめられても「いえいえ、最後で大丈夫です」と遠慮していましたが、出産してからは「ありがとうございます!入ってきまーす!」という感じです。
そのほうが義両親も自然体でいられるらしく、会話も弾むようになったかな。

自分の実家でのびのび過ごす時間も大事ですが、縁あって家族になったのですから、新しい環境での楽しみ方を見つけていくのもいいかも、と思いました。

いま目指していることは、白味噌雑煮を母に習うこと。いつか息子が、わたしが作った白味噌雑煮を「母の味」として、その舌に刻んでくれたらいいなぁと思っています!

まりめ

イラストレーター

雑誌、書籍の挿絵やグッズなどのイラストレーションを手がける。食べ物や人物など、女の子の「カワイイ」の感性に響くイラストをときめきながら描く。mamaco withのイラストレーションも担当。