豆を手軽にとりたいと思ったら

2020年はプラントベース元年と言われました。
動物愛護、畜産に伴う環境汚染や穀物消費などが問題視される中、培養肉、代替肉、昆虫食の研究も盛んになり、商品を目にするようにもなりました。一方で、日本では古くから大豆の加工品が作られ、今も食べられています。こうした加工品をもっと活かしていければ、安全性を気にしたり、昆虫食にまつわる嫌悪感と戦ったりする必要もないわけです。

例えば高野豆腐。今の高野豆腐は事前に戻したり洗ったりする必要はなく、汁物にそのまま入れて調理することもできます。また、ひき肉料理に混ぜると違和感なく肉を減らせるような小さいサイズの商品をはじめ、形や大きさもさまざまなものが売られています。

煎り大豆もまた便利に使えます。節分の時にしか食べない方も多いかもしれませんが、おつまみコーナーなどに周年置いているスーパーもあります。煎り大豆も、事前に戻すことなく煮物や汁物に活かすことができます。ひじきの煮物にも、にんじんを入れるのと同じタイミングで投入すれば、茹で大豆のようにちゃんと柔らかくなります。

歴史のある加工品ではないですが、日本でも大豆ミートがだいぶ一般的になりました。臭みが気になって、私はあまり好きではなかったのですが、最近匂いを抑えた商品も出てきたことで、たまに使うようになりました。

先日、こうした乾物だけを使って、動物性食材一切なしで、カレー風味の春雨スープを作ってみたら、とっても美味しくできました。包丁、まな板も不要だから洗いものが少ない！これは乾物の魅力の一つです。ヒヨコ豆で作るカレーフレーク（市販）と緑豆春雨を使ったので、ここでもさらに豆強化！となりました。

6月は3日から18日まで「乾物カレーの日」というイベントを開催します。2013年から続けているもので、飲食店や料理教室で乾物カレーを販売するほか、ネット上でもご自身で作った乾物カレーの写真を規定のハッシュタグをつけて投稿すると協賛企業からの寄付になり、黄砂の発生源、内モンゴルの緑化に繋がります。
詳しくは https://www.kanbutsu-curryday.com/ をご覧ください。
このカレー風味のスープ春雨も、作っていただけたら嬉しいです。

#236 豆たっぷり！カレー風味スープ春雨

材料

[1人分]
A{大豆ミート(ひき肉タイプ) 10g、煎り大豆 10g、高野豆腐 (薄切りタイプ) 5g、切りこんぶ 1g、切り干し大根 5g、スライス干し椎茸 2g、水 350ml}
春雨 25g
ヒヨコ豆のカレーフレーク(普通のフレークタイプのカレーでも可) 大さじ１
塩 適量
香菜(嫌いな人は万能ネギなど) 少々

作り方

1. Aを鍋に入れて蓋をして火にかけ、沸騰したら煎り大豆が柔らかくなるまで5~6分弱火で加熱する。
2. 1に春雨を加えて、2〜3分、柔らかくなるまで煮たら、カレーフレークを加え溶かす。
3. 塩で味を調え、器に盛り、香菜を飾る。