ーすっかりおなじみではありますが、改めてブランドの紹介をお願いします。
鍵本さん:フランス語で「美しい」を意味する「BEL」と、「苦味」を意味する「AMER」を組み合わせて名付けられた、日本発のショコラブランドです。ショコラの特徴である「美しい苦味」を大切に、ショコラを通して皆さまに幸せや驚きをお届けすることを目指し、日本の四季に寄り添うショコラを職人の丁寧な手仕事で作っています。2003年10月創業なので、今年でちょうど20周年を迎えます。
ーでは早速、夏ギフトのおすすめ商品を教えてください!
鍵本さん:こちらの「ショコラ水羊羹&フルーツゼリー」です。
ーパッケージも爽やかで、中身も色鮮やかですね。〈ベルアメール〉というと「パレショコラ」のイメージが強いのですが…「ショコラ水羊羹」はいつ頃から扱っているんですか?
鍵本さん:10年ほど前から扱っています。夏になるとショコラを食べる機会が減ってしまうので、夏にもおいしくショコラを食べていただきたい、という思いで開発されました。
ー和菓子と融合させたのには何か理由が?
鍵本さん:それまでもショコラのムースなどは作っていたんですが、和の融合にもチャレンジしたいという思いもあって。そして、ツルツルとした喉ごしや口溶けのいいものとショコラを合わせたら、と考えて水羊羹に行き着いた感じですね。毎年楽しみにしていただいているお客様もいらっしゃるなど、いまでは夏の定番アイテムになりました。
ーショコラ水羊羹とフルーツゼリー、ともに3種類入っていますが、それぞれについてご紹介ください。
鍵本さん:ではまず「ショコラ水羊羹」から。「餡ビター」は最もベーシックなもので、ビターチョコレートとこしあんを合わせたほろ苦い味わいです。「ミルクチョコ和栗」は2層になっていて、上層は熊本産和栗が入ったゼリー、下層はミルクチョコレートとこしあんを合わせた水羊羹です。「抹茶あずきミルク」は、北海道産小豆が入った抹茶ゼリーとミルク風味のホワイトチョコレート羊羹と重ねた2層構造で、3種類の中では最も甘みが強いですね。
ー開発の過程で難しかったのはどんなところでしょうか。
鍵本さん:あんことチョコレートの配合ですね。チョコレートの味も残しつつ、あんこの味もしっかり感じられる配合を見つけることが一番苦労しました。
ーちなみに、味としては洋菓子寄りですか?それとも和菓子寄りですか?
鍵本さん:難しいですが…個人的には洋菓子寄りだと思っています。そこはやっぱりショコラブランドなので(笑)
ーなるほど(笑)。では「フルーツゼリー」の紹介もお願いします。
鍵本さん:向かって左から「ピーチ」「グレープ」「オレンジ」の3種類です。果汁入りゼリーの中に、果肉がゴロッと入っています。
鍵本さん:「フルーツゼリー」は昨年から登場した商品です。それまでは「ショコラ水羊羹」だけの詰合せでしたが、箱を開けたときの華やかさや爽やかさをプラスするために開発されました。
―見た目も涼やかですね!では、おすすめの食べ方も教えてください。
鍵本さん:よく冷やして、容器のままスプーンですくって食べるのが普通ですが、おもてなしなどで出すなら、逆さにしてお皿に出すのも素敵かと。中身と容器の間に軽くナイフなどを入れれば、するっと中身を出せると思います。「ショコラ水羊羹」はクリームなどを添えるのもおすすめですね。サイズも小さめなので、3つくらいペロッと食べられちゃいます(笑)
ー鍵本さんはデザイナーとして、〈ベルアメール〉の全商品のデザインを手掛けているそうですが、デザイナー目線でこだわったポイントはどこですか?
鍵本さん:ショコラブランドらしく、ショコラをイメージできるデザインにしたくて。いろいろと試した中で、ショコラに見えるような容器デザインにしました。透明のシールにして、中身がよく見えるようにしたのもポイントですね。「ショコラ水羊羹」を2層にしたのも、涼やかさに加えて見た目の楽しさを表現するためです。あまり水羊羹に馴染みのない若い方などにも、手に取っていただけるようなデザインを心がけました。
ーたしかに、容器の見た目にもショコラ感があります!こちらの商品はどんな方への贈り物に選んでいただきたいですか?
鍵本さん:幅広い年代の方にお楽しみいただきたいですね。「夏だから」という理由でチョコレートを敬遠されている方にも、こういう商品もあるんだということを知っていただければと思います。〈ベルアメール〉は創業が代官山で、都立大学や中目黒に出店していたこともあり、いまは自由が丘にも店舗があるので、東急沿線には馴染みが深いんです。そんなゆかりのある東急百貨店のお客様に、このギフトを選んでいただければうれしいです!