2021.05.17

[管理栄養士監修]赤ちゃんの脳が発達する!?「育脳」離乳食

● フード

今回は赤ちゃんの体の発達はもとより、脳の発達をサポートするメニューのご紹介です。
お魚は良質のたんぱく質や必須アミノ酸のほか、脳の発達によいといわれる n-3 系脂肪酸(オメガ3)を含んでいます(青魚に含まれていることはよく知られていますが、白身魚にも含まれています)。離乳期から積極的に取り入れて、お魚の味に慣れていきたいですね。
また、野菜スティックなどの「手づかみ食べ」を促すメニューも、赤ちゃんの五感を刺激してとても脳によい影響を与えるといわれています。
チーズやバターは塩分や油分が強いので使いすぎるのは禁物ですが、風味付けや塩味の代わりに少量使うのはOK。カミカミ期からは苦手な食材に和えて食べやすくするなど、上手に活用していきたいですね。

風味づけにちょっとだけバターを加えて
白身魚とトマトのリゾット

材料(作りやすい量)

真鯛、ひらめ、カレイなどの白身魚15g

トマト1/8個

ごはん40~45g

野菜スープまたは水150cc

バター小さじ1/3

青のり少々

作り方
  1. 白身魚はゆでて身をほぐしておく。
  2. トマトは皮をむき、みじん切りにする。
  3. 鍋にスープとごはんを入れて、ひと煮たちしたら 1. 2. とバターを加え、3分ほど弱火で煮る。
  4. 器に盛り、青のりをかける。
ポイント

白身魚はゆでてから身をほぐすと簡単に骨や皮が取り除けますよ。

チーズと豆乳のやさしい味のディップを野菜につけて楽しみましょう!
スティック野菜の豆乳チーズディップ

材料(作りやすい量)

ブロッコリー、にんじん、きゅうり、大根など30g

豆乳30㏄

片栗粉小さじ1/2

小さじ1/2

プロセスチーズ少々

作り方
  1. 野菜は皮をむき、3cmほどのスティック状に切り、それぞれ柔らかくなるまでゆでる。
  2. 小さな耐熱容器に片栗粉、水を入れて混ぜ、豆乳とチーズを加えてよく混ぜて600wの電子レンジで約20秒加熱する。いったん取り出してダマができないように軽く混ぜ、さらに20秒から30秒、吹きこぼれに注意しながら加熱する。
  3. 2. をよく混ぜてから冷まし、1. に添える。
ポイント

少量の豆乳でディップなどを作るときは電子レンジを使うと簡単。ダマにならないように途中で一度混ぜることだけ忘れずに!

とっても簡単!バナナでほんのりやさしい甘さに
バナナヨーグルト

材料(作りやすい量)

バナナ10gほど

ヨーグルト15g

作り方
  1. バナナは粗みじん切りにする。
  2. ヨーグルトと混ぜる。
ポイント

月齢に合わせてバナナの形状をちょっと大きめにしたりしながら、噛む食感を覚えていきましょう。

成長別:離乳食アレンジ参考例

ごっくん期:5〜6カ月
  • 白身魚とトマトのペースト粥
  • バナナペースト
モグモグ期:7〜8カ月
  • 白身魚とトマトのつぶつぶ粥
  • バナナペースト入りヨーグルト
パクパク期:12〜18カ月
  • 白身魚のトマトソース
  • 青のり軟飯
  • ブロッコリーとにんじん、刻みコーンの豆乳クリーム煮
  • バナナヨーグルト

魚や野菜はゆでたものを冷凍しておくととても便利です。1週間を目安に使い切ってください。
今回のテーマは「育脳」離乳食でしたが、離乳食を作るときに「脳の発達にはなにがよいか」と毎回考えて肩ひじ張っていると疲れてしまいます。魚や肉、野菜、ごはんをバランスよく食べていればまず間違いはありません。
一番大切なことはお母さんがニコニコしていること。ポイントだけ抑えつつ、無理をしないで離乳食づくりを楽しんでみてください。そして食べることって、楽しいな、幸せだな、と思える時間を赤ちゃんと一緒にたくさん味わってくださいね!

清水季代(しみずきよ)

管理栄養士/フードコーディネーター/フードスペシャリスト
子どもの食育コンサルタント「せたがやはらぺこだん」代表

保育園栄養士の経験から、旬の食材を使いバランスよく優しい味つけで子どもが喜ぶ料理を得意とする。一児の母。