2021.12.24

マイナンバーカード、子育てにはどう便利なの?

Column

2016年1月から交付が開始されたマイナンバーカード。国民一人ひとりに割り当てられた12桁の個人番号(マイナンバー)が記載されたICチップ付きカードのことで、申請すると無料で交付され、本人確認の際には公的な身分証明書として利用できます。2021年10月からは、マイナンバーカードの健康保険証利用の本格運用がスタート。お得なマイナポイントの付与もあり、子どもの分も作りたいと考えているご家庭も多いのではないでしょうか。
そこで、申請方法や子育てファミリーにどのようなメリットがあるのかを探ります。

子育てファミリーに便利!マイナンバーカードのメリット

マイナンバーカードのICチップに搭載された「電子証明書」を利用したオンライン申請ができたり、自治体のサービスをスムーズに受けられたりと、さまざまなシーンで役立つマイナンバーカード。子育て世帯には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1. 近くのコンビニで住民票の写しや課税証明書、印鑑登録証明書などを取得できる
コンビニの複合コピー機にマイナンバーカードをセットしてタッチパネルの指示通りに操作すると、住民票の写しや課税証明書などが取得できます。毎日朝6時30分から23時まで利用できるので、証明書1枚取るのに半休を取って役所に行くなんてこともなくなります。

2. 児童手当や保育所等の手続きに必要な申請をオンラインで行える
政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」に登録しておくと、児童手当の手続きや保育所の入所申請、妊娠の届出などの手続きができます。「マイナポータル」は子育てに関するサービスの検索もでき、必要な情報をキャッチすることができます。

3. 買い物に使えるマイナポイントがもらえる
2022年1月1日からは、新しくマイナンバーカードを取得した人に最大5,000円相当のポイントを付与する「マイナポイント第2弾」がスタート予定です。
さらに、健康保健証として利用登録した人に7,500円相当、公金受取口座の登録7,500円のポイントを付与する予定。補正予算の成立が前提ですが、成立すれば合計2万円相当となり、お金のかかる子育てファミリーにはうれしいポイント付与となります。

4. 健康保険証として使える
病院や薬局の受付でマイナンバーカードを提示することで、健康保険証として使用することができます。
また、マイナポータルに登録しておくと、薬剤情報や医療費が確認できたり、確定申告の医療費控除が簡単になったりします。

子どものマイナンバーカードの申請方法

マイナンバーカードは生まれてすぐの赤ちゃんからつくることができます。15歳未満の子どもは法廷代理人の申請が必要です。子どものマイナンバーカード手続きは大人とほとんど変わりません。最も簡単なのが、スマホによる手続きです。受け取りは必ず本人である必要があり、親だけで取りに行っても受け取れませんので、お気をつけください。

〈スマホによる手続きの流れ〉
1. スマホで顔写真を撮影する
2. スマホで交付申請書のQRコードを読み取る
3. 申請用WEBサイトでメールアドレスを登録する
4. 申請書専用WEBサイトのURLが届いたら、顔写真を登録し、必要事項を入力する
5. 交付通知書が届いたら、子ども同伴で区役所などの窓口に受け取りに行く

子どものマイナンバー写真を撮影するときの注意点

顔写真は規格を満たしていないと撮り直しになってしまいます。また、マイナンバーカードは申請してから5回目の誕生日まで同じカードを使用するため、長期間同じ写真を使用します。
以下のポイントに注意して、できるだけよい写真を撮影しましょう。

〈顔写真のOKポイント〉
・最近6ヶ月以内に撮影している
・真顔である(大笑いしているなど平常の顔と著しく異なるのはNG)
・正面を向いている(顔が横向き、顔が左右に傾いているのもNG)
・画面の真ん中に顔がきている
・帽子をかぶっていない
・無背景である(影や柄、椅子などがあるのもNG)
・ピンボケや手ぶれがなく、鮮明である

〈赤ちゃんの写真撮影のポイント〉
・首がすわっていない場合は、白系の無地のシーツの上に寝かせ、真上を向いたときに撮影する
・首がすわっている場合は縦抱きにして、白壁の前などで赤ちゃんのみ映るよう撮影する
・赤ちゃんの機嫌のよい時間帯に撮影する



子育て世代に役立つ機能やお得なポイント還元のあるマイナンバーカード。一方で気になるのが、セキュリティの問題です。
マイナンバーカードに入っているICチップは非常にセキュリティが高く、チップの情報が漏洩する可能性は低いとされていますが、カードには、12ケタの番号や顔写真、住所など多くの重要情報が記載されています。落としたり、他人に見せたりしないよう、取扱いには十分に注意しましょう。